ノートPCのなかでも、画面の見やすさや据え置きでの使いやすさを重視する人に人気のあるスタンダードノートPC。モバイルPCに比べると筐体サイズに余裕があるぶん処理性能が高い製品も多いので、自宅やオフィスで使うPCの本命として考えている人も多いのでは?
パソコン工房を運営するユニットコムから販売されている「STYLE∞ N-Class Hシリーズ」も、そんな売れ筋ノートPCの1つ。CPUやグラフィックスなどの構成が異なるモデルが数多く用意されており、用途や目的に合った1台を選びやすいのが特徴だ。
今回は、その豊富なラインナップのなかから、部屋のインテリアに合わせやすそうなミルキーホワイトの筐体に15.6インチの大型液晶ディスプレイや高性能な第13世代インテル Core i7 プロセッサーを搭載し、114,800 円(税込)~というお手頃価格を実現した「STYLE-15FH128-i7-UHZX」を紹介していこう。
「STYLE-15FH128-i7-UHZX」の詳細はコチラ
インテリアや白基調の周辺機器と相性ピッタリな本体カラー
ユニットコムの国内生産PC「iiyama PC」ブランドのなかでも中核を成すスタンダードなモデルが「STYLE∞(インフィニティ)」だ。そのうちノートPCは「N-Class」と呼ばれ、さらに複数のシリーズに分かれている。
今回試した「STYLE-15FH128-i7-UHZX」は、そのなかでもメインストリーム向けの「H」シリーズの製品。コスパのよさが魅力のひとつで、直販サイトでは同じようなスペックの他社製ノートPCと比較してもリーズナブルな114,800円~(税込)という価格で販売されている。
主に据え置きで使うユーザーを想定したモデルということもあって、本体サイズは約幅360.5mm、奥行240mm、厚み27.5mmと大きめ。質量は約2.12kgでモバイル用途には向かないが、リビングから寝室への移動であったり、会社内のフロア移動をするくらいの距離であれば、気軽に持ち運ぶことができる。いざというときはバッグに入れて持ち出すことも十分可能だ。
本体カラーは、メーカーがミルキーホワイトと呼んでいる純度の高い白で、ピュアな雰囲気が印象的。光を反射するとパールのように柔らかく輝く表面塗装が施されており、人気のくすみカラーやナチュラルカラーはもちろん、パステルカラーやビビッドカラーなどのインテリアにも調和しやすい。
筐体の外側だけでなく、内側のキーボード面やキートップ、ディスプレイ面、底面もすべて白が採用されている。ニュートラルなカラーなのでどんな色にも合わせやすいが、周辺機器やケーブルなども白で揃えれば統一感が出て明るく純粋なイメージが際立ちそうだ。
天板にはシルバーのブランドロゴが控えめにあしらわれているが、BTO(Build To Order=受注生産)のカスタマイズでロゴなしを選ぶことも可能。その場合、完全に白一色となってより無垢な印象になる。価格は同じなので、シンプルさにこだわりたい人は検討してみてはいかがだろうか。
インタフェースは、本体背面に電源コネクタ、HDMI、Mini DisplayPort、USB 3.1(Type-C)を、本体右側面にmicroSDカードリーダー、USB 3.1(Type-C)、LANポートを、本体左側面にUSB 3.0、USB 2.0、ヘッドフォン/スピーカー出力、マイク入力ポートを搭載している。
2つあるUSB 3.1(Type-C)ポートは、いずれもUSB PDには非対応。そのためサードパーティ製のUSB急速充電器などで本体に給電することはできないが、据え置きメインで使うことを考えるとそれほど不便さを感じることはないだろう。なお自宅だけでなく会社にも持ち運んで使いたいという人は、BTOオプションで追加ACアダプタが用意*されているので、注文の際に選んでおくことをおすすめする。
*1本は標準で付属しています。2本目を希望する方向けのオプションです。
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見やすいディスプレイと使い勝手に優れたキーボードを搭載
ディスプレイは画面サイズが15.6型で、解像度がフルHD(1,920×1,080ドット)の液晶パネルが採用されている。ベゼル幅が狭いため、紙の資料やサブディスプレイを画面横に並べて作業するような場合も、視線の移動が少なくてすむのはうれしい部分だ。
液晶パネルの視野角はそれほど広いわけではなさそうだが、見る角度を多少変えたからといって色味が大きく変わるようなことはなく、実用上問題を感じることはなかった。ノングレア(非光沢)パネルを採用しており映り込みが少ないため、屋外や日中の窓際、照明の下などの明るい場所でも表示が見やすく、目が疲れにくいのが好印象だった。
