ソニーは、フル画像サイズ(910万画素)で秒間10枚の高速連写と、連続撮影しながら自動パノラマ合成を実現したデジタルスチルカメラ「サイバーショット DSC-HX1」を4月24日より発売する。価格はオープンだが、推定市場価格は5万5,000円。
同製品は高速読み出しが可能なCMOSセンサー「Exmor」、高速な画像処理エンジン「BIONZ」、新開発のシャッターユニットを搭載。これによりフル画素で秒10枚の高速連写を可能にした。
この高速撮影性能を活用し、連写で記録している各画像から自動でパノラマ写真を合成する「スイングパノラマ」機能を実現した。連写しながらカメラ本体を横方向や縦方向へ一振りするだけで、カメラ本体内で最大224度までのパノラマ画像を約1秒で自動的に作成できる。再生時はパノラマ写真全体を表示する1枚再生に加え、スクロール再生も可能とした。同梱の画像管理ソフトウェア「PMB」やデジタルフォトフレーム「DPF-X1000」「DPF-X800」でもスクロール再生が楽しめる。
また、高速連写性能と画像合成技術を応用し、6枚の高速連写画像から暗所撮影時に発生するノイズを約1/2に低減した1枚の画像を合成することも可能(手持ち夜景モード)。三脚を使わずにブレを抑えた解像感の高い夜景が撮影できる。また、「人物ブレ軽減モード」でも6枚の画像を重ねることで、手ブレと被写体ブレの両方を抑えた人物撮影を可能にした。
動画機能はサイバーショットで初となる、1080/30p(1440×1080ピクセル、30fps)のハイビジョン動画撮影を可能にした。動画圧縮にはMPEG-4 AVC/H.264を採用。ステレオマイクやHDMI端子も装備する。
撮像素子は1/2.4型、有効910万画素のCMOSセンサー。レンズはサイバーショット初となる「Gレンズ」を使用。焦点距離は5.0-100mm(35mm判換算28-560mm相当)の20倍ズームとなる。モニターは「3.0型クリアフォト液晶プラス」だが、下に90度、上に90度の可動式とし、ハイアングル、ローアングル撮影を容易にした。
撮影機能では、これまで個別機能だった「オート」撮影モードや顔検出機能「顔キメ」、「おまかせシーン認識」などを、「おまかせオート」撮影モードとして一本化。より使いやすくした。そのほか、逆光時の黒つぶれや白とびの両方を抑える「Dレンジオプティマイザープラス」、ISO感度やシャッタースピードを速くすることで顔のブレを抑える「顔動き検出」機能、2枚撮影して目をつぶっていない1枚を記録する「目つぶり軽減」機能(おまかせシーン認識アドバンス)、優先したい人を自動で判別する「選択顔記憶」機能などを搭載。笑顔を認識して撮影する「スマイルシャッター」は、「おまかせシーン認識」中でも働くようになった。