汎用性の高い「パソコン」は、スペックを確認して選択するのが基本
仕事からプライベートまで、さまざまな用途で活用されるパソコンは、掃除機や洗濯機といった専門用途の家電製品とは異なる“汎用的”なデバイスです。そのため、同じ「パソコン」であっても、その種類や性能は千差万別で、どの製品を買えばいいのかわからず悩むケースは少なくありません。
パソコンを選ぶ際には「何がしたいか」を明確にすることが大切となります。たとえば、Web閲覧やメールのみでよいのか、それとも3Dゲームを快適にプレイしたいという目的なのか。それによって、適切なパソコンは大きく変わってきます。
そして、自分の用途に対応したパソコンを選択するためには、パソコンの「スペック」を読み解くことが重要になります。スペックは「パソコンの性能を測る指針」となるからです。
本連載では、PCを構成する重要パーツをピックアップし解説するとともに、最新のトレンドや必要なスペックなど、用途に合わせた選択基準を確認していきます。第1回では、パソコンの“頭脳”といえる「CPU」について見ていきましょう。
パソコンの“頭脳”となる重要パーツが「CPU」
CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)は、その名のとおり演算処理を担っています。他のパーツの制御も担当しており、CPUの性能によって、あらゆる処理のスピードが変わってくるため、「パソコンの頭脳」ともいわれ、動作に不可欠な存在だといえます。
そこで、用途を問わず高性能なCPUを搭載したパソコンを選ぶべきなのは確かですが、高性能CPUは値段が高く、発熱量=消費電力も大きくなる傾向にあります。これにより、ノートPCとデスクトップPCでは採用されているCPUが異なります。多くのノートPCやタブレットPCでは、デスクトップPCよりも高スペックを求められないので、モバイル向けのCPUを採用しており、消費電力が少ない反面、処理速度が抑えられています。
CPUに関するスペックで確認しておきたいのは以下の3つです。
演算性能を表しており、「Hz」(ヘルツ)単位で表記されます。最新のCPUはGHz(ギガヘルツ)クラスの製品がほとんどです。クロックの高いCPUは消費電力が高くなり、発熱量も上がります。
CPU内にある命令を実行するユニットの数を示すのがコア数、同時に実行できる処理の数がスレッド数となります。たとえば「4コア/8スレッド」ならば、4つのコアで8つの処理を同時に実行できることを意味しています。
簡単にいえば最大発熱量を表す指標となります。高性能なCPUはTDPも高くなり、消費電力と発熱量が大きくなります。このため、モバイル向けのCPUではTDPが低く抑えられています。ちなみに、Thermal Design Powerの略でTDPと呼ばれています。
このほか、関連スペックとして「CPUクーラー(CPUファン)」もチェックするとよいでしょう。クロックとTDPが高いCPUを選ぶ場合は、冷却効率に優れたCPUクーラーがセ ットになっていないと、処理性能をフルに活用できない可能性があります。
ファンを回してCPUの熱を排出する「空冷方式」が一般的ですが、製品によってはより冷却効率と静音性が高い「水冷式」のCPUクーラーも選択できます。ただし、水冷式の製品は価格が高い傾向にあるので注意が必要です。
BTOパソコンという選択肢
用途に合わせたスペックがわかっても、理想のパーツ構成のパソコンが存在しないケースは少なくありません。
いくらCPU関連の重要スペックを理解しても、「もう少しクロックの高いCPUが使いたい」や「冷却性能の高いCPUクーラーでパフォーマンスを安定させたい」といったニーズに対応する製品がなければ困ってしまいます。パーツを購入して自分で組み上げる「自作PC」という選択肢もありますが、コスト的/スキル的なハードルは高く、万人にオススメできるものではありません。
そこで注目したいのが「BTO(Build To Order:受注生産)」PCとなります。CPUやメモリ、ストレージ、グラフィックボードといった重要パーツを選択することができ、理想的なスペックのパソコンを購入することが可能です。
説明だけではわかりにくいので、BTOパソコンメーカーであるマウスコンピューターのパソコンを例に、今が旬のパーツ構成を探っていきたいと思います。
コストパフォーマンスに優れたAMD製CPUが注目されている
現在のパソコンが採用するCPUは、インテル製とAMD製の2択となっています。
性能重視ならばインテルのCore i9 9900K(クロック周波数3.60GHz、8コア/16スレッド)や、AMDのRyzen 7 3700X(クロック周波数3.60GHz、8コア/16スレッド)が人気の製品となります。ちなみに製品名末尾の「K」や「X」は、基本的に高性能モデルであることを表しています。コストを重視するのならば、インテルのCore i3やPentium Gold、AMDのRyzen 3やAthlonなどが候補となります。
このようにパソコンを選択する際、CPUのスペックは重要な意味を持ちます。もちろん、高性能なCPUを選択するのがベターですが、用途を明確化し適切な性能のCPUを選ぶのが最適解といえるでしょう。現在選択可能なCPUを確認し、自分の用途に最適な製品を見つけ出してください。
全体的にみるとAMD製のCPUはコストパフォーマンスに優れており、ハイエンドからエントリーモデルまで、幅広い層で注目を集めています。購入を想定しているパソコンのラインナップにAMDのCPUが用意されているのならば、選択を検討する価値はあるはずです。
CPUを重視したオススメのPC構成
今回は、CPUスペックの観点からマウスコンピューターのパソコン3機種をリコメンドしていきましょう。
「最新・高性能なCPUを使い倒したい!」というユーザーにオススメしたいのが、ゲーミングPCブランド「G-Tune」のフラッグシップモデル「MASTERPIECE i1730」。
10コア20スレッドの第9世代インテル Core Xシリーズの最新CPU「Intel Core i9-9900X」(クロック周波数3.50GHz/TDP165W)を水冷CPUクーラーと組み合わせ、トップクラスの処理能力を実現します。
最新のPCゲームを楽しみたいが、使える予算に限りがあります。そんな場合はコストパフォーマンス抜群の「NEXTGEAR-MICRO am560」シリーズはいかがでしょうか。「SA2」モデルは人気の「AMD Ryzen 7 3700X」(8コア16スレッド/クロック周波数3.60GHz/TDP65W)を採用。
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「ゲーミングPCはほしいがデスクトップを置くスペースがない」「ゲーム環境を持ち運びたい」といったニーズに応えるのがゲーミングノートPC「NEXTGEAR-NOTE i5565」シリーズです。「SA1」モデルは、ハイエンドノートPC向けの最新CPU「Intel Core i7-9750H」を搭載。TDPを45Wに抑えながらクロック周波数2.60GHz、6コア12スレッドと、高い処理能力を実現しています。
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