はじめまして。ナイトプロテイン所属のヘルスケアコンサルタント、関川と申します。
弊社では男性のコンプレックスや性機能に関するお悩み相談を日々承っており、今まで2万6千人以上の方からお話を聞いてきました。
そして特に最近多いと感じるのが、今回のテーマである「彼女に興奮できない、勃起できない」というお悩みです。
皆さまの中にも「昔は獣のように愛し合っていたのに今ではなぜか反応しない……」「相手を傷つけないようにする作業感の強い性行為が辛い……」「その気が起きないのに誘われるのが怖い……」といった悩みを抱える方が多いのではないでしょうか?
しかも、どうにか解決したいとWebやSNSで検索をしても、出てくるのは「話し合いをしよう」「スキンシップを増やそう」というありきたりな回答ばかり。できないから悩んでいるのに、いったいどうすれば良いのかとウンザリしてしまいますよね?
なぜ多くの方が、なかなか解決できないのでしょうか? それは、彼女に興奮できない、勃起できない悩みを『気持ちの問題』として捉えているからです。
私の考えは違います。なぜなら、興奮や勃起は脳内や体内に存在するホルモンの変化で発生する事象だからです。
もちろんメンタルも多少は関係する部分があります。しかし「ホルモン」というコントロール可能な部分にアプローチができれば、性的興奮や勃起が発生しやすい身体づくりが可能です。気持ちが後からついてくる可能性も十分に考えられるでしょう。
そこで今回は、彼女に興奮できない、勃起できない原因をホルモンの観点から追求し、改善策を提示します。
まずは興奮や勃起のメカニズムを理解しよう
皆さまはどのように性的興奮や勃起が発生するかご存じですか?
現在お悩みのあなたは、ホルモンが性的興奮や勃起を発生させるメカニズムのどこかで上手くいっていない状態と考えられるのです。
そのため、性的興奮や勃起が発生するまでの手順を知れば、具体的な原因を理解する助けになるでしょう。
① 性欲が発生する
イメージしやすいと思いますが、全くムラムラしていないときに性的な対象を見ても大して興奮しませんよね?
彼女に対してだけではなく、そもそも性欲がなければ性的興奮や勃起は発生しません。
そして性欲に深く携わるのが、男性ホルモンの「テストステロン」です。
テストステロンは、逞しい筋肉質な肉体や不屈のメンタル、力強い性機能など、男性の特徴を身体に色濃く反映させるホルモン。
性欲は科学的に完全な解明がされているわけではありませんが、少なくともテストステロンが性欲の発生に不可欠であることはわかっています。
実際のデータでも、3,369人の男性を調査したところ、テストステロンが低い人ほど性欲が低下していたことが報告されているんです※1。
つまりテストステロンが高い状態を保ち、性欲が高まれば次のステップに進めます。
※1参照:Identification of late-onset hypogonadism in middle-aged and elderly men
② リラックスをする
もう1つ性的興奮や勃起に欠かせない要素が、彼女の前でリラックスをすることです。
どういうことでしょうか? 生物は本能的に、落ち着いてリラックスをした環境でないと性的興奮や勃起が起きないようプログラミングされているのです。野生の環境では戦闘中や逃走中など危険な状況でムラムラしたら命取りですから、当然といえます。
もちろんホルモン的観点からも説明可能です。人間は緊張や不安、焦りなどリラックスとかけ離れた感情を抱くと、ストレスホルモンの「コルチゾール」が分泌されます。
コルチゾールは先ほど出てきたテストステロンを低下させ、勃起に必要な神経の活動を妨害するため、性的興奮や勃起を妨げてしまうのです※1。
つまり、彼女との性行為に対して何かしらのプレッシャーやトラウマがある状態だと、適切にリラックスできず性行為が上手くいかない原因になります。
※2参照:Relationship Between Circulating Cortisol and Testosterone: Influence of Physical Exercise
③ 性的刺激を受ける
性欲が発生してリラックスしたら、次はいよいよ性的な刺激を受けるフェーズ。
視覚や聴覚などの五感から入る刺激をもとに性的興奮が発生するわけですが……脳内では「ドーパミン」というホルモンが性的興奮の鍵を握っています。
ドーパミンは報酬系や快楽を司るホルモンとして有名です。特定の強い刺激を受けると脳内で増え、次もその刺激を味わいたいと感じさせる役割をもちます。