キーボードは各キーが独立したアイソレーションタイプで、キーピッチは実測で約18mm。キーストロークもある程度確保されているためタイピングしやすく、長時間の文字入力でも指や手首が疲れにくく感じた。
キーボードには4列テンキーが搭載されており、数値の入力や計算がしやすいのも本製品の特徴のひとつ。表計算アプリを使う機会が多い人にはメリットが大きそうだ。
このほか、Copilotキーが搭載されているのもポイント。キーを押すだけでWindowsのAIアシスタント「Copilot in Windows」が起動し、テキストを入力するだけで質問に答えてくれたり、生成AIで画像などのコンテンツを作成したりすることができる。普段、業務の効率化などにCopilot in Windowsを活用している人はとくに重宝するだろう。
タッチパッドはマルチタッチ対応で複数の指を使ったジェスチャーが快適。クリックボタン一体型で操作スペースも十分あり、ポインターの細かい操作やページスクロールなどもしやすく使いやすかった。
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クリエイティブ用途も十分こなせる高性能な第13世代Coreプロセッサーを搭載
「STYLE-15FH128-i7-UHZX」は、CPUに第13世代インテル Core i7-13620Hを採用している。デスクトップPC向けCPUに迫るパフォーマンスを持っており、ゲーミングノートPCやクリエイターノートPCなどに採用されることが多いプロセッサーだ。最大4.90GHzの高性能なPコア(Performance-core)を6つ、最大3.60GHzの高効率のEコア(Efficient-core)を4つ備えており、コア数はあわせて10コア、スレッド数は16スレッドとなっている。
メモリは標準で32GB(DDR4-3200、16GB×2のデュアルチャネル)も搭載されており、グラフィックスはCPU内蔵のインテル UHD Graphicsを採用する。ストレージは500GBのNVMe対応M.2 SSDだ。
Microsoft Officeなどのビジネス向けアプリはもちろんだが、クリエイティブ系アプリも十分快適に動くと思われるスペックだ。そこで今回はそのパフォーマンスをチェックするため、ベンチマークソフトの「PCMark 10」と「3DMark」を実施。また、実際にAdobe Photoshopなどのクリエイティブ系アプリを試し、その使い心地もチェックしてみた。
まず、PCの総合的なパフォーマンスをチェックするため「PCMark 10」を実行してみた。
PCMARK 10 | |
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総合スコア | 6079 |
Essentials | 10480 |
Productivity | 7942 |
Digital Content Creation | 7325 |
快適さの目安となるスコアは、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネス系アプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブ系アプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上。本製品はいずれのスコアも大きく上回っており、Officeアプリを使った作業はもちろんのこと、画像編集や動画編集などクリエイティブ系の作業も快適に行えることが期待できる。
次に、グラフィック性能を測るため「3DMark」も試してみた。
3DMARK Time Spy | |
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Time Spy score | 1483 |
Graphic score | 1288 |
CPU score | 10772 |
3DMARK Night Raid | |
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Night Raid score | 17835 |
Graphic score | 18198 |
CPU score | 16025 |
グラフィックスがCPU内蔵タイプのため、別途グラフィックカードを搭載する製品に比べるとパフォーマンスが少し物足りないものの、軽いゲームなら十分楽しめる性能。人気バトルロイヤルゲームのApex LegendsならフルHDで95fpsf以上出せる評価となった。画像編集やちょっとした動画編集であれば、十分快適に作業できるはずだ。
