UQコミュニケーションズは26日、モバイルWiMAX(IEEE802.16e)技術を採用した高速データ通信サービス「UQ WiMAX」の提供を開始、同日、都内で「サービス開通式」を開催した。6月末まではモニター限定の無料期間となっており、7月より有料サービスが開始される予定だ。
当初の利用可能エリアは、東京23区と横浜市・川崎市の一部。当選した5,000名のモニターには、同日より順次、データ通信カードが届けられる。
開通式の冒頭、UQコミュニケーションズの田中孝司社長は、これまでに約500局の基地局を準備したことを明らかにした上で、「5,000名のユーザー、500局の基地局で、我々は真のモバイルブロードバンドの世界に出発する」と宣言。「500局と5,000名は"ゴーゴー"という意味。WiMAXゴーという気分だ」と挨拶した。
今後、サービスエリアは、有料サービス開始時(2009年7月)には首都圏・京阪神・名古屋に拡大。2012年度末までには、全国主要エリアをカバーし、人口カバー率90%以上となる見通しだ。
来賓として招かれたインテルの吉田和正社長は、「海外でもWiMAXサービスは開始されているが、現時点で、ここまで明確に国全体をカバーする計画は明らかになっていない。この試みが世界に誇れる事例になると確信している」と挨拶。「インテルは過去7年間に渡ってWiMAXに注力してきた。市場の拡大に全力を尽くす覚悟」と意気込みを述べた。
またインテルは同日、WiMAXを内蔵したCentrino 2搭載ノートPCが、7月以降に各メーカーから発売される見通しであることを明らかにした。発表文には、ASUSTeK、エプソンダイレクト、オンキヨー、クラリオン、シャープ、ソニー、デル、東芝、エイサー、NEC、日本HP、パナソニック、富士通、レノボといった各社がコメントを寄せている。