韓国のアシアナ航空は2日、2010年3月開港予定の茨城空港への就航を正式に表明した。同空港への就航を公表したのはアシアナ航空がはじめて。
アシアナ航空は開港時に茨城 - ソウル線を就航し、数カ月後には茨城 - 釜山線を開設する計画だ。ソウル線は毎日運航でA320(141席)またはA321(171席)の中型機を投入する。釜山線は週3便程度の運航を見込んでいる。なお同航空は現在、日本国内15都市に定期便として乗り入れており、今年6月には静岡空港への乗り入れを予定している。茨城空港は17番目の就航地となる。
韓国・ソウルは国際定期便が少ない地方空港のハブ空港(乗り継ぎ拠点空港)として役割を果たしており、アシアナ航空は日本各地からの旅客をソウル経由で世界各地へ運んでいる。ここ数年、地方空港では採算が合わないとの理由で大手航空会社の撤退が相次いだが、アシアナ航空や大韓航空の韓国勢はむしろ増加傾向。長引く景気低迷で先行きは不透明だが、低価格のパッケージツアーや航空券での利用が可能であり、また世界最大規模のアライアンス「スターアタイアンス」のメンバーでマイレージサービスを活用しやすいなど、価格競争力や使い勝手の良さから利用者の支持を得ている。