若者の就業率が全国3位、人口10万人あたりの保育所数が全国2位、平均の帰宅時間が18時7分(全国:18時34分)※など、都会と比べて働きやすさや暮らしやすさの水準が高い島根県。県政運営の指針となる「島根創生計画」を策定し、「人口減少に打ち勝ち、笑顔で暮らせる島根」を目指して、就職や移住定住に関するサポートには特に熱が入っています。
そんな島根県では例年、「しまねジャンボ企業博」という業界研究イベントを開催。県内最大規模を誇る本イベントは、大きな注目を集めています。
そこで今回は、「しまねジャンボ企業博」を企画するジョブカフェしまね((公財)ふるさと島根定住財団)を訪問!その魅力や開催にかける想いをお聞きしました。
※出典:令和2年国勢調査(総務省統計局)、統計でみる都道府県のすがた2023(総務省統計局)、R3社会生活基本調査(総務省統計局)
県内150社を超える企業が一堂に会す「しまねジャンボ企業博」とは?
お話を伺ったのは、ジョブカフェしまねを運営するジョブカフェ事業課の主事・清水 萌愛さんと、課長を務める岸 学思さん。
ジョブカフェしまねでは、県内就職を希望する若者に対し、イベントやミニセミナーを開催したり、キャリア相談や就業体験を提供したりするなど、さまざまな支援を実施しています。今回ご紹介する「しまねジャンボ企業博」も、そのひとつ。主担当として携わる清水さんから、その概要を教えていただきました。
「しまねジャンボ企業博」は、2005年から毎年年末に開催している業界研究イベントです。150社を超える企業が一堂に会す県内最大規模の就活イベントなんですよ! |
大阪・岡山・広島発着の無料送迎バスを運行しますので、県外に進学した学生たちも年末の帰省にあわせて気軽に参加してほしいと呼びかける清水さん。
また、あえて“プレ合同企業説明会”と位置付けているのは、こんな理由がありました。
就活解禁前の時期に、合同企業説明会の雰囲気を感じながら情報収集していただきたいと考えています。「しまねジャンボ企業博」には、就活を控える学生さんはもちろん、低学年の方もご参加いただけますし、服装は自由です!慌ててリクルートスーツをご用意いただく必要もありません。 |
過去に参加した学生からは「『しまねジャンボ企業博』をきっかけにして、就活をスムーズに始められた」といった声が届いているそうです。
「就活の早期化」に翻弄される学生も……。参加者が安心して企業と交流できる仕掛けが満載!
「しまねジャンボ企業博」は県内で就活解禁前に開催される大規模な就活イベントですが、その背景には“ある課題”も関係していました。
就活の早期化が進んでいて、いつ何をすれば良いのかわからないまま、取り残されてしまう学生さんも少なくありません。早期化への対応として、まずは情報収集から始めてもらえればとの考えで、就活解禁前の年末に開催するようになりました。 |
就職活動は年々早期化しており、企業のほうでそのような状況に対応しきれていないケースも見られます。「しまねジャンボ企業博」は1年生から参加できるイベントですので、学生さんと企業がお互いを知りながら長期的なつながりを築くための出会いの場になっています! |
就活の取っ掛かりにしてほしい。そんな想いが込められた「しまねジャンボ企業博」には、まだ就活に慣れない学生でも安心して参加できる仕掛けが満載です。
例えば、イベント開催前には「出展企業向けの説明会」を設けています。あらかじめ出展企業側に学生さんたちのニーズを伝えておくことで、参加者の方々は欲しい情報を効率良く入手できるようになります。 |
今回は昨年の「しまねジャンボ企業博」実施時にはない企画も、いくつかあります。
出展企業との交流タイムの前に「会場を歩いて見学できる時間」を設定しました。150社を超えるブースすべてで話を聞くのはさすがに難しいので、会場を一通り見ていただければ、交流タイムで訪れるブースを選びやすく、有効に過ごせるのではないかと思います。「この会社、おもしろそう!」「知らない会社だったけど、話を聞いてみたい!」など、偶然の出会いが生まれることを期待しています! |
さらに、出展企業との交流タイムでは、20分(ひとつの企業につき)×3回転方式とフリータイム方式の両方を採用。「学生さんたちの多様な要望に応えられるよう、前回のアンケート結果をもとにハイブリッド型にしてみました」と清水さんは明かします。
そして、学生さんからいただいた意見を参考にして「出展企業以外の参加者同士で交流ができる憩いの場」を作ることにしました。いくらカジュアルなイベントとはいえ、学生さんたちは緊張で疲れてしまいがちです。憩いの場は、県内・県外の学生さんたち同士が一息つきながら情報交換できる空間にしたいと考えています。 また、「就活マルシェ」を併設し、就活を終えた先輩への相談や、出展企業にグループでインタビューし、振り返りをする「業界研究フィールドワーク」なども予定しています! |
就活の不安を取り除き、その後の就活に活きるイベントに。“学生ファースト”で試行錯誤を重ねつつ、イベントを年々アップデートしている様子がひしひしと伝わってきました。
地元就職を考えるなら、情報収集から!島根の良いところを探しに行こう!
