日々の暮らしの中で欠かせない家事。ちょっとしたモヤモヤが、プチストレスになることも……。だからこそ、家事アイテムは使いやすいものがいいですよね。今年、多くの人に愛用されている花王「アタック抗菌EX」シリーズのボトルが、より使いやすくリニューアルされました。しかも、2024年グッドデザイン賞を受賞! 新ボトルにまつわる開発秘話を、開発担当者とデザイナーに伺いました。
2024年グッドデザイン賞を受賞!
「アタック抗菌EX」シリーズの“超フィットボトル”とは?
数ある商品の中でも、幅広い世代に支持されていて認知度の高い「アタック抗菌EX」シリーズ。なんと、16年ぶりにボトルがリニューアル*1され、2024年グッドデザイン賞を受賞しました。“誰でも使いやすく”を追求し、約2年の歳月を経て完成した新ボトル。開発秘話や想いを語っていただきました。
*1:非濃縮洗剤として
インタビューに協力してくれた方は、こちらのお二人!
アタックなどの衣料用洗剤の商品開発を担当している南 明日香さんと、商品のデザインを担当しているプロダクトデザイナーのミヘルス トーマスさんです。
――まずは、グッドデザイン賞を受賞した今のお気持ちを教えてください。
トーマスさん:グッドデザイン賞は、日本の中でも大きな賞です。審査員であるプロのデザイナーに私たちの意図が伝わり、工夫した部分が評価され、うれしかったです。また商品の展示スペースでは、一般の方から「使いやすい」との声を聞けたのも同じくらいうれしかったです。
南さん:取っ手付きのボトルってよくあるので、グッドデザイン賞?と思われる方も多いかもしれませんが、細部までいろいろこだわっていたので、そこを評価されたのはうれしいことです。生活者の皆さまから、ボトルのリニューアルに関して手書きの御礼のお手紙をいただけて、想像以上の熱量で反響をいただいたことに、頑張ってよかったなと思っていますし、次の商品開発も頑張ろうと、モチベーションにつながっています。
――新ボトルの採用は、実に16年ぶり!*1 リニューアルの経緯とは?
南さん:多くの方に愛用されている商品だからこそということもあって、ずっと同じボトルでした。ただ柔軟剤やつめかえ用のパウチなど、さまざまな製品を持つ人が増え、 “置き場所に困る”、“容量が多くて重い”、“持つとき滑る”などのお声をいただくようになり、これらのお悩みをきっかけに、新ボトルの開発がスタートしました。
*1:非濃縮洗剤として
――新しい超フィットボトルのこだわりは?
トーマスさん:いろいろあります! アタックらしい安定感、親しみやすさは残しつつ、16年ぶりにリニューアルするので、液体洗剤市場の中で最も使いやすいボトルをつくろうと思いました。
まずは、取っ手です。手が小さくても、大きくても持ちやすいように取っ手の断面がレモン型になっていて、誰が持ってもフィットする形状にしました。滑りにくいように、凹凸の滑り止めも採用しました。
次に、注ぎやすさです。注ぎやすさには角度が重要で、取っ手と注ぎ口の角度を平行になるよう斜めに設計しました。液体が出るまでの傾ける角度が小さくなるので、液体がすぐ出てくるようになり、手首への負担も軽減されています。
今回のチームには、20年前に旧ボトルをデザインしたデザイナーがいるので、当時の資料も参考にしました。取っ手を握るときの関節の曲がり方や角度についても書かれていて、今回も人間工学に基づいたデザインを意識しました。旧ボトルのいいところは残し、よりよいプロダクトへと連続性のあるデザインに進化させていきました。
収納スペースについても、床面積の少ないシュッとしたデザインに改良したので、場所を取らないようになりました。キャップに高さを出して、容量を増やしたのもポイントです。旧ボトルでは、水量65ℓ分の洗剤を計量するとキャップいっぱいまで注がなければいけなかったのですが、新ボトルでは余裕をもって計量できるので、洗剤がこぼれる心配がなくなりました。
――開発にあたり、苦労された点はありますか?