性欲と同じで完全に解明されたわけではありませんが、性機能にも深く関係しているんです。生物はドーパミンが脳内に放出されることで性的な行動が高まると確認されています※3。つまり、ドーパミンが増えて、はじめて性的興奮が発生すると考えられるのです。
そして、もし彼女から受け取る性的刺激があなたを興奮させるのに十分な量ではない場合、ドーパミンが上手く高まらず性的興奮は発生しません。
ただし、彼女だけが問題ではありませんよ。実は脳内でドーパミンが生成される際、テストステロンが重要な役割を担っているのです。もしテストステロンが不足すると、いくら性的な刺激が強くてもドーパミンが十分に増えないリスクが発生します。
※3参照:Dopamine and male sexual function
④ 陰茎に血液が集まる
性的興奮が発生したら、いよいよ最後は勃起です。
脳内で性的興奮が高まると、脳の信号が神経を通って下半身に伝わり「勃起せよ」という指令がくだります。
すると陰茎に血液が集まって勃起するわけですが……このとき重要なのが、先ほどから大活躍のテストステロンです。
テストステロンは勃起を発生させるトリガーの役割をしています。具体的には、陰茎で血管の伸縮性を高めるNOという物質を増やし、血液を集めるのです※4。
つまり、テストステロンが低下している状態だと、いくら性欲が強くて興奮していても上手く勃起ができない事態が発生します。
彼女に興奮できない&勃起できない10個の原因
性的興奮や勃起にはホルモンが重要な役割をはたしているとよくわかったと思います。
次は具体的にあなたの悩みを発生させているかもしれない事象をみていきましょう。
改善策は後でお伝えするので、まずは思い当たることが無いか確認しながら読み進めてみてください。
1.性的趣向のズレ
突然ですが、自慰行為は問題なく最後まで行えていますか? 彼女には興奮できないけれど自慰行為では問題ない場合、性欲や勃起など身体の機能に大きな支障が無いと考えられます。
すると、彼女と性行為をするときだけ「リラックスができていない」か「性的刺激が足りない」のどちらかだと原因を推測することが可能です。
そして、自慰行為に問題のない方がよく該当するのが、性的趣向にズレがあるケース。
「彼女には性癖を打ち明けられない」「してほしいことを頼めない」といった関係だと、刺激が足りずドーパミンが十分に高まらないリスクがあります。
結果、彼女に興奮できない、勃起できない事態に発展するのです。
2.行為時のプレッシャー
同じく彼女とのすれ違いにより発生しやすいのが、性行為時に感じるストレスやプレッシャー。
もし彼女との性行為で「何か言われそうで緊張する……」「頑張らなきゃいけないプレッシャーで焦る……」と感じる場合は要注意です。
体内ではストレスホルモンのコルチゾールが多量に分泌され、性的興奮や勃起が妨げられています。
すると「なかなか立たない」「途中で中折れしてしまう」といった悩みにつながるのです。
3.不適切な自慰行為による影響
先ほど自慰行為が問題なく最後まで行えているかお聞きしましたが……実はやり方も問題になります。
もし彼女とする性行為からかけ離れた強い刺激で自慰行為をしていると、刺激に対する耐性がついてしまいます
並大抵の刺激ではドーパミンが高まらず彼女では興奮できない身体になってしまうリスクがあるのです。
日頃から過激なポルノを見ている人や、激しい自慰行為をしている人、握りが強すぎる人は特に気をつけてください。
4.長期的な交際によるホルモンの低下
実はあなたに責任がなくても刺激が低下してしまうケースがあります。
男性は長期間同じパートナーと過ごすとテストステロンが低下することがわかっているのです。
該当するのは、1年以上付き合っているカップル。ある研究では、1年以上付き合っているパートナーがいる男性と独身男性のテストステロンを比較しました。すると、パートナーのいる男性は、独身男性よりもテストステロンが約22%低いという結果になったのです※5。
彼女を大切にするための変化なので決して悪い低下ではないのですが、性機能面ではマイナスの影響が出てもおかしくない数値ですね。
また、1年程度経過するとどうしてもマンネリ化が避けられず、ドーパミンも高まりにくくなることが予想されます。
総じて、長く一緒にいすぎると自然に彼女に対して興奮しなくなる可能性があるのです。
※5参照:The effects of being in a "new relationship" on levels of testosterone in men
5.睡眠不足による性欲の低下
ここまではメンタルの変化や刺激に対する影響がメインでした。ここからは生活習慣に潜む、興奮や勃起ができなくなる原因をご紹介します。
