JA共済は、JAグループの一員として、農業協同組合が理念とする「相互扶助」を事業活動の原点とし、組合員や利用者の皆さまの生命・財産を生活を取り巻くさまざまなリスクから守るための保障の提供と、健康増進活動・交通事故未然防止活動・災害救援活動などの地域貢献活動を、積極的かつ継続的に行ってきました。

しかし、読者の皆さまのなかにはこれらの活動の詳細についてご存じない方も多いのではないでしょうか? そこで今回はJA共済の幅広い地域貢献活動にフォーカスし、担当者の方々にインタビューを実施。現在取り組んでいる活動やそこに込めた思い、そして今後の展望について聞きました。

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保障の提供や地域貢献活動などJA共済の取り組みについて紹介!

ーーまずはJA共済の事業内容について説明してもらえますか。

和泉さん:JA共済が実施する「保障の提供」と「地域貢献活動」は車の両輪の関係にあり、相互に機能することにより「安心・安全」の輪を広げてきました。

生活を取り巻くいろいろなリスク(ケガ・病気・災害・交通事故など)が発生した場合の備えとして、組合員や利用者の皆さまに「ひと・いえ・くるまの総合保障」の提供を行っています。包括的に支援できる点がJA共済の大きな特長です。

和泉さん:地域貢献活動では「地域・農業の活性化への貢献」のため、全国各地で地域の実情に応じた活動を行っています。地域によって抱えている課題は異なっていて、高齢化や過疎化が進んだ地域や交通量の多い地域など、各地域が抱える課題に合わせて、健康増進や交通事故未然防止など様々な活動に取り組んできました。また、自然災害が発生した地域においては被害に遭われた方への復興支援活動なども行っています。

地域貢献活動の理念とは?

ーーその中でも地域貢献活動の理念および背景はどういったものなのでしょうか?

和泉さん:「一人は万人のために、万人は一人のために」という「相互扶助」を事業活動の原点として、全国の組合員や利用者の皆さまがそれぞれの地域で豊かで安心して暮らすことのできる社会づくりに貢献したいという思いで、地域貢献活動に取り組んでいます。

JA共済では、「農業の活性化」と「地域の活性化」を目的として地域貢献活動を行っています。地域貢献活動によって、農業や地域社会が活性化、発展することで、地域との絆を強化し、組合員や地域住民の皆さまが住み慣れた地域で健康で安心して暮らせる豊かな環境づくりに貢献していきます。

「健康増進や介護・福祉」「防災・減災や災害救援」「交通事故未然防止」「文化支援・農業振興」のそれぞれの分野で行っている全国共通の活動につきましては「ちいきのきずな」で詳しく紹介しています。

JA共済の地域貢献特設サイト
「ちいきのきずな」

防災・農業支援・交通安全……バリエーション豊かな地域貢献活動事例を紹介

ーーでは、地域貢献活動の具体的な事例について聞かせてください。

塩原さん:私が紹介したいのは「ザブトン教授の防災教室」です。これはイス型の地震動体験装置「地震ザブトン」で、過去に日本で発生した大地震や今後想定される大地震のリアルな“揺れ”を体験し、日ごろから地震に「備える」ことの大切さを考えてもらう体験型学習プログラムです。

塩原さん:今年の10月19日(土)と20日(日)に、内閣府主催の「ぼうさいこくたい 2024 in 熊本」という入場・参加無料のイベントが熊本市で開催され、「ザブトン教授の防災教室」を実演展示します。熊本大学工学部の地域防災研究室に所属する学生たちに協力いただき、熊本地震の知識や教訓・研究成果を活かした特別な内容で提供できればと準備しています。

6月には、キックオフとして熊本大学で体験会を行ったのですが、噂を聞きつけたほかの学部の学生や教職員の方々もたくさん集まってくれました。学生さんからは「家に帰ってすぐに家具を固定したいと思いました」といった感想をいただき、若い世代の防災に対する関心・意識の高さを実感できました。

  • 「熊本大学で実施した体験会」のようす

JA共済の地域貢献特設サイト
「ザブトン教授の防災教室」

小池さん:私が紹介したいのは農作業事故体験VRです。農業が抱える問題のひとつに、農作業中の事故の多さがあります。このVRは、トラクターや耕うん機、コンバインなど8種類の農業機械の重大事故を擬似体験するというもので、事故を“自分ごと化”していただくことで農作業事故を未然に防ぐ取り組みです。

小池さん:農作業事故体験VRは、イベントや農業関連学校の授業などで活用いただいていますが、体験後に「農作業事故への危機感が高まった」「実習前の安全対策について考えるきっかけになった」といった感想や、先生方から「来年もぜひ実施したい! 」という声をいただけたのが印象に残っています。

