NTTドコモは27日、FOMA携帯電話の新製品「SH706i」(シャープ製)を発表した。90Xiシリーズと比べると機能面では控えめな印象の強い70Xiシリーズにしては珍しい、機能が満載されたスライド型の端末。発売は7月~8月を予定している。
シャープのドコモ向け端末としては初のスライド式端末。シャープがソフトバンクモバイル向けに供給している「FULLFACE」シリーズと同様に、基板側(スライドの下側)にテンキーだけでなく方向キーや機能キーを集めてある。
SH706iがFULLFACEと異なるのは、液晶側に「光TOUCH CRUISER」と呼ばれる光学式ポインティングデバイスと、ふたつの機能キーが付いている点だ。同時発表された「SH906i」「SH906iTV」の光TOUCH CRUISERは決定キーを兼ねているが、本機では独立したキーとなっており、押し下げることで任意の機能を起動するように設定することもできる。その代わり、両側面には一切キーが無い。なお、スライドの開閉との連動による通話開始/終了も行える。
また、SH906i同様にフルカラー表示対応の3.0インチフルワイドVGA(480×854ドット)NewモバイルASV液晶を搭載しているのも特徴的だ。この液晶は「新ベールビュー」に対応しており、左右方向だけでなく上下方向からの「のぞき見」を防ぐことができる。
その他の機能面も充実している。ワンセグのフレーム補完機能(15フレーム/秒→30フレーム/秒)や、DOLBY MOBILEによる高音質オーディオを実現している。microSDカードスロットは、最大8GBのmicroSDHCカードにも対応している。
フルブラウザはWindows Media Videoの再生に対応しており(706iシリーズでは本機と派生機種「SH706iw」のみの対応)、Flash Video再生機能は省略されているものの、Flash 8準拠のコンテンツは表示することもできる。最大2MBまでの動画・画像のアップロード機能にも対応している。
細部に目を向けると、テレビ電話機能はあるもののインカメラを省いたため自分撮りが困難、国際ローミングは3Gエリアのみ、ドキュメントビューアー(Adobe Reader LEなど)が無いなど、906iシリーズのような「全部入り」ではなく706iシリーズ向けに機能が厳選されていることがわかる。
(井上翔/K-MAX)
寸法 | 109×50×15.9mm |
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質量 | 約120g |
連続待受時間(静止時) | 約480時間 |
連続通話時間(W-CDMA) | 約190分 |
連続テレビ電話時間 | 約100分 |
メインディスプレイ | 約3.0インチフルWVGA(480×854ドット)NewモバイルASV液晶(16,777,216色) |
サブディスプレイ | - |
外部メモリー | microSDカード(最大2GB)/microSDHCカード(最大8GB) |
外側カメラ | 有効約200万画素CMOS(オートフォーカス対応) |
内側カメラ | - |
色 | Aqua Green/Black/Pink |