G-SHOCKのオリジン「DW-5000」のコンセプトを受け継いだモデル「GA-2100」。樹脂(ウレタン)ベゼルとバンドならではの革新的なタフネスと装着感、高い時刻視認性から、多くのユーザーの熱狂的な支持を集める。その人気から、2100シリーズはさまざまな色や素材、機能の進化を遂げており、2024年10月29日(火)にフルメタルクロノグラフモデル「GMC-B2100」がラインナップに登場。今回はそんな「GMC-B2100」の魅力に迫る。

2100シリーズの歴史

本題に入る前に、まずは2100シリーズの歴史を振り返ろう。

シリーズの起点である「GA-2100」の登場は2019年。G-SHOCK初号機「DW-5000」とG-SHOCK初のアナデジモデル「AW-500」のデザインコンセプトを融合して誕生した。

  • 2100シリーズの起点となった「GA-2100-1AJF」(右)

2100シリーズの大きな特徴はオクタゴン(八角形)ベゼル。そして、多くの人を驚かせたのが、アナログモデルでありながらも軽量薄型コンパクトな点だ。その秘密はカーボンコアガード構造にある。モジュールを守る内部ケースに強度の高いカーボンファイバー強化樹脂を採用することでケースの厚みと重量を抑えた。さらに、秒針を排して秒表示をデジタル表示としたことで、わずか11.8mmのケース厚と51gの軽さを叶えたのである。

以降、バリエーションモデルが続々登場。たとえばステンレス製のベゼルと蒸着文字板を採用したメタルカバードモデル「GM-2100」と、そのミッドサイズ版「GMS-2100」(2021年)。バンドも含めてフルメタル化、さらにタフソーラーとBluetoothによるモバイルリンク機能を搭載した「GM-B2100」(2022年)、その樹脂外装版「GA-B2100」(2022年)。そして2024年には、メタルカバードモデルにBluethooth、タフソーラーを搭載した「GBM-2100」のほか、G-SHOCKの最高峰ブランド「MR-G」からも、徹底したパーツ分割と和の美意識を込めた木組みダイヤルが特徴の「MRG-B2100B」がリリースされた。

  • 「GA-2100」の進化の系譜。上段左からBluetoothによるスマートフォンリンクとタフソーラーを搭載した「GA-B2100」(2022年)、上段中央はメタルカバードモデル「GM-2100」(2021年)、上段右は「GA-2100」(2019年)、下段「GM-B2100」(2022年)

  • 2100シリーズ初のフルメタルアナログモデルとなった「MRG-B2100B」

ちなみに、フルメタルモデル「GM-B2100」とMR-Gとして登場した「MRG-B2100B」については、別記事でも詳しく紹介しているので、ぜひご覧いただきたい。

クロノグラフスタイルの実用時計「GMC-B2100」

「GMC-B2100」シリーズは、ダイヤルカラーがブラックの「GMC-B2100D-1AJF」(税込104,500円)と鮮やかなブルーの「GMC-B2100AD-2AJF」(税込107,800円)の2モデルでローンチされる。早速、実機を見てみよう。

  • 「GMC-B2100D-1AJF」(左)と「GMC-B2100AD-2AJF」(右)

今回の目玉は2100シリーズのフルアナログ化とクロノグラフ化だ。一般的にクロノグラフは「ストップウオッチ機能を備えた高精度の時計」を指す。しかし、「GMC-B2100」は、秒針をスモールセコンドではなく通常の秒針とし、時刻の視認性に優れている。また、2100シリーズの時計表現を大切にし、タキメーターもない。

  • 「GMC-B2100」のダイヤル

12時位置のモード表示兼パワーリザーブ表示(時刻表示時)、9時位置の曜日表示、6時位置のデュアルタイムと、そのコンセプトは「全部入り」時計の趣。ストップウオッチも、針が逆転して計測するタイマー機能も便利である。何よりも操作がシンプルで使いやすい。だから「クロノグラフなんて使いこなせなさそう」などと思わず、安心して触ってみてほしい。

  • ちなみに9時位置のインダイヤルリングは八角形。ベゼルの形と韻を踏んでいるところがニクイ!

ところで不思議なのは、「GMC-B2100AD-2AJF」の鮮やかなブルーのカラーダイヤルだ。美しく光を反射するブルーの色は、カシオ広報曰く「ソーラー充電と鮮やかなカラーを両立させるよう工夫した蒸着に加え、塗装とあわせて細かい色の調整を行った」とのこと。また、この蒸着の方法はG-SHOCKでは「GMC-B2100AD-2AJF」が初採用だという。

  • 蒸着が美しく、質感が高いダイヤル。ここまで寄ってみて、ようやく文字盤自体の同心円の溝が見えてくる

ちなみに「GA-2100」のケースサイズは48.5 mm(縦)×45.4mm(幅)×11.8mm(厚)で、質量は 51g。一方、「GMC-B2100」のケースサイズは、51.3mm(縦)×46.3mm(幅)×12.4mm(厚)。質量は171g。

画像を見ていただければわかる通り、それほど大きな差はない。しかし、「GMC-B2100」には秒針や複数のインダイヤルが追加され、内部モジュールにもBluetooth®の通信アンテナなどが追加されたことを考えれば、驚くべきスペックだ。

  • ケースサイズは思ったより差を感じさせない。カシオの高密度搭載技術のなせる技だ

ケースとバンドの素材はステンレスで、仕上げは鏡面仕上げとヘアライン仕上げを場所ごとに使い分けている。主にベゼル天面やバンドなど正面から見える部分は、ヘアラインを用いてマットに仕上げて落ち着いたデザインに。その一方で、ベゼル側面や本体はキラリと輝く鏡面仕上げで華やかさを演出。ビジネススーツとのマッチングも良さそうである。

  • 研磨を効果的に使い分けた、美しい仕上げ。これぞメタルモデルならではの満足感

  • りゅうずにも八角形を使用

  • ベゼル側面の鏡面と本体側面のヘアラインのコントラスト

  • バンドはフルメタルオリジン「GWM-B5000」や「GM-B2100」と同じもの

6時-7時の間にLEDライト「スーパーイルミネーター」を搭載。暗所の視認性も配慮されている。大型の時分針にしっかりと乗せられた蓄光に加え、バーインデックス上部にも蓄光を塗布した。特に「GMC-B2100AD-2AJF」では、ダイヤルが明るいので、外周のリングがLEDの光を反射し、さらに見やすい。

  • GMC-B2100AD-2AJFにブラックライトを当てた状態。針とインデックス上部に蓄光が確認できる
    ※発光色は実際とは異なります

  • スーパーイルミネーター発光時(GMC-B2100AD-2AJF)

膨大なモデル数を誇るG-SHOCKのなかでも、有数のバリエーションを誇る2100シリーズ。2100のコンセプト、デザイン、設計のポテンシャルの高さを物語っている。そして、満を持して登場する「GMC-B2100」。シリーズのなかでも極めて美しく、力強い2100にみなさんも店頭で触れてみてほしい。 

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