富士重工業(スバル)は、4月8日(現地時間)から米国ニューヨークで開催される「2009年ニューヨーク国際自動車ショー」に出展、今年市場導入が予定されている新型レガシィセダン(米国仕様)を世界初公開する。
同車は、誕生20年を迎え第5世代となるモデル。水平対向エンジンを中心とするスバル独自のシンメトリカルAWD(All Wheel Drive)に、スバルの次世代無段変速機「リニアトロニック」を組み合わせた。シャシーにはクレードル構造を採用し、広い室内空間を実現したという。エンジンは、2.5L SOHC(170hp)と、2.5Lターボ(265hp)、3.6L(256hp)の3タイプが用意される。
存在感をテーマにレガシィセダンの進化を表現したという、ボディは北米市場のミディアムサイズセダンとして、従来モデルより、全長35mm、全幅90mm、全高80mm拡大した。また、前後のオーバーハングを45mm短くして、ホイールベースを80mm延長することで後席の足元スペースを広げて、室内空間を確保した。トランクも、開口幅を大きく開口部下端を低く設定し、従来型に比べて容量を増やしたという。米国仕様の主な諸元は、全長4,735×全幅1,820×全高1,505mm、ホイールベースは2,750mm、乗員定員は5名。
機能面では、サイドブレーキレバーを廃止、電動パーキングブレーキの採用で、センターコンソール周りの広さと利便性を向上。コンソールボックスとアームレストの大型化で収納スペースを拡大した。上級グレードには、運転席に10ウェイパワーシート、助手席には2ウェイパワーシートを装備している。ステアリングは、スポーティな印象を与える新形状を採用し、オーディオスイッチとクルーズコントロールスイッチを装備、ATモデルとリニアトロニック搭載車ではパドルシフトを標準としている。メーターには昼夜常時発光式のアルミ蒸着リング付き4連タイプを採用、センターパネル中央には、瞬間・平均燃費などを表示するマルチインフォメーションディスプレイを装備する。
フロントサスペンションはマクファーソンストラット式、リヤサスペンションは、低床タイプのダブルウィッシュボーン式を採用した。ブレーキには全車EBD(電子制御動力分配装置)付きABSを標準装備し、急ブレーキ時のペダル踏み込み速度を検知して減速を補助するブレーキアシストシステムも備える。全車にVDC(横滑り防止装置)、SRS運転席・助手席エアバッグ、SRSサイドエアバッグおよびSRSカーテンエアバッグなど標準装備する。シート骨格を全面的に見直し、剛性の向上、エネルギー吸収のヘッドレストの採用など、シート全体でむち打ちを軽減する構造を新たに開発した。