  • 農作業事故体験VRのようす

JA共済の地域貢献特設サイト
「FARMERS 1ST」

小池さん:交通事故未然防止活動では、自動車と歩行者による死亡事故が、一日の中で最も多く発生する薄暮時間帯・夜間の交通事故削減に向けて、薄暮時間帯や夜間に歩行者がドライバーからどのように見えるのかを診断する、服装“見えやすさ”診断「見えチェック」を実施しています。昨年度は、国内最大級の子育てイベントに出展しましたが、列ができるほど賑わい、多くの来場者に明るい服装と反射材の着用を呼びかけることができました。子どもたちの安全な未来に少しでも貢献できていると実感できてうれしかったです。

  • 「見えチェック」のようす

JA共済の地域貢献特設サイト
「服装“見えやすさ”診断『見えチェック』」

ーーそのほか、紹介したい活動についてもぜひ教えてください。

塩原さん:昨年12月に公開した「好きが見つかるスポーツテスト」特設サイトを通して、従来のスポーツテストのように人と優劣を競ったりするのではなく、テストの結果から自分も気づいていない「好きになれるかもしれない」スポーツを提案する取り組みをしています。

塩原さん:私は小さい頃から球技が苦手だったのですが、実際にテストを受けたところ、バイアスロンやスキージャンプがおすすめされて、考えたこともなかったスポーツだったので、驚きとともに「もしかしたら自分にはそういう才能があるかもしれない」と思いました。今、自分はスポーツが得意ではないと思っているようなお子さんに是非とも特設サイトでテストを受けてもらいたいと思っています。

JA共済の地域貢献特設サイト
「好きが見つかるスポーツテスト」

小池さん:JA共済の地域貢献活動は、様々なコラボも行っています。昨年の9月には『名探偵コナン』とコラボした交通安全キャンペーンを実施しました。さらに、今年3月に豊洲で行われた防災イベントで、先ほどご紹介した「ザブトン教授の防災教室」を実施した際には、ゲームやアニメで大人気の『アイドルマスター ミリオンライブ!』とコラボし、幅広い層の来場者から大きな反響をいただきました。

塩原さん:最近は、JA共済の地域貢献活動をより多くの方に知っていただくため、SNSを活用した情報発信にも力を入れています。昨年開設した Instagram アカウント「どやふる/DOYAFUL Powerd by JA共済」は、各地域の「食や魅力」と「JA共済の地域貢献活動」を合わせて紹介することで、全国各地の魅力をお伝えしています。

JA共済公式Instagramアカウント
「どやふる/DOYAFUL Powerd by JA共済」

SNSは特に投稿してから、ユーザーからの反響が届くスピードが非常に早く、全国各地の幅広い世代の方々に、自分が携わった仕事が届いていると実感できることはとてもうれしいです。

今回紹介したのは私たちの活動の一部ですが、私たち役職員にとっても地域に役立っているんだという実感を得ることができ、やりがいにもつながっています。

今後もより柔軟な発想で、より自由な取り組みを

ーー最後に、今後の展望について聞かせてください。

和泉さん:JA共済は、一生涯の「お守り」として、将来にわたって長く、かつ安定的にサービスを提供していくことが求められます。そのためには、事業基盤を安定的なものとするためにJA・JA共済のファンを増やしていくことが不可欠です。

すでにご利用いただいている方にはより深く、これまで接点のなかった方には新たなファンとなってもらえるよう、引き続き「ひと、いえ、くるま、くらし・営農」のそれぞれの地域貢献活動に積極的に取り組んでまいります。

社会環境、農業をとりまく情勢など、昨今の急速な変化の中で、地域社会の環境・課題・求められるニーズも刻一刻と変化しています。そうした変化をとらえ、伝統や歴史を大切にしつつも、柔軟かつ自由な発想で取り組みを継続してまいります。また、今後は行政や他の団体・企業などと連携を強化し、新しい取り組みにも積極的にチャレンジしたいと考えています。

ただ、変わらず持ち続けたいのは、相互扶助の精神のもと、「誰もが豊かで安心して暮らすことのできる地域社会づくり」に貢献していくという考え方です。これからも、組合員・利用者の人生に欠かせない「お守り」となるよう、JA・JA共済ならではの活動を一歩一歩進めてまいります。

このように、JA共済は組合員および利用者の皆さまが、それぞれの地域で豊かに安心して暮らすことのできる社会づくりのため地域貢献活動に取り組んでいます。全国各地の地域社会に対応した、多彩で充実した活動が行われていますので、興味・関心を持った方はぜひ特設サイトをチェックしてみてください。

JA共済の地域貢献特設サイト
「ちいきのきずな」

[PR]提供:JA共済