スウェーデンEricssonと半導体ベンダのSTMicroelectronicsは2月3日(現地時間)、Ericssonが2001年に設立したモバイル向け半導体事業部「Ericsson Mobile Platforms (EMP)」と、STMicroelectronicsとNXP Semiconductorsが立ち上げたワイヤレス関連事業を主とする「ST-NXP Wireless」の対等合併による新会社の設立が完了したことを発表した。
新会社は、当初は2008年第3四半期での取引完了を目指していたが、2四半期ずれ込んだものの、2008年8月に発表された当初の条件に基づき設立を完了した。長期的安定の維持と、モバイルプラットフォームおよびワイヤレス半導体の製品研究、設計、開発、製品化におけるリーダーを目指すという。
同社は、全世界の携帯電話シェアトップ5の内、4社の主要サプライヤとなり、その4社の合計シェアは約80%となるという。
なお、Ericssonは、純額11億ドルを合弁会社に出資し、内7億ドルがSTMicroelectronicsに支払われた。これに伴い、STMicroelectronicsは、NXPが所有するST-NXP Wirelessの株式20%を買付ける権利を行使している。
新会社の役員人事は、社長兼CEOに、ST-NXP WirelessのCEOでSTMicroelectronicsのCOOであるAlain Dutheil氏が就任したほか、両親会社から4名の執行役員が任命された。また、取締役会長としてEricssonの社長兼CEOのCarl-Henric Svanberg氏が、副会長としてSTMicroelectronicsの社長兼CEOであるCarlo Bozotti氏がそれぞれ任命されている。
同社の従業員数は当初の予定通り約8,000名で、内訳はEricssonから約3,000名、STMicroelectronicsから約5,000名となっている。