Adobe Systemsは5月1日、FLASH技術の普及を図る業界団体「Open Screen Project」の設立を発表した。今後はFlash技術のオープン化を進め、さまざまなデバイスでFlashベースのリッチインターネットアプリケーションを実行できるよう環境の整備と普及を目指す。
同プロジェクトでは、Adobe Flash Playerランタイムを、PCのほか通信端末やデジタル家電などで実行できるよう環境を整えることを当面の目標に定めている。整備が進めば、同じFlashベースのコンテンツを異なるシステム / ハード上で実行できるようになる。将来的には、Flashベースのリッチインターネットアプリケーション実行環境「Adobe AIR」のサポートも計画されている。
目標を達成するため、AdobeはFlash技術のオープン化を継続するとともに、リッチインターネットアプリケーションの環境整備を加速する。具体的には、SWFおよびFLV / F4Vフォーマットの使用制限を撤廃するほか、Flash関連のAPIやプロトコルを公開する。従来はライセンス料を徴収していた組み込み用のFlash PlayerとAdobe AIRについては、次期メジャーリリースから無料にする。
Open Screen Projectの協賛企業には、ARMと中華電気通信、Cisco、Intel、LG電子、Marvell、Motorola、Nokia、NTTドコモ、Qualcomm、サムスン電機、ソニー・エリクソン、東芝、そしてVerizon Wirelessという、大手メーカー / 通信会社が名を連ねている。