まず生活習慣のなかでも最重要といって過言ではない睡眠について。
寝不足はテストステロンやドーパミンの低下につながって、彼女に興奮・勃起できない理由と化します。
アメリカの研究でも、1週間寝不足が続くとテストステロンが最大15%低下するというデータが報告されているんです※6。
テストステロンが15%減るのは10歳の老化と同程度なので、当然制欲や機能も衰えてしまうことは想像に難くありません。
寝不足気味な人は、睡眠時間を増やしてあげるだけで、彼女に対する興奮や勃起力を取り戻せるかもしれませんよ。
※6参照:Effect of 1 Week of Sleep Restriction on Testosterone Levels in Young Healthy MenFREE
6.運動量や頻度の低下
同じく不足といえば、多くの方が該当してしまう「運動不足」です。
運動は全身の健康状態を整えるので、行うとホルモンにも良い影響が見込める行動。逆に不足してしまうと、彼女に対して興奮と勃起をするためのホルモンが減ってしまいます。
実際に1日の歩数が4,000以下で運動習慣の無い方は、テストステロンが減少するリスクが特に高いことが確認されているんです※7。
常にデスクワークで座っている方や、家から出ないで仕事をしている方は、注意しないと知らず知らずのうちに彼女に興奮・勃起できない身体に変わっている最中かもしれませんよ?
※7参照:The multifaceted benefits of walking for healthy aging: from Blue Zones to molecular mechanisms
7.慢性的なストレスの蓄積
現代社会だと睡眠や運動の不足はもちろん、ストレスを抱えて生きる方がほとんどでしょう。
しかし、もし彼女に対して興奮・勃起することを第一に考えるなら、ケアすべき事項です。
慢性的なストレスが強い状態だとコルチゾールが常にたくさん分泌され、テストステロンを低下させやすくしてしまいます。
実際の研究でも、慢性的なストレスが強い状況ではコルチゾール値が上昇し、性的欲求が低下することが報告されているのです※8。
さらに別の研究では、ラットに対して慢性的なストレスを21日間与えるとテストステロンが約50%低下したことも確認されています※9。
「常にイライラする」「毎日が不安で仕方がない」という方は特にストレスが強くテストステロンが減少している可能性があるので要注意です。
※8参照:Role of a disordered steroid metabolome in the elucidation of sterol and steroid biosynthesis
※9参照:Chronic stress inhibits testosterone synthesis in Leydig cells through mitochondrial damage via Atp5a1
8.アルコール摂取量の増加
強いストレスを抱えているとお酒も飲みたくなりますよね?
ですが、欲望のままにアルコールの摂取量を増やすと悩みは悪化する一方かもしれません。
アルコールは体内で分解されるとアセトアルデヒドという毒性の強い物質に変わります。するとテストステロンを生成している睾丸にダメージが入り、結果的にテストステロンが低下するリスクが発生するのです。
実際、複数の研究で大量のアルコールを慢性的に摂取するとテストステロンが大幅に低下することが確認されています※10。
ちなみに、1日アルコール20gまでなら影響がないことも明らかになっています。ビールなら500ml缶、日本酒なら一合程度です。
「お酒が好きでついついたくさん飲んでしまう」「日に日にアルコール量が増えている」という方は気をつけましょう。
※10参照:The effects of alcohol on testosterone synthesis in men: a review
9.加齢によるテストステロン値の低下
「今までの項目には当てはまらない」という健康的な方もいるかもしれません。
ただし、もしあなたが現在30代以降ならそれだけでテストステロンが減少し、彼女に興奮できなくなっている可能性があることをご存じでしょうか?
テストステロンは20代前半をピークに、加齢に伴い1%〜2%ずつ減少することがわかっています※11。
つまり、いくら健康に気をつけている人でも学生時代と比較してテストステロンが大幅減少している人が多いのです。
「30代になり疲れやすくなった」「歳をとって少し勃起力が衰えてきた気がする」という方は、もしかしたらテストステロン減少の影響がすでに出ているかもしれませんよ?
