29日、Google Gearsの新バージョン0.2がリリースされた。

Google Gearsは、オフラインでも動作するWebアプリケーションを作成するために必要な、一連のJavaScript APIを提供するためのブラウザプラグイン。ユーザはプラグインを導入すれば、インターネットに接続していなくとも、Gearsに対応したサイトを利用することができる。

対応プラットフォームは、Windows版Internet Explorer、Windows/Linux/Mac OS X上のFirefoxとなっている。

Gearsが現在まで提供していた機能は以下の3つであり、GearsをインストールしたWebブラウザ上では、これらの機能をJavaScriptから取り扱うことができる。

  • ローカルサーバ - Webページをローカルにキャッシュし、オフラインでも閲覧するためのモジュール
  • データベース - 組み込みデータベース
  • ワーカプール - バックグラウンドで動作するJavaScriptプロセス

今回追加された機能は次の通り。

クロスオリジンAPIのサポート

今まではセキュリティ上不可能であったが、他ドメインのリソースを利用できるようになった。もちろん無制限に利用できるわけではなく、利用される側の許可が必要。

ワーカプールの改善

  • バックグラウンドで動作するJavaScriptコード内で発生したエラーを、ハンドリングするためのイベントハンドラが追加
  • 外部JavaScriptファイルを指定してワーカを作成することのできるAPI、createWorkerFromUrl()が追加

新しいGearsモジュール

  • HttpRequest - Gears版XMLHttpRequest。通常の物とは違い、ワーカ内からも利用できる
  • Timer - こちらも、setTimeout()やsetInterval()をワーカ内で動作することを目的としたAPI

今回のリリースは開発者向けリリースという扱いで、こちらのページからダウンロードを行うことができる。Gearsチームは、今回追加された新しいAPIについてのフィードバックを期待している。