エネルギー関連事業を幅広く展開している「コスモエネルギーホールディングス」。業務内容は生産装置の運転や製品の輸送、収益改善のための取り組みなど多岐にわたります。若手社員のみなさんは、どのような仕事を任されているのでしょうか。入社6年目の廣川祐子さんに、普段の業務や社内の雰囲気などを本音で語っていただきました!
――入社後の経歴を教えてください。
廣川さん 初期配属は千葉製油所製造3課で、重油を付加価値の高いガソリン等に触媒を用いて分解する流動接触分解装置(FCC装置)をメインに運転や調整に携わっていました。2023年7月からは、千葉製油所技術課で働いています。
――現在の業務内容を教えてください。
廣川さん 千葉製油所の石油精製を行っている各製造課の収益改善活動のとりまとめです。収益改善活動とは、各装置のより最適な運転条件を検討することです。というものの、製油所で精製したガソリン等の油は、装置の動かし方や原料の状態によって、生産量や品質が変わります。そのため製造課では反応器の温度、スチームを入れる量など、さまざまな調整をして、より安価に、高価な製品を作る検討をしています。技術課ではこうした製造課の検討の助言や、検討結果が収益改善にどう影響するのかを本社に報告したり、年間スケジュールの調整をしたりしています。
そもそも収益改善活動の実施意義は、石油精製事業での収益増加です。コスモエネルギーホールディングスでは、石油精製以外にも次世代エネルギー等様々な業務に取り組んでおり、多くの新規事業はまだまだ検討途中であったり、会社として収益を得られる段階ではないことが多いです。そんな中、既存事業である石油精製にて最大限収益をあげることで、次世代エネルギー等の検討資金を確保する必要があるため、石油精製における収益改善活動はとても重要です。
――装置の動かし方を変えたときの効果は、どのように検証しているのでしょうか。
廣川さん 製造課が考案した方法で、例えば1週間ほどテスト運転し、過去のデータと比較して収益がどう変動したのかを検証します。その検証にはExcelだけではなく、様々なシミュレーターを活用したり、多くのデータを取り扱います。効率的な運転には「これが正解」というものはありません。装置の特性や原料の状態に応じて、もっとも効率的な運転を追求し続けています。
――コスモエネルギーホールディングスに入社しようと思った理由を教えてください。
廣川さん エネルギー系、エンジニアリング系の仕事に就きたくて、就職活動を行いました。大学院生時代に「将来は地球環境改善に貢献できる仕事がしたい」と思っていたからです。 千葉製油所の採用イベントに参加したときは、仕事内容や先輩社員の雰囲気に魅力を感じました。就活でもうひとつの軸にしていた「楽しい職場で働きたい」という希望に合っていたことも、入社の決め手です。
――入社後に感じたギャップはありますか。
廣川さん 想像以上に社員の仲が良くて驚きました。採用イベントや採用面接のときから仲の良さは伝わってきていましたが、入社後は思っていたよりも社員の交流が多く、良い意味でギャップを感じました。先輩からゴルフやバーベキューに誘われたこともありますし、中古車を探していたときには車に詳しい先輩が販売店まで同行してアドバイスしてくれて。周りと仲良くなって仕事もしやすくなりました。
――どのようなときに、「仕事がしやすくなった」と感じますか。
廣川さん 技術課は製油所の各部署とやりとりをするので、日々の業務のなかで「仲良くなって仕事がスムーズになった」と感じます。グループ会社の丸善石油化学との窓口業務でも、仲の良さの恩恵を感じました。丸善石油化学との仕事では、千葉製油所内のさまざまな部署と相談しながら進めなければいけない内容が多いです。そんなとき「この話ならあの人に聞けばよさそう」とすぐに思いつくようになりました。自分自身の顔も広くなって、ますます相談しやすくなった気がします。
――普段の仕事で感じているやりがいを教えてください。
廣川さん 千葉製油所の丸善石油化学関係の案件をスムーズに進めることで、大きなトラブルを未然に防ぐことにやりがいを感じました。千葉製油所とグループ会社の丸善石油化学は施設が隣接しているため、工場を動かすときに必要な電気や水、スチーム等様々なものを融通しあっています。そのため、多くの配管で設備がつながっていることから、もし設備が老朽化して不具合が起きたときは、お互いに連係をとりながら補修しなければなりません。
補修を含む技術的な相談はすべて私のもとに届くので、内容の確認や両社にとって影響がない日程での工事実施調整などをする必要があります。その際、様々な人と連絡を取り合って協力してもらいながら、案件がつまづかずスムーズに進められるよう調整できたときにやりがいを感じました。縁の下の力持ちのように、製油所の仲間がスムーズに働ける環境を支えています。
――これまで働いてきたなかで、印象に残っていることを教えてください。
廣川さん 印象に残っているのは、入社2年目で任されたFCC装置のトラブルへの対処です。FCC装置とは、重い油を分解してガソリンを精製する装置です。そのままではあまりお金にならない油を、ガソリンという価値の高いものに変える、会社の収益に直結する装置だといえます。もし1日止まってしまうと、マイナス1億円の影響が出るくらい重要です。
その装置に不具合が起こり、緊急停止をして原因究明をすることになりました。不具合の事象も珍しく、すぐの原因究明が困難な中、部署内外みんなで協力して膨大な運転データを分析し、なんとか原因究明ができました。一段落して落ち着いたあと、部署内のみんなで「お疲れ様」と労い合ったのを覚えています。
――今後の展望を教えてください。
廣川さん 地球環境の改善に携わりたい、という思いは入社前から変わりません。今後はより直接的に環境改善に携われるような部署に行ければと思います。ただ、どの部署にも環境改善にさまざまな形で貢献できるため、選択肢は多いです。技術系の人員として活躍したいので、まずは今の部署でしっかりと力をつけていきます。
――読者へのメッセージをお願いします。
廣川さん 社員同士の仲が良いものの、プライベートや仕事への過干渉はありません。それでも自分が関わりたいと思って行動を起こせば、先輩たちが懐を広くして迎え入れてくれます。適度な距離感で働けるので、安心して入ってきてください。
[PR]提供:コスモエネルギーホールディングス株式会社