「コスモエネルギーホールディングス」と聞くと、真っ先に思いつくのは石油やガソリンかもしれません。しかし同社では持続可能な次世代エネルギーの開発、石油や電力の安定供給など、エネルギーに関わる事業を幅広く展開しています。

コスモエネルギーホールディングスの社員は、普段どのような業務を任されているのでしょうか? 今回は入社6年目の社員3名に集まっていただき、座談会を実施。具体的な業務内容や、社内の雰囲気、働きがいなどを本音で語ってもらいました。

座談会に参加した若手社員3名はこちら!

装置の運転、船の手配、SAF開発……多種多様な業務内容

――普段の業務内容を教えてください。

重油や国内原油を船で運ぶための配船調整を行っています。弊社は千葉、四日市、堺の全国3箇所に製油所があり、各製油所が固有の装置を持っています。そのためそれぞれに設備や得意な処理が異なります。そのため処理しきれない油や、他製油所にて処理することでより付加価値が高い生産が可能な油を海上輸送しています。船をどう動かすか日ごとに計画を立て、効率よく運搬できるよう指示を出すのが主な業務です。


2024年4月に新設された次世代プロジェクト推進部で働いており、主にバイオエタノールを原料とするSAF(Sustainable aviation fuelの略。日本語では「持続可能な航空燃料」)を生産する装置の検討業務を任されています。SAFは当社グループの温室効果ガス削減向けた取り組みの1つであり、SAFを飛行機の燃料として使用することで従来の燃料に比べて二酸化炭素の実質排出量を減らすことができます。そして、私が検討しているSAF装置は、現在、堺製油所で建設中である廃食油を原料とするSAF装置とは別の原料からSAFを生産する新たな装置となります。新規装置の設計業務を行うにあたり、必要な設備設計、最適な運転方法、コスト削減策などを検討しています。


私は千葉製油所の技術課で石油精製を行っている各製造課の収益改善活動のとりまとめを行っています。収益改善活動とは、各装置のより最適な運転条件を検討することです。というものの、同じ装置を使っても、温度等の運転条件により、生産できる油の品質や量が変わります。そのため、より安価に運転して、高価な製品を作ることが会社の収益につながることから、各製造課では日々収益改善活動を検討しています。私はその収益改善活動の補助や助言、テスト運用でわかった効果や、金額面のメリットなどをまとめて、本社に報告しています。


――現在の部署に配属される前は、どのような仕事をしていたのでしょうか。

最初に配属されたのは、堺製油所の原油をLPG,ガソリン,灯油,軽油,重油等の留分に分ける装置(通称:トッパー装置)を稼働・管理している製造1課です。油を生産する装置の運転や調整などを3年間行い、その後堺製油所技術課で2年間働きました。2024年4月からは、東京本社の次世代プロジェクト推進部で勤務しています。製油所で様々な装置の運転最適化や設備改造検討を行った経験が、現部署で行っている新たな装置(SAF装置)の設計業務に大変活かされています。


私も最初は堺製油所に配属され、原油を蒸留分離して生産された重油を、付加価値が高いナフサや軽油留分、副生成物であるコークスに熱分解する重質油熱分解装置(通称:コーカー装置)を稼働・管理している製造3課で働きました。製造課の仕事は基本的には装置の運転・調整業務ですが、担当している装置の種類によって課が分かれています。3年間働いたあとは堺製油所技術課に異動し、その1年後に東京本社の供給部需給グループに来ました。


私はずっと千葉製油所にいて、最初は重油を付加価値の高いガソリン等に触媒を用いて接触分解する流動接触分解装置(FCC装置)をメインで管理している製造3課で装置の運転や調整に携わっていました。技術課に配属されたのは2023年7月からです。


――現在の部署への異動は、どのような経緯で決まったのでしょうか。

会社に出した希望が通って異動しました。自分自身のキャリアを考えたとき、ひとつの装置だけを見るのではなく、製油所全体をとらえて技術をさらにスケールアップしたいと思ったからです。


僕も漠然とですが「製油所装置設計の能力を伸ばしたく、プロジェクトチームで新設装置の設計を行ってみたい」と上司に希望を出したところ、それが通って現在の部署に異動になりました。


私は結婚をきっかけに東京で勤務したいと思い、本社への異動希望を出した結果、今の部署に配属されました。


同期とは仲良くなれる? 部署間の交流は?