就活の早期化に翻弄される学生に対し、岸さんは「情報収集が大切」と訴えます。
島根県では県内高校出身者の半数以上が県外に進学されますので、どうしても県内の就職情報が手に入りにくくなります。本当は地元就職したかったにもかかわらず、周りに流されるまま県外で就職してしまう学生さんもいらっしゃいますので、とにかく情報収集が大切です。ジョブカフェしまねでは、「しまね登録」というサービスを通じて島根の就活や暮らしに関する情報が手元に届くよう発信していますので、ぜひご登録いただきたいですね! |
そのうえで、清水さんはリアルイベント参加の意義を強調しました。
「しまね登録」やサイトを活用して手軽にできる情報収集に加え、企業と対面して交流できる「しまねジャンボ企業博」のようなリアルイベントにもぜひ一歩踏み出して参加してもらいたいですね! コロナ禍以降、オンラインでの企業説明会が増えていますが、やはり画面の中では伝わりにくいものもたくさんあるように思うんです。対面で交流すれば、企業の社風や働いている社員さんたちの人柄を肌で感じ取れるはずですので、入社後のギャップも少なくなるのではないでしょうか。 |
学生にとって就活は人生を左右する一大イベントであるため、苦労は尽きないことでしょう。しかし、多くの企業と出会える就活ならではの貴重な機会を楽しんでほしいと二人は口を揃えます。
実際に働くとなると、フィーリングが合うかどうかが重要ですが、このあたりはオンラインでは感じ取りにくいのではないかと思います。社風や人間関係は就職先選びにおいて重要視される傾向にありますので、150社を超える企業が出展する「しまねジャンボ企業博」で自分に合う会社を探してほしいですね!就活が本格化する前のイベントですので、肩肘張らず、いろいろな企業との交流を楽しんでもらえれば嬉しいです! |
私も当時そうでしたが、学生さんの多くが就活に対して「怖い」とのイメージを抱いています。これは「選ばれなかったら、どうしよう……」という不安に起因しているように感じますが、島根県内の企業は学生さんを選ぼうとは思っていません。オール島根で地元を懸命に盛り上げようとしている今、力を貸してくれる仲間を探しているんです。ですので、学生さんにも「出展企業や島根の良いところを探しに行こう!」といった前向きな気持ちで「しまねジャンボ企業博」に来ていただきたいと思います! |
清水さんいわく、島根県で就職した人のほとんどが「人が良かったから」と回答しているのだとか。自分の心が動かされるかどうかは、確かに対面して触れ合わないことには実感しにくいかもしれません。
ちなみに、先述したように「しまねジャンボ企業博」では大阪・岡山・広島発着の無料送迎バスが運行されます。それだけに留まらず、ジョブカフェしまねでは、2026年3月卒業予定者に向けて島根県内での就職活動にかかる交通費や宿泊費を助成する「しまね就職活動応援助成金」も実施しています。島根県での就職を検討している学生にとって、まさに至れり尽くせりのサポートといえるでしょう。
島根県内の就職活動にかかる宿泊費や交通費など、最大6万円を助成。
「しまねジャンボ企業博」は12/26(木)開催!就活の第一歩として参加してみては?
今年の「しまねジャンボ企業博」は、12/26(木)に開催されます。年末の帰省に合わせて、ぜひご参加ください!以下のリンクから参加申込が行えます! (当日参加OK)
また、島根県主催で保護者向けの就活セミナーも同時開催!今後、就職活動を迎えるお子さんがいらっしゃる保護者さんを対象に就活のトレンドなどをご紹介します!
ジョブカフェしまねでは、キャリア相談やミニセミナーなども実施中!短期仕事体験やインターンシップの機会も提供しているので、チェックしてみてください!
[PR]提供:島根県