※本記事は「兵庫県旅館ホテル生活衛生同業組合」
から提供を受けております。
今回この記事を担当させていただく城崎温泉 但馬牛極みの宿「小宿 縁」の尾上と申します。
皆さんは兵庫県の北部、日本海側にある城崎温泉(きのさきおんせん)をご存じでしょうか?古くは志賀直哉の小説「城の崎にて」で有名になり、島崎藤村や司馬遼太郎、松尾芭蕉など、歴史上の人物が数多く訪れた温泉地としても知られています。それだけみんなが行きたいと思えるとても素敵な温泉地なんです。
城崎温泉のまちの中心には川が流れ、その両脇には柳が並び、浴衣姿の観光客が「カラン、コロン」と下駄の音を響かせながら散策ができるのが特徴の温泉地です。7カ所ある外湯をめぐりながら食べ歩きも楽しめます。
まちの風景はまるで昭和にタイムスリップしたかのような趣。浴衣を着て街を歩くだけでその町並みに溶け込むことができ、カメラを自分に向ければインスタ映え間違いなしの写真が撮れる温泉地です。世界からも注目されており、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」でも星★★2つ。外国人にも人気の温泉地です。
私は兵庫県たつの市出身で県内の大学を卒業後、「小宿 縁」にご縁があり2024年4月に入社しました。3月末に城崎温泉に引っ越し、4月には城崎温泉の旅館に就職した新入社員が40名ほど集まって合同入社式を行いました。その1週間後には合同入社式に参加したメンバーで2泊3日の研修合宿に参加しました。そこで社会人としての基礎を学び、同期メンバーの中に信頼できる仲間ができました。
夏には旅館青年部の方から「同期で縁日をやってみないか?」と声をかけていただき、合同入社式に参加した新入社員だけで観光客向けの縁日を企画することに。企画から開催までの約2か月、仕事終わりに毎晩集まり仲間と深夜まで作業をしました。
イラストが得意な仲間がチラシを作り、工作が得意な人はコウノトリやカニの飾りつけを作り、私はくじの景品担当としてまちのお土産屋さんや飲食店に景品の提供をお願いに回りました。お願いに伺った先は、どこのお店も快く協力すると言ってくださり、多くの景品を提供してもらった結果、特賞には城崎温泉の旅館宿泊券をなんと9軒分も協賛いただけることになりました。
夏の縁日は、連日大盛況で多くの観光客の方が楽しんで参加してくれました。用意した景品はあっという間になくなるほどの盛況ぶりで、縁日が終わったあとの同期の仲間と飲むお酒は最高でした!今では新入社員同士これまで以上に仲良くなり、毎晩のように連絡を取り、時には居酒屋やバーで飲み、スナックではカラオケして楽しんでいます (笑)。
そんな集まれる場所が沢山あるのも城崎の良いところだと思います。仲間と会って仕事やプライバートの相談をすることは、自分のモチベーションを上げるためにも大切な時間になっています。
城崎温泉に来て驚いたのは、近所の方みなさん気さくに挨拶してくれることです。また困ったことがあっても助けてくれることです。外湯でのぼせてしまい、フラフラになっていたところに面識のないまちの方が声をかけてくださり、車で自宅まで送ってくれたことがありました。本当に助けられました。温かい人が多く、困ったことがあっても助けてくれる場所だと実感しています。
城崎温泉には外国人が多く来られるのですが、私は英語が本当に苦手で、外国人の方から話しかけられても何を言われているのが分からずに、スマホの翻訳機能に助けられていたのですが、会社で毎週している英会話教室に参加するようになってから、少しずつ英語が楽しくなってきました。5ヶ月目の今では英語でチェックイン対応もできるようになり、簡単な英会話も楽しめるようになりました。
先日は一緒に浴衣を選んで欲しいと女性の外国人のお客様にお願いされ、浴衣を選んでお渡しすると、浴衣に着替えて手を広げて浴衣姿を披露してくれ、「Thank you」と言って抱きしめてくれました。ある時は「あなたがいてくれて城崎の滞在が楽しくなりそうだよ!」と言ってもらえました。これも先輩社員が「俺が責任を取るからやりたいようにやったら良い」と背中を押してくださったおかげで多くのことを学べているように思います。失敗し迷惑をかけることもありますが、感動と成長を実感する楽しい毎日です。
城崎温泉は近くの日本海で水揚げされる松葉ガニが有名な場所です。約70軒ある旅館はカニシーズンになると全旅館がカニ料理を提供します。そんな中、私の働く小宿 縁は城崎温泉でただ一つの但馬牛専門の旅館でカニを提供しません。
但馬牛は和牛の元祖ともいわれて、肉質等級の高いものには「神戸ビーフ」という称号が与えられます。当館では「神戸ビーフ」として認定を受けた但馬牛を、契約牧場から直接一頭買いしています。その美味しさは最高の一言。家族にもぜひ食べて欲しいと思い、大好きな妹に泊まりに来てもらったこともあります。
夕食は但馬牛のフルコース。フレンチ出身のシェフが作る料理は盛り付けも美しく、レストランでサービスするときは思わず料理に見とれ、お腹が鳴ってしまうことも。客室も落ち着いた雰囲気で、大人限定の宿なのでゆっくり過ごせるのも魅了的なポイントだと思います。そして、朝食は旅館では珍しい洋食を提供しており、朝食に付く小さな但馬牛カレーも美味。自分が泊まりたいと思える旅館でお仕事ができることが楽しいのはもちろん、自信を持ってお客様をご案内できることも働き甲斐となっています。
神戸や大阪までは約2時間半と都会からは離れた場所ですが、温泉も人も温かく、毎日を楽しめる温泉街と仲間と仕事の環境は控えめに言っても最高です!私はお肉が大好きで、カニアレルギーなのはここだけの話しです(^_^)v
最後になりますが、城崎温泉が素晴らしい場所だということを就職して改めて実感しています。まちの人は家族のように親切だし、イベントを企画してまちづくりにも参加でき、仕事では世界中の方々とお話ができる。普通ではありえない経験ができる幸せなところだと思います。
やる気と元気があれば色んなことに挑戦できる、そんな場所が城崎温泉です。まずは皆さん、城崎温泉に遊びに来てください!
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兵庫県の旅館・ホテルには、働く魅力がいっぱい!あなたも一緒に働いてみませんか?
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