10.薬の副作用
それでも当てはまらない方、最後にお薬を飲んでいないかだけ、確認してください。
実はお薬の中には、男性機能を低下させる副作用が確認されているものがあることを知っていますか?
特に男性がよく飲む薬だと、薄毛予防のAGA治療薬は性欲減退や勃起不全の副作用が報告されています※12。
その他も、ホルモンに関するお薬や抗うつ薬などは同じく性機能低下のリスクがあるお薬です。
もし飲み始めてから彼女に興奮できない、勃起できないという症状が出た場合は、お医者様に相談しましょう。
※12参照:フィナステリド - GenomeNet
彼女に興奮&勃起するための改善策3つ
個別の原因をみるとホルモンと悩みの関係がより明確になったように感じませんか?
最後に、お待ちかねの改善策を3つご用意しましたのでご覧ください。
1.彼女とあえて適度な距離を置く
彼女に興奮できないと感じたら、まずはあえて距離を置いてみてください。
長く一緒にいるほどテストステロンが低下して、ドーパミンも上昇しづらくなってしまうからです。
そもそもテストステロンは生殖に重要なホルモンなので、本能的な変化が発生します。具体的には、メスを取り合う時にテストステロンが上昇し、手に入れた後は子育てに順応するため低下する傾向にあるのです。
実際、人間も付き合う前や付き合いたての時はテストステロンが高くても、同棲や結婚、子育てを経て低下することがわかっています※13。
自然な低下に争うためには、あえて男性としての本能を呼び覚ます行動……つまり、距離を置くことが必要です。
想像してみてください。もし彼女と年に数回しか会えない遠距離恋愛だとしたら……会った時は毎回性行為をしたいと感じるのではないでしょうか?
遠距離恋愛を再現するのは難しくても、寝室をわける、1週間のうち数日は必ず別々に過ごす、意図的に帰らない日を作るなどあえて距離を取る対策を行いましょう。すると、相手を強く求める気持ちが再燃する可能性があります。
※13参照:Longitudinal evidence that fatherhood decreases testosterone in human males
2.性行為を工夫して興奮度をさらに高める
とはいえ、いくらテストステロンが高まっても、行為時の性的な刺激が足りなければ彼女に興奮・勃起はできません。
性的な刺激が足りないと感じる場合は増やす工夫をしてみましょう。
お互いの性癖を暴露し合ったり、コスプレなど味変できるプレイを取り入れたりすることで、行為中のドーパミンを高めることができます。
健康なのになかなか彼女に興奮できない場合はドーパミンUP作戦を取り入れてみてください。
3.健康的な生活習慣でテストステロンを引き上げる
先ほども紹介したように、睡眠時間や運動の不足などの不摂生はテストステロンを低下させてしまいます。
逆に健康的な生活でテストステロンを増やせれば……性欲が湧きやすく、性的興奮や勃起もしやすい体質をつくることができるのです。
ついでに、逞しい体つきで彼女を虜にすることや、若い頃のような活力・ギラギラ感を取り戻すことも可能でしょう。
彼女に興奮できない男性は、確実に増やすべき最重要のホルモンといえます。
ちなみに、意外と手軽に高められる手段もあるんです。テストステロンを高める目的で利用されるテストステロンブースターと呼ばれるサプリは、継続的な摂取でテストステロンの増加が確認されています。
たとえば最新のテスノアと呼ばれる成分は、8週間の摂取でテストステロンが48%も向上したと報告されているんです※14。
運動や睡眠のケアと合わせて取り入れると、より効率的にテストステロンを高められるでしょう。
彼女に興奮&勃起できない状況は工夫と努力で改善可能
今回は彼女に興奮・勃起できない原因や対策を、ホルモンの面から解説してきました。
彼女に興奮できない理由は様々ですが、ホルモンの問題と捉えると意外と自分でコントロールできることが多いと感じませんか?
今回ご紹介した重要なホルモンをハックして、お悩みの改善につなげましょう。
ちなみに、今回ご紹介した原因の対策は非常に簡易的なものです。もしホルモンを高める食事や具体的な運動の仕方、睡眠のケア方法などが知りたい場合は、よろしければ弊社のLINE相談窓口をご利用ください。
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