オリンパスイメージングは24日、手ぶれ補正機構を内蔵したデジタル一眼レフカメラ「OLYMPUS E-620」を3月下旬から発売すると発表した。同製品はフォーサーズシステム規格に準拠した製品で「オリンパスE-システム」の普及機としての位置付けとなるモデル。価格はオープンで、推定市場価格はボディのみの「OLYMPUS E-620 ボディー」が9万円前後、標準ズームレンズ付属の「OLYMPUS E-620 レンズキット」が10万円前後、レンズキットへさらに望遠ズームレンズを加えた「OLYMPUS E-620 ダブルズームキット」が12万円前後。
同製品では、最大4EVステップの補正効果を備えた新開発の手ぶれ補正機構を内蔵しつつも、従来機「E-520」から基盤面積を20%以上小型化。そのうえ、新たに2軸可動式の構造を採用した2.7型液晶モニターを備えながら、本体サイズは130(W)×94(H)×60(D)mm、重量は従来機と同じ約475gに抑えるなど、同クラスの中でも抜群の軽量・コンパクトなボディが最大の特徴だ。
撮像素子には、有効画素数1230万画素の4/3型ハイスピードLive MOSセンサーを搭載したほか、画像処理エンジンには色再現性と階調表現に優れた「TruePicIII+」を備え、被写体の細部まで忠実に写し出す。一方、AFシステムには新開発の「7点AFセンサー」を装備。全点が2ラインのツインセンサーで、中でも中央部の5点はツインクロスセンサーを採用している。さらに、ラインを千鳥配置にすることでAF精度を大幅に向上させている。
また、従来は特殊なレンズや外付けフィルターなどが必要だった写真表現を手軽に楽しめる「アートフィルター」を搭載。柔らかいトーンで幻想的な写真に仕上げる「ファンタジックフォーカス」、トイカメラで撮影した写真風に仕上げる「トイフォト」など6種類のフィルターで、多彩な写真表現を楽しめる。さらに、従来モデルでも採用されていた「AFライブビュー」機能も引き続き備えた。AF方式には、撮像センサー上のコントラスト値を検出してピントを合わせる「ハイスピードイメージャAF」を採用している。
このほかの主な仕様として、撮像感度はオート設定でISO200~3200、マニュアル設定ではISO100~3200(1/3、1EVステップ)に対応。シャッター速度はAUTOモードで2~1/4000秒で、連続撮影速度は約4コマ/秒(連写Hモード時)、連写の最大撮影コマ数が5コマ(RAW)となっている。
オプションには、本体のバッテリーと同じリチウムイオン充電地「BLS-1」を2個使用できるパワーバッテリーホルダー「HLD-5」(21,000円)、水深40mまでの耐圧仕様を実現した防水プロテクター「PT-E06」(147,000円)などを用意している。