LiMo Foundationは2月9日(日本時間)、Linuxをベースにした携帯電話向けOSプラットフォーム最新版「LiMo Platform R2」の概要ならびに、2009年の端末提供計画について発表した。LiMo (Linux Mobile)は2007年1月に大手携帯電話メーカーや通信キャリアを中心に設立されたOS開発の業界団体で、これまでにNECやパナソニック、Motorola、LGなどが対応端末をリリースしている。2009年にはその第2弾となるR2をベースにしたLiMo端末が世界の6キャリアからリリースされることになり、その中にはNTTドコモも含まれている。
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LiMo R2の詳細については明らかにされていないものの、LiMo Foundationでは同日にOMTPが定めるWebアプリケーション向けAPI標準のBONDI 1.0をサポートしたことを表明しており、主にWeb 2.0技術をベースにしたWebアプリケーションやウィジェット関連の新機能が追加されるものとみられる。この新機能については、ACCESSをはじめ、Azingo、LG、Purple Labs、SamsungといったベンダーらがLiMoに関連コードの提供を行っている。LiMo Foundationでは2月16日よりスペインのバルセロナで開催されるMobile World Congressにおいてデモストレーションの開催を予告しており、LiMo R2の詳細はここで公開されることになるだろう。LiMoのMWCページでは、Webブラウザ関連の新機能、タッチスクリーン技術、ワンセグTV、高解像度カメラ、お財布携帯などの日本でもお馴染みの技術紹介を予告している。
2008年2月に開催されたMWCでは、前述のNECやパナソニックなどのLiMo R1端末が多数紹介されていた。今回のMWC 2009ではLiMo R2の端末が登場することになるとみられ、同年内にもLiMo Foundation内の主要6キャリア(NTTドコモ、仏Orange、韓SK Telecom、スペインのTelefonica、米Verizon Wireless、英Vodafone)から発売されることになる。また韓KTF、仏SFT、ソフトバンクモバイル、スイスのSwisscom、伊Telecom Italiaなどもアクティブキャリアとして数えられており、先行6キャリアに準じる形でLiMo端末をリリースしていくことになると思われる。