SNSで人気を集めるママイラストレーター・ほかほか命さんとパパイラストレーター・ぷにぱぱさんによる連載「【漫画レポ】#新米ママパパの妊娠後期の準備時間 Vol.2」。この連載では、妊娠後期に準備しておきたいあれこれを、先輩ママ・先輩パパの実体験から考えていきます。今回はママイラストレーター・ほかほか命さんによる「出産準備中のお互いの役割分担(コト編)」のエピソードです。
ほかほか命さん
イラストレーター。2020年11月に生まれた息子・はるくんと家族愛であふれる夫との日常を漫画にした投稿をブログやSNSで発信中。この度新連載を務めることになりました、イラストレーターで限界オタクのほかほか命です。
「コピペしたんか?」と思うほど、私にうりふたつな息子・はるくん(現在1才半)と、顔は怖いけど家族愛であふれる旦那との日常を備忘録として漫画にしています。これから3回、妊娠後期から出産までの我が家のエピソードを紹介していきますので、どうぞよろしくお願いします!
ネタ集めから共有まで! 密なコミュニケーションで旦那と進めた出産準備
早速ですが、妊娠後期の私はというと、出産&育児いう未知な世界に近づいていることへの楽しみと不安で毎日ソワソワしていました。色々準備を進めたいと思いつつも、妊娠期間中は悪阻が酷く、なかなか思うように準備が進まないことも……。
そんな状況でしたが我が家では「できるだけ夫婦で進めていこう」と、何度も出産準備について話し合う機会がありました。そこで今回はそのなかでも“気持ちの準備“について書かせてもらいたいと思います。
元々、何事にも用意周到が好きな旦那と、どうにかなるやろ精神の私。ありがたいことに産前の書類の準備や引っ越し準備のほとんどは、すべて旦那が担ってくれていました。
「出産情報」や「育児情報」「必要書類」というLINEのアルバムを作り、ネットで拾った情報から美容院で読んでた雑誌の一面の写真まで、何か新しいネタが手に入ればすべてそのアルバムに送り共有する。上司とのやりとりかと思うくらい、当時は密な報連相をとっていました。
不安でいっぱいな私に旦那がかけてくれた言葉
そんなコミュニケーションを大事にしていた私たちでしたが、夫婦でのすれ違いは何度も起こります。ネガティブ思考な私は妊娠後期、産後クライシスに怯えることが多く「産後大丈夫かな……自分がどうなるか不安で仕方ない……」とよく漏らしていました。
その度に旦那は「ほかちゃんはきっと優しい素敵なママになるさ〜大丈夫大丈夫!」と楽観的。嬉しい反面、それがどこか他人事のように感じてしまいモヤモヤする自分がいました。
何回目かのやりとりの時につい「きっと産後の寝不足やホルモンの乱れで、私は簡単におかしくなると思う。余裕もなくなるだろうし、汚いところもたくさん出てくる。それでも旦那くんが大好きでいてくれる私のままでいてほしかったら、それは産後の旦那くんの動き次第やで」と伝えました。傲慢に聞こえるかもしれませんが、本音でした。
「確かに、そうやな」と心に留めてくれた旦那。その後も、ことあるごとに何度も同じことを伝えました。
「あの時のほかちゃんはいつも不安そうで、俺はその分あっけらかんとしていたほうが安心するかなと思ってた。だけど、それが逆に不安にさせてしまっていたのならごめんね」と後日話してくれました。自分の尺度で物事を見ていた自分が少し恥ずかしくなったと同時に、旦那の思いやりを知れて嬉しくなりました。
当時の彼の行動で、出産への気持ちの準備ができた
ただ、知っていました。自分も仕事で疲れているはずなのに、悪阻が重く長かった私の身体をいつも気遣って、妊娠中の家事や料理をほとんどしてくれていたことを。
私自身「お腹の子を守るために自分自身の心や身体も、大切にしなきゃいけない」と思っていたので、体調が辛いときや気持ちが不安定な時は抱え込まず、なるべくすぐ旦那に共有する意識をしていました。そんな不安定な気持ちを伝えても、いつも「うんうん」と受け止めてくれていたことを。
当時の私はとにかく良くない想像をしては不安ですぐいっぱいになっていましたが、「私はこのパートナーがいるから、出産してもきっと大丈夫」と、献身的な旦那を眺めながら出産への気持ちの準備ができていくのを感じました。
今考えてみると、当時にしてくれたことが今でも夫婦の信頼関係の基盤になっている気がします。旦那には、あの時真摯に向き合ってもらって本当に感謝しています。
ちょうど今、妊娠後期のママさんのなかには、当時の私のように楽しみのなかに沢山の不安を抱えている方もいるのではないでしょうか?
もしできるなら、それをなるべく沢山パパと共有してみてください。「ママの不安」を「夫婦の心配事」にして一緒に悩んだり、擦り合わせをしたり、笑い飛ばしてもらったりして。夫婦一緒に出産への気持ちの準備をすることで、皆さんの不安や負担が少しでも和らぎますように。
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