ヤマハ発動機は、電動アシスト自転車に関する法令改正に伴う新しい基準に対応し、なめらかで快適な走行を実現した電動自転車「PAS(パス)」シリーズを2009年2月5日に発売する。今回発売されるのは、「PAS リチウムS」、「PAS CITY-S リチウム」、「PAS CITY-F リチウム」の3モデル。価格は10万4,800円から10万5,800円。また、この3モデルを皮切りに全8モデルが順次発売される。
2008年12月1日に施行された新基準(従来は時速15km未満に時 人力 対 アシスト力が最大1:1以下だったが、時速10km未満で1:2以下とされた。時速24kmでアシスト量ゼロになる仕様は変わらず)に対応した「PAS」シリーズは、加速から巡航まで、全域でなめらかでパワフルな走りを可能にする機構「S.P.E.C.3(スペックスリー/Shift Position Electric Control×内装3段変速)」を新たに採用。従来はモーター回転数のみで制御を行なっていたが、「S.P.E.C.3」ではスピードセンサーも装備し、より広範囲に渡るアシストを可能にしている。
走行モードは「標準」モード、パワフルな「強」モード、距離重視の「オートエコモードプラス」の3モードから選択でき、1充電あたりの走行距離は67km(ヤマハ調べ)を達成した。また、モードを切り換えるメインスイッチも新たに設計され、見やすさ、操作性を向上させた。バッテリーは従来と同じタイプ(三元系リチウムイオンバッテリー)だが、互換性があるため、大容量バッテリーも使用できる。
車体のカラーリングは、女性に人気の高いピンクやベージュ系に加え、落ちついたトーンのシアンブルーやオリーブグリーンなどの新色を採用し、選択の幅を広げた。さらにバッテリーボックスやチェーンケースなど、細部パーツに至るまで、トータルでカラーコーディネートを施した。
「PAS リチウムS」。26型と24型から選択できる。車重は24.2kg(26型)、23.7kg(24型)。カラーは左から、モンブラン、シアンブルー、オリーブグリーン。そのほか、シルバー、アッシュゴールドも用意される |