パナソニックは、登録した人の顔に優先的にピントや露出を合わせる「個人認識」機能などを搭載したコンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-FX40」と「LUMIX FMC-FX550」を2月20日より発売する。価格は共にオープンプライスで、推定市場価格はFX40が4万円前後、FX550が43,000円前後。ボディカラーは、FX40がエクストラブラック、グロスゴールド、スイートピンク、フレッシュレッド、プレシャスシルバーの5色、FX550がギャラクシーブラック、プレシャスゴールド、ストーンシルバーの3色が用意される。
「LUMIX DMC-FX40」と「LUMIX FMC-FX550」は、共に35mm判換算25-125mm相当の光学式手ブレ補正機能搭載5倍ズームレンズを備えた薄型コンパクトデジタルカメラ。FX40はFX37の後継モデル、FX550はFX500の後継モデルにあたる。FX40が2.5型23万画素の液晶モニター、FX550が3型23万画素のタッチパネル機能付き液晶モニターを備え、FX550ではタッチパネルで直感的に操作が行えるという。撮像素子は1/2.33型1210万画素CCDで、画像エンジンには新たに2CPU構成の「ヴィーナスエンジンV」を搭載、ノイズを抑制して通常モードでISO 1600、高感度モード時でISO 6400の撮影が可能になった。また、手ブレ補正の高精度化や解像感を向上、肌色検出による滑らかな肌色表現機能などを持つ。FX550では、タッチパネルを活かしてなぞった方向に画像が流れて次の画像が浮かび上がる「タッチスライド再生」等も備える。
従来より搭載されていた「おまかせiA(インテリジェントオート)モード」に、登録した人物を自動的に判別し、その人物の顔にピントや露出を合わせる「個人認識」機能を搭載した。撮影時に何度も同じ人が撮影された場合、カメラが自動的に同一人物と認識し、登録を促す機能も持つ。登録した人物は撮影時に、フォーカス枠の下に自動的に名前が表示される。登録時には年齢を入力することも可能で、3歳以下の場合は赤ちゃんモードに自動的に設定される機能も持つ。「i人物」「iマクロ」「i風景」「i夜景」「i夜景&人物」「標準(動き認識)」の計6パターンのシーンを自動認識できるようになった。
また、おまかせiA時には、自動「暗部補正」機能や、赤目をカメラ内で自動的に補正する「デジタル赤目補正」機能なども備えている。また、おまかせiA時には認識した被写体を自動的に追尾しながらAFや露出を調整する「追っかけ」フォーカス機能も備える。
記録メディアはSDメモリーカードで、SDHCカードにも対応する。1280×720ドットのハイビジョン動画録画機能も持つが、動画型式は同時に発表されたDMC-FT1やDMC-TZ7とは事なり、MPEG-4 AVC/H.264は採用されず、従来同様のQuickTime MotionJPEGとなる。電池寿命は共に約350枚(CIPA規格による)。本体サイズ/質量はFX40が95.3(W)×52.9(H)×21.5(D)mm/約128g(本体のみ)、FX550が94.93(W)×57.1(H)×21.9(D)mm/約145g。FX550にはタッチペンが付属する。