ビー・エム・ダブリューは、「ニューBMW 7シリーズ」の発売を開始した。3L直列6気筒DOHCエンジンを搭載した「BMW 740i」と、4.4L V型8気筒DOHCエンジンを搭載した「BMW 750i」が用意され、それぞれホイールベースを延長したロングホイールベースモデル「BMW 740Li/750Li」が用意される。トランスミッションはいずれも6速ATが組み合わされる。なお、発表時には3L直列6気筒ディーゼルターボエンジン搭載の「730d」もラインナップされていたが、国内への投入は見送られている。価格は740iが1010万円、740Liが1080万円、750iが1200万円、750Liが1330万円。
ニューBMW 7シリーズは、第5世代となる同社のフラッグシップモデル。より少ないエネルギーでより高い性能を実現する「EfficientDynamics(エフィシエントダイナミクス)」の具現化を実現したとしている。エンジンは3Lモデルも4.4Lモデルも共にダイレクトインジェクションシステムにツインターボを組み合わせ、従来モデルより動力性能を高めながら優れた燃費性能を実現したという。最高出力/最大トルクは740i/740Liが326ps(240kW)/45.9kgm(450Nm)、750i/750Liが407ps(300kW)/61.5kgm(600Nm)となる。
ダンパー特性や、ギアシフト特性、アクセルペダル特性、ステアリングアシスト特性などの各特性マップをセンターコンソール上のスイッチで「コンフォート」「ノーマル」「スポーツ」に切り替えできる、「ダイナミック・ダンピング・コントロール」を標準装備した。また、スポーティな走りのための専用トラクションモードを制限したりオフにする「スポーツ・プラス」モードも選択できる。オプションとなるダイナミック・ドライブで、ボディの揺れを抑えるアンチ・スエイ・コントロール機能なども持つ。また、同社としては初めて地上デジタルチューナーや日本専用開発のHDDナビゲーションシステムが採用されている。
ショートボディ(740i/750i) |
ロングボディ(740Li/750Li) |
インストルメントパネル |
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ロング(740Li/750Liリアシート) |
ドアにはシートメモリ用スイッチを備える |
センターコンソール。100m以内の歩行者を検知する機能を持つBMW Night Visionが搭載される |
なお、2010年にはBMW初のハイブリッドモデルであるBMW ActiveHybrid(アクティブハイブリッド)を日本市場に投入する。同車は、750i/750Liに搭載されるV型8気筒ツインターボエンジンと電気モーターをインテリジェントに組み合わせ、エンジン車両と比べて、EUテストサイクルで約15%の燃費向上と約15%のCO2削減を実現するという。