独SAPは21日(現地時間)、「TomorrowNow」ブランドで展開している事業を10月31日までに停止することを発表した。

TomorrowNowはSAPが2005年2月に買収した企業で、ライバルのOracle製品である「PeopleSoft」のサポートを主業務としている。

Oracleは2007年3月、著作権を保有している自社製品のサポートドキュメントやコードを違法にダウンロードしたとして、SAP/TomorrowNowを相手取り訴訟を起こしている。その後、SAPのCEOは不正な情報入手があったことを認め、謝罪していた。

今回の決定にあたり、現在225社以上あるというTomorrowNowの顧客は、10月31日までにOracleや他のサードパーティサポート事業者に移管していく計画だ。

なお、同社は先週、自社製品のサポートサービスを一本化する計画を発表したばかり