フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、同社初となる4WDタイプのコンパクトSUV「ティグアン (Tiguan)」を新たに導入し、30日より販売する。今回発売されるのは「トラック&フィールド (Track & Field)」のワングレードのみで、価格は360万円。
同車は昨年のフランクフルトショーで公開されたモデル。欧州では昨年末から発売が始まっており、ドイツではSUVセグメントの登録台数統計で、年初から7ヶ月連続で1位となるなど、高い人気を得ている。
全長4,460mm×全幅1,810mm×全高1,690mmの扱いやすいボディサイズが特徴のひとつ。個性的なデザインや、コンパクトながら使いやすい室内空間、良好な視界、スポーティな走行性能など、タウンユース中心のファミリー向けモデルとしても新たなマーケットを創出するとしている。
駆動系は「パサートV6 4MOTION」の4リンク式リヤサスペンションをベースに、専用設計のスプリング、ダンパーなどを採用。さらに第4世代のハルデックスカップリング(トルク制御システム)を装備したフルタイム4輪駆動システム「4MOTION」を搭載している。アプローチアングルは28度。また「OFF ROAD」ボタンひとつでヒルディセントアシスト(坂道走行補助機能)、アクセルペダル特性の変更など、ラフロード走行用の5つの走行支援システムが起動する。
エンジンは、新設計の直噴+ターボ付きの2L(リッター)「TSI」エンジン。最高出力は170PS(125kW)、最大トルクは280Nm。変速機にはティプトロニック付き6速オートマチックが組み合わせられる。燃費は9.7km/L (10・15モード)。
カーテンエアバッグ、リヤサイドエアバッグなど8エアバッグを標準装備。欧州の衝突安全テスト「ユーロNCAP」で5つ星を獲得している。リヤシートはスライド式で、最大1,510Lのラゲージルームが確保でき、最長2.5mの長尺物も収容できる。
そのほか、車庫入れや縦列駐車をサポートするリヤビューカメラ「Rear Assist」、ボタン操作で作動するエレクトロニックパーキングブレーキ(EPB)、バイキセノンヘッドライト、コーナリングライト、RCD 510(新オーディオシステム)などを装備する。