ハーマンインターナショナルは20日、iPodドック、CDプレイヤー、FMラジオ一体型オーディオユニット「JBL MX100」を発表した。発売は12月を予定しており、価格はオープン。市場価格は9万8,000円前後と予想される。

一体型のピュアオーディオシステムといった感じの「MX100」

同製品は、JBLとしては初めてとなる一体型のシステム。スロットインタイプのCD、FMチューナー、アンプ、スピーカーを1つのボディに搭載したオーディオユニットで、iPod接続用の着脱式Dockを装備する。オールインワンシステムというと、ラジカセからの進化形かと思われがちだが、それらのシステムとは、まったく別のアプローチで作られている。

MX100に採用されているスピーカーユニットは、19mmチタンラミネートツイーター+125mmパルプコーンウーファー。同社の単品のスピーカーにも採用されたことのある構成だが、使用されているユニットはMX100のために新開発されたものだ。キャビネットはバスレフ式で、リアに左右各チャンネルのバスレフポートが1本ずつ開けられている。これを駆動するのが30W×2のデジタルアンプ。発表前の試作モデルを聴いたところ、パワフルでレスポンスのよい、JBLサウンドが体験できた。

着脱式のiPod Dockはユニバーサルアダプタに対応する

iPod用のDockは左サイドに接続するようになっており、対応するiPodは、第4世代以降(iPhoneには非対応)。またCD部分は音楽CDだけでなくMP3型式、WMA型式のファイルを記録したCD-R/RWに対応する。

なお、一体型のシステムであるが、入出力端子も比較的整っており、フロントにはアナログ音声入力とヘッドホン端子(ともに3.5mmステレオミニジャック)、リアにはアナログ音声入力(RCAピンプラグ)×1とデジタル兼アナログ音声入力×1(3.4mmステレオミニジャック兼丸形S/PDIF)、サブウーファープリアウト×1、iPod用映像出力(コンポジット/S)×2などが装備される。また、FM用のアンテナ端子も、75Ωの差し込みプラグ(ネジを切っていないF型コネクター)に対応したものだ。

なお、本体のデザインは、同社のフラッグシップモデルであるEVERESTなどを手がけるDaniel Ashcraft、LSシリーズのCharles Sprinkleにより行われている。

主な仕様
サイズ 488(W)mm(Dock装着時は585mm)×252(H)mm×194(D)mm
質量 7kg
電源 専用ACアダプター