はじめまして、NR・サプリメントアドバイザーの関川と申します。

最近は巷でテストステロンブースターが話題です。テストステロンブースターを使って「逞しい身体を手に入れたい」「ストレス耐性を強化したい」「精力を高めたい」と考えている方も多いはず。

特に詳しくリサーチしている人は、SNSの口コミや海外の通販サイトも使って適した製品を探している方も多いのではないでしょうか?

そして海外製のテストステロンブースターで特に投稿や口コミが多く注目されているのが、今回お話しするアシュワガンダです。

テストステロンはもちろんのこと、疲労回復や、ストレスの緩和、睡眠の質向上など、様々な目的で利用されています。

さらにハイエンドな製品が多いテストステロンブースターの中では値段も安く、一見すると文句のつけようがないように感じますよね?

しかし、SNSの投稿や口コミで「アシュワガンダは危険」「ヤバいからやめたほうがいい」という話を聞いたことがありませんか?

実際に飲んでいる人の口コミも多いのに、本当に危険なのか? やはり日本で販売されていない理由が関係しているのか? 気になりますよね?

そこで今回は、アシュワガンダが安全にテストステロンを増やせる成分なのか、データをもとに解説します。

そもそもアシュワガンダとはどんな成分?

まずはアシュワガンダがどんな成分か、簡単におさらいしましょう。

アシュワガンダは、インドが原産のナス科のハーブ。植物学上は、普段私たちが食べている野菜のナスと親戚です。

インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでは、古くから精力剤鎮静剤として使用されてきました。効果のイメージは現代とかなり近いように感じますよね?

そして現代では研究も進み、アシュワガンダに含まれる様々な有効成分が明らかになり、注目を集めるようになりました。

テストステロンに関連しているのは、有効成分の中でも「ウィタノリド」や「ウィザフェリンA」など、ステロイドラクトンと呼ばれる化合物です。

ステロイドラクトンは抗ストレス作用、抗炎症作用、抗酸化作用により、ストレスホルモンの「コルチゾール」を減少させます。

体内のコルチゾールが減るとテストステロンが増加しやすくなるとわかっており、結果的にテストステロン向上が期待できると考えられているのです。

このテストステロン増加ストレス減少の効果により、アシュワガンダは世界的に人気のあるハーブとして、サプリが広く利用されています。

しかし……日本だとアシュワガンダが入った製品を見かけませんよね? それは、アシュワガンダに副作用があり、サプリとしての販売を禁止されているからです。

実は、以前は日本でもアシュワガンダサプリが販売可能でした。しかし、2012年の法改正によりアシュワガンダが医薬品に分類され、サプリとしての販売を規制された経緯があるのです※1

現在では海外の通販サイトを使い個人輸入することでしか入手できません。

※1参照:アシュワガンダが食薬区分の「薬」に - 日経メディカル

アシュワガンダによるテストステロン値の研究データ

規制されているとわかっていても、メリットがあれば試したくなりますよね?

医薬品に該当するならより強い効果を持つのでしょうか? 2つのデータをもとに、テストステロンに与える影響を確認しましょう。

データ① 20代〜40代の現役世代が摂取したケース

海外サイトから購入する都合上、アシュワガンダは比較的若い世代で人気の印象です。

では、メインの購入層である現役世代の男性が摂取したとき、テストステロンは向上するのでしょうか?

20代〜40代の男性25名が600mgのアシュワガンダを摂取した研究では、8週間でテストステロンが17%増加したことが確認されました※2

さらに男性機能をスコア化したDISF-Mスコアも40%増加しています。

テストステロンや精力にポジティブな効果を発揮していることがわかりますね。

ただし、少し気になるのが、副作用の報告です。アシュワガンダを摂取した25名のうち4人、つまり16%が軽度の眠気や腹痛などの副作用を訴えたと記録されています。

アシュワガンダの摂取を検討するときは、やはり効果と一緒に副作用が発生しないかも慎重に確認したほうがよさそうです。

※2参照:Effect of standardized root extract of ashwagandha (Withania somnifera) on well‐being and sexual performance in adult males: A randomized controlled trial

データ② 40代〜70代の肥満男性が摂取したケース

次にもう少し年齢層が高く、肥満気味の男性が摂取した研究も見てみましょう。

40歳〜70歳の疲労を感じている男性に600mgのアシュワガンダを摂取させたところ、テストステロンが14.7%増加しています※3

先ほどの研究と同じぐらいなので、アシュワガンダは15%程度テストステロンを向上させるといえそうです。

ただしもう1点先ほどと一致している点があります。それが副作用の発生率

いずれも軽微なものでしたが、アシュワガンダを摂取した57名中16.67%が何らかの副作用を訴えたと報告されています。

リスクについては、完全には疑いをぬぐいきれない結果となりました……。

※3参照:A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Crossover Study Examining the Hormonal and Vitality Effects of Ashwagandha ( Withania somnifera) in Aging, Overweight Males

アシュワガンダは優れたテストステロンブースターなのか?