そこで、実際にAdobe PhotoshopやAdobe Premiere Proなどを使って画像・動画編集を試してみたが、CPUやグラフィックス性能が高いだけでなくメモリ容量が大きいこともあって、動作が軽快でサクサク作業を進めることができた。
たとえば、Adobe Photoshopの場合、複数の画像を開いたりレイヤーを増やしたりしていくとメモリを大量に消費して、動作がもたついてくることがある。そのため、複雑な工程の場合、ある程度レイヤーが増えてきたら、不要なレイヤーを削除したりレイヤーを結合したりして整理しながら進めることがよくある。
しかしメモリが32GBもあると、いちいちレイヤーの整理をしなくても動作を重く感じることがほとんどない。途中の工程が分かるようにレイヤーを残しておけるので、あとから修正したくなったときでも対応しやすい。またポスターなど大サイズの作品を作る際にもメモリ不足に陥りにくく、大きなブラシを使ったときも動きがカクカクしにくかった。
Premiere Proの場合、もともと4K以上の高解像度コンテンツを作成する際は32GB以上のメモリが推奨されている。簡単なカット編集なら16GBでもあまり不足を感じることはないが、エフェクトを数多く使ったり、大量の素材を読み込んでタイムラインに配置したりすると、動きがもっさりしたり、プレビューがかくついて作業効率が落ちてしまいやすい。そんなときもメモリが32GB搭載されている本製品は操作にあまりラグを感じることなく軽快に動作した。
もちろん、メモリだけでなくCPUやグラフィックス性能の高さも使い心地には大きな影響を及ぼしている。Photoshopのフィルターや、Premiere Proの動画エンコードなどのパワーが必要とされる場面でも処理が高速で、待たされる時間が少なくてすんだ。趣味で画像・動画編集を始めたいという人はもちろんだが、ある程度本格的な作品にチャレンジしたいという人にもおすすめできるスペックを持った製品だと言えそうだ。
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部屋のインテリアにも馴染むミルキーホワイト色の筐体に15.6型ディスプレイや第13世代Core i7プロセッサー、32GBの大容量メモリなどを搭載した「STYLE-15FH128-i7-UHZX」。美しくエレガントな見た目からは意外なほどパワフルで、画像・動画編集なども快適に行える性能を持っている。
価格も11万円台とリーズナブルで、比較的手を出しやすいのも魅力的だ。据え置きで使う高性能なノートPCを探している人や、コスパのいいノートPCを探している人、性能だけでなくデザインにもこだわりたいという人には、ぜひ注目してほしい製品だ
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「ミルキーホワイト色 Copilotキー搭載15型ノートブック」特集ページ
●主なスペック
メーカー | ユニットコム |
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モデル名 | STYLE-15FH128-i7-UHZX |
ディスプレイ | 15.6型フルHDノングレア(1,920×1,080) |
CPU | Intel Core i7-13620Hプロセッサー |
メモリ | 32GB DDR4-3200 S.O.DIMM (PC4-25600) |
M.2 SSD | 500GB(NVMe対応) |
チップセット | CPU統合チップセット |
光学ドライブ | - |
グラフィックス | インテル UHD Graphics |
OS | Windows 11 Home |
LAN | 無線:IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n対応 Wi-Fi + Bluetooth 5 |
インタフェース | HDMI出力、Mini DisplayPort、USB3.1(Type-C)×2、USB3.0、USB2.0、ヘッドフォン/スピーカー出力入力、マイク入力、micro SDカードリーダー |
サイズ | 約W360.5×D240×H27.5mm(ゴム足含む) |
重量 | 約2.12kg(バッテリー含む) |
バッテリー 駆動時間 |
約5.2時間/アイドル時7.9時間(JEITA 3.0) |
価格 | 114,800円(税込)~ |
[PR]提供:ユニットコム