富士フイルムは、ひとつのCCDで高解像度優先、ダイナミックレンジ優先、高感度・低ノイズ優先が切り換えられるコンパクトデジタルカメラ「FinePix F200EXR」を2月21日より発売する。価格はオープンだが、推定市場価格は4万3,000円前後。

FinePix F200EXR ※シルバー

同製品に搭載される新開発CCD「スーパーCCDハニカム EXR」は、1つのCCDで「高解像度」、「豊かな階調を実現するワイドダイナミックレンジ」、「ノイズの少ない高感度」の3つの撮像方式を装備。それぞれのモードに切り換えて撮影できる。

「高感度・低ノイズ優先」は従来以上にノイズを抑えながら解像感を損なわない高感度画像を実現。「ダイナミックレンジ優先」ではダイナミックレンジ800%(同社機種比)まで設定でき、明暗差が大きい屋外のシーンでも白とびや黒つぶれを抑制する。「高解像度優先」では有効画素数1200万画素をフルに活用した高解像度を実現し、木々の葉や人物の髪の毛など、より微細な表現が可能という。また、これらのモードを自動で切り換える「EXR AUTO」も搭載する。

リバーサルフィルムのような色再現が楽しめる「フィルムシミュレーション」をコンパクト型のデジタルカメラで初めて搭載した。従来からの「PROVIA/スタンダード」、「Velvia/ビビッド」、「ASTIA/ソフト」という従来からの3種類に、「B&W(Black&White)」と「セピア」の2種類を追加した。

被写体までの距離を判断し、適切な発光量に調整する「iフラッシュ」を進化させた「スーパーiフラッシュ」を搭載。従来難しかった暗いシーンでのマクロ撮影時も、被写体の白とびを防ぎ、目で見たままの自然な画像が得られるという。

搭載されるレンズは、広角28mm相当(35mm判換算)からの5倍ズームレンズ。モニターは大型の23万ドット3.0型を搭載する。使用メディアはxD-ピクチャーカードとSD/SDHCメモリーカードの両方が使用できる。

使い勝手の面では、絞り優先などの「フルマニュアルモード」、ハイビジョンテレビに出力可能な「フルHD出力」機能、日付ごとに記録画像を表示する「日付別再生」、一度に100コマの画像を一覧表示する「マイクロサムネイル」機能、記録した画像を10コマ/秒で表示する高速再生機能などを搭載する。

主な仕様は、1/1.6型有効画素数1,200万画素スーパーCCDハニカム EXR、焦点距離:6.4-32mm(35mm判換算:28-140mm)、23万ドット3.0型液晶モニター、撮像感度オート/ISO 100-12800(ISO 6400以上は画素数制限)、内蔵メモリー約48MB、充電式リチウムイオンバッテリー、サイズ97.7(W)×58.9(H)×23.4(D)、質量は約175g(本体のみ)/約194g(バッテリー、メモリーカード含む)。ボディカラーはシルバーとブラックが用意される。

FinePix F200EXR ※ブラック

上面 ※シルバー

背面 ※ブラック

背面 ※シルバー

正面 ※ブラック

正面 ※シルバー