アシュワガンダはテストステロン増加に効果的なことがデータからわかりました。しかし、テストステロンブースターは他にも優れた成分がたくさんあります。

アシュワガンダは他の成分と比較して、いったいどんな特徴があるのでしょうか?

サプリメントアドバイザーの知見やデータをもとに解説します。

見解① テストステロンブースターの中ではトップレベルとはいえない

まずテストステロンブースターを摂取するなら、一番気になるのは効果の強さ、すなわち「テストステロンがどのくらい上がるのか?」ですよね?

データから、アシュワガンダはテストステロンを8週間で15%程度高めてくれることがわかりました。

の数値は高いのか、低いのか、どちらなのでしょうか?

……実はテストステロンの上昇値だけを最新の成分たちと比較すると、意外にも低い部類に入ります。

たとえば2020年に登場したテスノアと呼ばれる成分は、同じ8週間でテストステロンを48%高めたことが確認されているんです※4

しかも、他にも同程度のテストステロン上昇率を誇る成分はいくつかあります。

3倍も高く上がっている成分があることを考えると、純粋にテストステロンを増やす目的なら、別の成分を使用したほうがいいといえるでしょう。

※4参照:A proprietary blend of standardized Punica granatum fruit rind and Theobroma cocoa seed extracts mitigates aging males’ symptoms: A randomized, double-blind, placebo-controlled study

見解② テストステロン値以外にも男性に嬉しい効果は確認されている

ただし、効果をテストステロンの上昇率だけで判断するのは早計です。正直、アシュワガンダのメイン効果は、テストステロンではありません。

注目すべきはストレスの抑制や疲労の回復、睡眠の質向上の効果です。

アシュワガンダは複数の研究でコルチゾール低下に効果的なことが確認されており、現在ストレスを感じて疲れ気味な人の力になる可能性があります。

ストレスや疲労に悩む人がリスクを把握し自己責任で使用する場合は、候補として入るかもしれません。

見解③ 健康リスクがあるため推奨できるサプリではない

とはいえ、やはり最大のリスクである副作用は看過できません。

そもそも医薬品に指定されたのは、アシュワガンダに含まれる「ウィザフェリンA」に強い毒性が確認されたからです※5

安全性に厳しい日本の国家機関が議論を重ねて規制をしているサプリですから、もちろん相応のリスクがあると考えるべきでしょう。

ちなみに「副作用は軽微なものしか報告されていないから基本は大丈夫」なんて考えていませんか?

実は運が悪いと致命的になりうる副作用の症例もいくつか報告されているので要注意です。

たとえば、海外では2016年から2018年にかけて、アシュワガンダの摂取により肝障害を引き起こした症例が5件も報告されています※6

また、47歳の日本人男性がアシュワガンダの摂取により甲状腺中毒症になった事例も確認されました※7。甲状腺中毒は甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態で、急激な体重減少や手足の震え、心拍数の上昇などが見られる症状です。

アシュワガンダは優れた効果が強調されて流行っていますが、今回お話したようなリスクに対する周知が進んでいないのは課題といえます。

実際、よく日本人も使用している海外の通販サイトを確認したところ、アシュワガンダを販売しているサプリのページに副作用の記載はありませんでした。

さらに海外の通販サイトでは、アシュワガンダのように日本で医薬品指定されている成分が他にもいくつかあることをご存じでしょうか? 有名かつよくおすすめされている成分の中でも「トリビュラス(ハマビシ)」「ヨヒンビン」などは医薬品であり健康被害も確認されています。

※5参照:2011年11月8日 平成23年度第2回 医薬品の成分本質に関するワーキンググループ 議事概要 - 厚生労働省
※6参照:Liver Injury due to Ashwagandha. A Case Series from Iceland and the U.S. Drug-Induced Liver Injury Network
※7参照:Painless Thyroiditis by Withania somnifera (Ashwagandha)

アシュワガンダよりも優れたテストステロンブースターは存在するのか?

ここまでアシュワガンダの効果や安全性について確認してきました。

アシュワガンダのテストステロン増加効果や抗ストレス作用はたしかに魅力的です。

しかし、日本で医薬品指定されており実際の健康被害も確認されている以上、サプリメントアドバイザーとしておすすめできません。

さらに、もしテストステロンを高めて精力増強や筋肉向上、バイタリティの強化がしたいなら、アシュワガンダよりもリスクが低く、研究でより優れた数値の出ている成分がいくつかあります。

文中で軽く紹介したテスノア以外にも「LJ 100」や「バイオドーパ」など、目的に応じていくつかのテストステロンブースターを試すと、自分の身体に適した成分を見つけることが可能です。

ただし、アシュワガンダのリスクがあまり知られていないように、テストステロンブースターの正しい情報は日本でなかなか出回っていません。SNSではリスクが無視された口コミが広まっていますし、検索で出てくるメディアに誤った情報が掲載されているケースもありました。

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