――みなさんは同期入社ということもあり、仲が良いそうですね。同期との交流機会は多いのでしょうか。

そうですね。入社後3ヶ月間の新入社員研修で、同期と仲良くなりました! 配属先が分かれた後も、本社で研修があるときには同期で集まってご飯に行っています。


同期は29人ほどでそれほど人数も多くなかったので、自然とコミュニケーションがとれましたよね。


研修ではグループワークも多かったので、仲良くならないと大変でした(笑)。


配属後も同期メンバーで休みの日に旅行をすることやバーベキューをすることがありました。しっかり働いて、しっかり遊ぶ。メリハリのある会社だと思います。


配属先が違っていても、横のつながりは強いですね。


仲のよさは仕事でも役立っていますよね。たとえば各製油所では似たような装置も使っているので、「この装置のことがよくわからないから教えて」と相談しやすいです。


自分の働いている製油所でトラブルが起きたときに、別の製油所で起きた不具合の事例を教えてもらい、参考にしながら対処したこともありました。


若手のうちから成長できる! コスモで働く魅力

――普段の仕事で感じているやりがいを教えてください。

私は、千葉製油所の丸善石油化学関係の案件をスムーズに進めることにやりがいを感じました。千葉製油所はグループ会社の丸善石油化学と施設が隣接しており、油やスチーム等様々なものを融通しあっているため、多くの配管でお互いにつながっています。そのため、たとえば設備の老朽化による不具合が起きたときは、丸善石油化学と連係をとって補修を行います。このときの窓口は私なので、各種案件の調整をどのように行えるかにより、案件がスムーズに進むのか、それともつまづいてしまうのかに関わる為、大きなトラブルを未然に防げるよう取り組んでいます。


僕は「次世代エネルギー」という、今までとは違う視点でものづくりに関われることにやりがいを感じます。会社が目標に掲げている大きな案件に携われますし、社会を支えることにも貢献できると思っています。


社会への貢献を実感できるエネルギーの供給という仕事にやりがいを感じています。供給部が適切ではない計画や調整を行ってしまうと、会社の収益だけでなく、社会へのエネルギー安定供給へ影響が出る可能性が高いため、みんなが安心して暮らすために働いている責任ある部署だと思います。あと、日々の小さなやりがいになりますが、私が調整した内容に対して各製油所の方から「業務がやりやすくなった」と言われたときは嬉しく、次の調整も頑張ろうと思います。


――これまで働いてきたなかで、印象に残っていることを教えてください。

入社2年目のときに取り組んだ、装置破損への対応です。装置の内部が突然破損したのですが、原因がわかりませんでした。同じ課の先輩や上司、ほかの課の力も借りながらデータを分析して原因を探し、なんとか突き止めたことが印象に残っています。大変でしたが、若手のうちから経験値を積めたことや、大きなお金に関係する仕事を与えられたことが自信につながりました。実はその装置は、1日稼働が止まると1億円もの損失が出てしまうものだったんです。


トラブルは起きてほしくありませんが、やっぱり対応すると印象に残りますよね。私も原因不明の装置トラブルに対処したことがあるのでわかります。しかも珍しい事例だったので、膨大な運転データをすべて分析しないといけなくて……。不安もありましたが、周りの支えもあって翌日の朝イチで原因を報告できました。


今の部署に配属になって1ヶ月ほどの頃に体験した、生産計画の調整が印象的です。ひとつの製油所でトラブルが起きると、供給部では原料のやりくりや別の製油所との連係など、さまざまな調整を行わなければなりません。しかもトラブルの原因がわからないうちに、先手を打たないといけなくて。その時点でできる最適な生産計画を立てるために、供給部全体で議論が始まりました。そのときの団結感や、自分たちの仕事が会社のメリットにつながっているという誇りは、今でも覚えています。


――仕事で影響を受けた先輩や上司はいますか?