南さん:注ぎ口に斜めの角度をつけたことですね。花王の洗剤の中でも初めての試みだったので、“キャップはどう取り付けるの?”、“液体はどうやって充填するの?”と生産工程のなかでいくつもハードルがありました。いろいろな制約もあったので、関連部門や、サプライヤーとも毎日のように連絡を取り合って、試作を繰り返しました。そして、約2年間かかり、ようやく完成に辿り着けました。
家事の小さなストレスを軽減できるように。
「アタック抗菌EX」リニューアルに込めた想い
家事に終わりはなく、日々続くもの。“小さなストレスを少しでも軽減できるように”、そんな想いを込めてつくられた新ボトル。今回、ユニバーサルデザインの考え方のひとつ、“自由度を残す”ことにもこだわったそうです。
トーマスさん:みんなが使う商品なので、“誰にとっても使いやすいもの”というのがベースにあります。取っ手のデザインも、こちらで持ち方を想定してフィットする形をデザインしましたが、実際は人によって持ち方はそれぞれ。5本の指でぎゅっと握る人、4本の指で握って親指は取っ手に添える人、取っ手ではなく本体を握る人など……。想定外の持ち方でも違和感なく、持ちやすく、注ぎやすいかにこだわりました。
南さん:取っ手を考えていく中で、商品の訴求面積が小さくなってしまう問題があり、やっぱり取っ手を小さくした方がいいのでは? という案も出ました。でも、手が大きな男性でも指が全部入る方が持ちやすいし、誰にとっても使いやすいボトルをつくるという強い想いで、幅広の取っ手の採用を決定しました。
トーマスさん: 実際に使って、注ぎやすい、使いやすいと思ってもらうことが大事なのですが、見て注ぎやすい、使いやすいと思ってもらえることも大事かなと思ってデザインしました。ボトルの形状は、開発当初からラベルのグラフィックを担当するデザイナーと一緒に考えていきました。旧ボトルはラベルが平面の部分だけですが、新ボトルでは360°全面です。商品を視覚的に見分けるブルーやグリーンの面積が増えて、識別性も高まったと思います。
実は中身もリニューアル!
「アタック抗菌EX」シリーズのまだまだある、ココがすごい!
「アタック抗菌EX」シリーズは、幅広い方に愛用されている洗濯洗剤。ボトル以外にも、実は中身もリニューアルされているんです。
南さん:今回の改良で、ブルーの「アタック抗菌EX」は、洗濯物の量が多くてもしっかり汚れや臭いが落ちるよう改良しており、洗浄強化成分も2倍*2になりました。共働き世帯が増え、時短や洗濯の回数を減らしたいという意識が高まり、つめこみ洗いが増えている中で、汚れの落ち具合や臭いへの不満を解消する商品になっています。グリーンの「アタック抗菌EX 部屋干し用」は、限られたスペースでの密集干しでも生乾き臭を防ぐよう設計しています。
「アタック抗菌EX」シリーズは、汚れ、臭い、菌、干すときの手間に着目した4種類があるので、それぞれの悩みごとに合わせて選んでいただければと思います。洗濯って毎日のルーティーンで、日々発生する悩みや不快はプチストレスですよね。それが解消されて家事負担が軽減されることで、心に余裕が持てるようになったらいいなという想いで今後も製品開発していきます。
*2:1回使用量当たり、従来品比、デンプン汚れに対して
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持ちやすく、注ぎやすい“超フィットボトル”に生まれ変わった「アタック抗菌EX」シリーズ。ユニバーサルデザイン視点を取り入れ、誰でも持ちやすく、注ぎやすい、そしてスリムで収納しやすいボトルになりました。さらに、つめこみ洗いでも高い洗浄力を発揮し、「アタック抗菌EX 部屋干し用」は密集干しでも嫌な臭いを防ぎます。毎日欠かせない洗濯は、新しく生まれ変わった「アタック抗菌EX」シリーズで快適にしていきませんか?
[PR]提供:花王