The SCO Groupは12日 (米国時間)、一部事業の競売を伴うリストラクチャリング計画を発表した。同社は1月8日付けで、米デラウェア州破産裁判所宛に正式な更正計画と開示説明書を提出している。
競売の対象は、System V系のUNIXシステム「OpenServer」とモバイル事業の2つ。競売により両事業の資産価値を最大限に引き出すことで、安定した事業の継続が可能になるとともに、現在同社が置かれている破産法保護下からの脱却に向けた一助になると説明している。同社の発表によれば、すでにいくつかの投資家グループから打診を受けているとのこと。
競売により売却できない場合には、UnixWareやSCO Mobile Serverなどの製品とともに、両事業の販売とサポートは継続される。事業継続に必要な資金は、コスト削減のほか製品価格やライセンス体系の見直しにより手当てされるという。なお同社は、VMware / Hyper-V向け仮想化製品「SCO UNIX Virtual」のほか、iPhone向けのいくつかの製品を年内に発売する予定。