米Microsoftは2月3日 (現地時間)、「Windows 7」のSKU (Stock Keeping Unit)計画について明らかにした。Windows 7の製品ラインナップは全6エディションになる予定だ。ただし2つのプライマリーエディションによって大部分のユーザーをカバーするという。1つはコンシューマ向けの「Windows 7 Home Premium」、もう1つはスモールビジネスユーザー向けの「Windows 7 Professional」だ。
Windows担当のゼネラルマネージャーであるMike Ybarra氏によると、Windows XPとWindows Vistaの製品ラインナップに対するユーザーからのフィードバックを基に、Windows 7では3つの改善を行う。まずスーパーセットにする。アップグレードの際に従来のエディションの機能が引き継がれるように機能が網羅される。例えばWindows VistaではBusinessエディションを選択したためにMedia Center機能を利用できなくなったビジネスユーザーが出てきた。Windows 7では、このようなアップグレードの際トレードオフにユーザーが直面しないという。2つめは幅広いハードウエアのサポートだ。ネットブック/ ミニノートからゲーマー向けのハイエンドデスクトップまで、あらゆるユーザーシナリオに対応できるようにデザインする。3つめはマーケティング。消費者とパートナーの選択がシンプルで分かりやすいものになるように努めるという。
プライマリーエディションとなるWindows 7 Home Premiumは、エンターテインメントから各種デジタルデバイスの利用まで、一般ユーザーがPCを使用する上で必要な機能とリッチなビジュアル環境を備える。Windows 7 Professionalは、セキュリティや生産性が重視されるビジネス環境向けの機能を装備する。Windows Vista Businessエディション・ユーザーのアップグレードパスになる。
一般ユーザーとスモールビジネスユーザー向けに2つのプライマリーエディションを用意した上で、さらにエンタープライズ向けに「Windows 7 Enterprise」エディションを提供する。企業で求められるデータ保護、コスト管理、コンプライアンス対応、情報アクセスをサポートする。またハイエンドニッチ市場向けに「Windows 7 Ultimate」を用意する。EnterpriseエディションのBitLockerやDirectAccessなども備えたフル機能版になる。このほかエマージング市場向け「Windows 7 Home Basic」、OEM経由での提供となる「Windows Starter」をそろえる。Windows Consumer Product Marketing担当コーポレートバイスプレジデントのBrad Brooks氏によると、Starterエディションはネットブックを含む低コストの小型PC向けという位置づけになる。