英Sony Ericssonは6月20日、インド・チェンナイに携帯電話の研究開発施設を設立することを発表した。同社のグローバル戦略の一環となるもので、成長市場であるインドを強化することでトップ3入りを目指す。
Sony Ericssonは今年1月、シンガポールFlextronicsと台湾Foxconnと受託生産(EMS)で提携し、インド・チェンナイで携帯電話を製造することを発表していた。当初の目標は、2008年に1,000万台を生産すること。今回、研究開発を同じチェンナイに立ち上げることで、インド市場における将来の成長に向けた足がかりを作るとしている。
Sony Ericssonは現在、インド市場で約20機種の携帯電話を提供している。同社によるとシェアは倍増ペースで伸びており、現在、インド市場ではGSM携帯電話メーカーのトップ3に入っているという。インドの携帯電話市場は倍増で成長しており、2006年は6,200万台を売上げたといわれている。
Sony Ericssonは携帯電話メーカートップ3入りを目標に掲げており、グローバル戦略をとっている。なかでもインドや中国などの成長市場は台数の獲得には欠かせない市場で、インドでの事業展開は同社にとって戦略的に重要となりそうだ。
インドの研究開発センターは、同社がスウェーデン、東京など世界6都市に持つ施設で構成されるグローバル研究開発事業の一部となる。