います。あるときの上司は周囲との調整がうまく、現場の言い分をスムーズに上層部に通してくれて。知識だけでなく、コミュニケーション能力も磨きたいと思いました。


上司が部下を守っている姿を何度も見て「いつかこういう人になりたい」と思いました。社内に目標になる方がいるのは良いな、と思います。働きやすい環境にもつながりますし、自分が将来身に着けるべき力もわかりますから。


私は頼まれると断れないタイプで仕事を増やしがちなのですが、そのたびに上司が「それは廣川の仕事ではない」と指摘してくれます。その上司のように担当すべき仕事をきちんと線引きできるようになりたいです。


入社後に感じた、良い意味でのギャップ

――みなさんは新卒で入社したとうかがっています。コスモエネルギーホールディングスに入社を決めた理由を教えてください。

親がエネルギー系の仕事をしていたことと、大学院の先輩が弊社に入社していたことなどが理由です。私は学生時代に地学系を専攻していたので、石油などのエネルギーにも興味がありました。


先輩がエネルギー関連の企業で就活していたのが、興味を持った理由です。堺製油所の採用イベントに参加し、先輩社員の話を聞くうちに雰囲気が自分に合っていると思い、入社を決めました。


採用イベントは3人とも行きましたよね。私は千葉製油所と、中央研究所に。製油所では装置見学などダイナミックな内容が多く、中央研究所では主に研究の話を聞いていました。


私は大学院時代に「将来は地球の環境改善に貢献できる仕事がしたい」と思い、エネルギー系、エンジニアリング系などの選考を受けていました。さらに千葉製油所の採用イベントで先輩の人柄のよさや仕事の内容を知り、就活でもうひとつの軸にしていた「楽しい職場で働きたい」という希望にも合っていたので応募しました。


――入社後に感じたギャップはありますか。

想像以上に社員の仲がよくて驚きました。採用イベントや採用面接のときから仲の良さは伝わってきていましたが、入社後は思っていたよりも社員の交流が多く、良い意味でギャップを感じました。以前中古車を探していたときも、車に詳しい先輩が販売店につれていってくれて。周りと仲良くなって仕事もしやすくなりました。


技術課は製油所全体を統括する部署ですし、仲が良いほうがやりやすいですよね。僕は幅広い分野に取り組めることに驚きました。理系で就職したので専門的分野だけを極めていくイメージがありましたが、実際には機器メンテナンス、品質、供給などさまざまな分野に視野を広げる必要があったんです。僕は幅広く携わりたかったので、むしろギャップを嬉しく感じています。


私の考えていた新入社員のイメージとはかなり違っており、ギャップがありました。入社1年目は先輩につきっきりで仕事をするのかと思っていましたが、弊社では1年目から責任ある仕事をひとりで任されることも多いです。もちろんサポートは手厚かったですが、想像以上に少数精鋭で働いていることに驚きました。


若手のうちから1億~2億円規模の仕事を任されることも珍しくないですよね。


私は若手時代に年間予算10億円ほどを渡され、装置を動かすときに必要な触媒の発注を担当することになりびっくりしました。もちろん先輩社員や上長がフォローしてくれるのですが、そもそも今まで扱ったことのない規模の金額だったので発注ミスなどないよう緊張しながら業務に取り組んだことを覚えています。


あと実際に働いてみて魅力的だと思ったのは、勤続年数や年齢に関係なく声が通りやすい会社であること。社員の声に耳を傾けてくれるので、普段の会議でも意見を言いやすいです。


製油所の女性従業員の意見も取り入れてくれましたよね。ヘルメットの小さなサイズがほしい、とか。


作業服も女性用やマタニティー用ができて嬉しかったです。いままでは男性用のSサイズなどを着ていたのですが、肩幅や腰幅などが合わなくて不便でした。女性用サイズができて、とても着やすくなったと感じています。


迷ったらまずは見に来て。コスモエネルギーホールディングスの魅力

――最後に、読者へのメッセージをお願いします。

私は就活生時代、会社見学や採用イベントを経て入りたい会社を見つけました。人の話を聞いたり、実際に体験したりと、行動を起こせば変化が訪れると思います。悩んでいるなら少しでも興味のあるところに足を運び、体験してみるのがおすすめです!


弊社は人柄の良い社員が多い会社です。入社してからも人に恵まれましたし、働きやすい環境だと感じました。一方で、先輩の補佐ではなく自分がメインとなってやる仕事も多いので、責任のある仕事をしたいと思っている人におすすめです。


社員同士の仲が良いものの、プライベートや仕事への過干渉はありません。それでも自分が関わりたいと思って行動を起こせば、先輩たちが懐を広くして迎え入れてくれます。適度な距離感で働けるので、安心して入ってきてください。


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