ソニーは、新開発ディスプレイを搭載し、光の乱反射を抑えることで従来比約15倍の高コントラストと液晶画面への映りこみの低減を実現した「DPF-X1000」など、フォトフレーム「S-Frame」を4機種を発売する。価格はいずれもオープンだが、推定市場価格は10型の「DPF-X1000」が4万円前後、7.6型の「DPF-X800」が3万円前後、7.0型の「DPF-D72」が2万円前後、6.6型の「DPF-A72」が1万5000円前後。
「DPF-X1000」と「DPF-X800」に搭載された新開発の"TruBlackディスプレイ"は、液晶パネルとガラスの間に新開発の樹脂を挿入することで光の乱反射を抑え、従来比約15倍(DPF-V900およびDPF-V700比。300ルクスにおいて測定)の高コントラストと液晶画面への映り込みの低減を実現した。ディスプレイサイズは「DPF-X1000」が1024×600ピクセル・有効10型、「DPF-X800」が800×480ピクセル・有効7.6型。
両モデルは画像処理エンジン「BIONZ」を搭載し、逆光で暗くなった写真を補正する「覆い焼き」、色合いを変える「ホワイトバランス補正」、肌をきれいに補正する「美肌補正」などを可能とした。また、新たに「時計アラーム機能」や、オリジナルの画像を作成できる「クリエイティブスライドショー」などを含む多彩なスライドショー機能を装備。サイバーショット「DSC-HX1」で撮影したパノラマ写真のスクロール再生にも対応している。
本体に2GBのメモリーを内蔵するほか、MIDI端子、USB端子(A×1、B×1)、各種メモリーカードに対応したスロットを装備する。別売りのBluetooth USBアダプター「DPPA-BT1」を使用すれば、Bluetooth対応のパソコンや携帯電話などからワイヤレスで画像を転送できる。フレームカラーは、両モデルともブラック、ウッディ&ブラックの2種類が用意される。
「DPF-D72」は、800×480ピクセルの有効7.0型の高精細「クリアフォト液晶」、「DPF-A72」は、480×234ピクセルの有効7型液晶を搭載する。内蔵メモリーはDPF-D72が1GB、DPF-A72は約128MB。両モデルともUSB端子(B×1)、メモリカードスロットを装備するが、DPF-A72はコンパクトフラッシュには対応していない。フレームカラーは、DPF-D72がブラック、ホワイトの2種類、DPF-A72はブラックのみとなる。
そのほか、4モデルの共通機能としては、縦横位置感知センサーによる表示写真の自動回転、リモコンによる「一枚表示」「時計表示」「インデックス表示」「スライドショー」などの切り換え、表示したい画像を選択する際に便利な「絞込み検索」(DPF-A72を除く)などがある。また、フォトフレームの内蔵メモリーに写真を入れ、友人や家族などにプレゼントする場合を想定し、一度開梱しても簡単に再梱包できるよう、パッケージも工夫されている。