茨城県議会はこのほど、県議会の撮影などに関する傍聴規則を改正、規制を強化した。同規則の改正は、県議会を傍聴した男性が、自分のブログで県議の「居眠り写真」を掲載したことがきっかけとなった。新規則は8日に施行される。
従来の傍聴規則では、県議会を撮影する際は「議長の許可が必要」とのみしていた。今回の傍聴規則改正では、撮影許可に関する基準を設置。報道関係者か「公益的見地から必要と認められる者」に対してのみ、議長が撮影を許可するとした。
さらに撮影とは別の規定で、議長が必要と認める場合は、傍聴希望者に対し必要に応じ身分証明書の提示を求めることができるとした。
これらの一連の改正は、2010年3月に開港予定の茨城空港を話題にしたブログがきっかけとなった。同ブログを作成した男性は、定例県議会の茨城空港に関する質疑を傍聴した際、"居眠り"をしている県議の写真を撮影しブログに掲載。
これを見た一部県議から意見があり、今回の傍聴規則改正につながった。
同県議会事務局によると、身分証の提示を求めることができるとする傍聴規則は全国の都道府県議会でも初めて。ブログの掲載写真が思わぬ反響を招く結果となった。