【まさかの実写化】衝撃のギャグ漫画『磯部磯兵衛物語～浮世はつらいよ～』を、杉野遥亮主演でＷＯＷＯＷが連続ドラマ化

• ©仲間りょう／集英社 ©WOWOW

“浮世絵風のギャグ漫画”という意表を突いた設定と、連載と同時にFlashアニメ化で熱狂的な支持を集めた『磯部磯兵衛物語～浮世はつらいよ～』（仲間りょう）をＷＯＷＯＷが連続ドラマ化。2024年7月12日（金）午後11時より放送・配信がスタートする。

連載中は「週刊少年ジャンプご乱心」とも言われた超脱力系の漫画を、ＷＯＷＯＷの手で実写化すると、どんなドラマになり、どんな楽しみ方ができるのか。見どころをあげていく。

普段のドラマでは味わえない画期的な演出も。連続ドラマW-30『磯部磯兵衛物語～浮世はつらいよ～』の見どころ

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最大の見どころは、磯部磯兵衛（杉野遥亮）のキャラクターそのもの。その発言や一挙手一投足は常に脱力感と笑いで満ちている。

磯兵衛は「立派な武士を目指して日々精進する」と言いながら、修行よりもサボることに熱心な武士校生。努力しないから成長しないし、言い訳だらけで毒も吐く。ただ、ダラダラと生きながらも日々をのほほんと満喫し、何気に自己肯定感を高めている……。そんな主人公とは思えないダメダメな人物像なのにどこか憎めず、むしろ好きになってしまう。『磯部磯兵衛物語～浮世はつらいよ～』はそんな磯兵衛を何も考えずに見て、ただただ笑い、ちょっと癒されるドラマと言っていいかもしれない。

第1話は磯兵衛の「今日は日曜日だ。一日中ごろごろしてやるで候」というセリフからスタート。その自堕落な姿はまるで休日の中年サラリーマンであり、開始から数秒で「この世の全てはぐだぐだで出来ている」という原作の世界観がつかめる。

磯兵衛は部屋で寝そべってごろごろと転がりながら、「外出ようかな。でも出たら負けな気がする」とつぶやき、ふと妙にしっくりくる体勢が見つかった……その瞬間、画面が切り替わる。磯兵衛の姿はドラマ『磯部磯兵衛物語』の映像だったことが明らかになり、いきなり「ドラマ化制作発表」がはじまった。

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当作は単に磯兵衛のぐうたらな日常を描いただけのドラマではなく、制作サイドによる野心的な仕掛けが楽しめる作品。第1話の「ドラマ化制作発表」はそれを知らせる名刺代わりのような脚本・演出と言ってよさそうだ。

「アニメになったり舞台になったりいろいろコラボしてて」「1話あたりの放送時間が短く配信でも楽しめる」とさりげなく内容をPRしたり、記者から「何で今ドラマにする必要があるんですか?」と自虐的なセリフをはさむなど変幻自在。その他でも、磯兵衛本人がドラマ『磯部磯兵衛物語』に不満を漏らし、「拙者役の役者をもっとカッコイイ人に変えてほしい」という希望を叶えた妄想のドラマがはじまるエピソードもあるという。劇中の主人公は“かっこいい磯兵衛”に、主演俳優は杉野遥亮から新木宏典に代わり物語が進んでいく。さらに“時代劇磯兵衛”（徳重聡）、“大人になった磯兵衛?”（眞島秀和）、完徹磯兵衛（平泉成）の登場も予告されているなど、普通のドラマではまず見られないメタ的な要素や、主人公と主演俳優の七変化などで楽しませてくれる。

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ＷＯＷＯＷが豪華メンバーと共に全力でマジメにふざけ倒す

主人公・磯兵衛を演じるのはＷＯＷＯＷ初主演の杉野遥亮。昨年、大河ドラマ『どうする家康』（NHK総合）で榊原康政、『ばらかもん』（フジテレビ系）で若き書道家を演じ、今夏も『マウンテンドクター』（カンテレ・フジテレビ系）で山岳診療に挑む主人公を演じる。一昨年には『誰も知らない明石家さんま』（日本テレビ系）で明石家さんま役もこなすなど、演じる役柄の幅は若手トップクラス。クセの強い磯兵衛をひょうひょうと演じている。

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杉野の周囲を固める共演は、同級生で親友の中島襄を鈴木福、男たちの憧れで団子屋の看板娘を長濱ねる、凄腕の浪人で磯兵衛を狙うがことごとく失敗する志賀大八をマキタスポーツ、元くノ一で磯兵衛を溺愛する母上を檀れいが務める。

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さらに、天才発明家だが磯兵衛に遊ばれる平賀源内を津田寛治、伝説の剣豪で幽霊の宮本武蔵を三宅弘城が演じるなど、江戸時代の有名人も登場してドラマを盛り上げていく。いずれもクセの強いキャラクターであり、それをけれんみたっぷりに演じられる俳優をそろえて、喜劇舞台の即興芝居を見るようなやり取りが楽しめる。

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一方、スタッフに目を向けると脚本・監督は、『小河ドラマ徳川☆家康』、渡辺謙主演の『君は天才!』、舞台『ドクター皆川～手術成功５秒前～』などを手がけた細川徹。ギャグを織り交ぜた巧みな脚本・演出は、『磯部磯兵衛物語』の世界観に合致している。細川をはじめとする制作スタッフが“浮世絵風のギャグ漫画”という原作に負けないくらい、どれだけ全力でマジメにふざけられるか。このスタッフなら民放地上波では難しいラインまで攻めてくれるのではないか。

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磯兵衛と母の溺愛をめぐる攻防、磯兵衛と団子屋の看板娘との恋、ライバルの武士・大八との戦い、発明家の平賀にインスピレーションを与えるなど、エピソードは多彩。それでいて史実無視の横文字やアイテムも遠慮なしに登場させたり、ゆるすぎる“分身ダンス”をオープニングで流したりなど、細部まで熱いこだわりが感じられ、中毒性がある。さらに、骨太な作風が多いＷＯＷＯＷがこんなにゆるいギャグ漫画をドラマ化するというギャップが面白い。

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第1話終了後の次回予告で「平泉成です。こんなものは時代劇じゃない。ほらみて。ほら全然時代劇じゃないでしょ。ず～っと時代劇じゃないんですよ。私は『時代劇のナレーション』って言うから引き受けたんです。何で私が……」というナレーションが流れた。その通り、時代劇には見えないけど、それでも時代劇をやっているからこそ唯一無二の作品になっている。

そんな本作の第1話は、ＷＯＷＯＷオンデマンドとＷＯＷＯＷ公式YouTubeチャンネルで、期間限定で無料配信中だ。さらに、放送後にはTVerで最新話の見逃し配信も決定。

連続ドラマW-30『磯部磯兵衛物語～浮世はつらいよ～』（全10話）放送・配信情報

▼連続ドラマW-30『磯部磯兵衛物語～浮世はつらいよ～』特報映像

▼連続ドラマW-30『磯部磯兵衛物語～浮世はつらいよ～』7月放送・配信スタート！本予告映像

連続ドラマW-30『磯部磯兵衛物語～浮世はつらいよ～』（全10話）

 

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ＷＯＷＯＷオンデマンドは、ＷＯＷＯＷのコンテンツをテレビだけでなく、パソコン、スマホ、タブレットなど、ライフスタイルやシチュエーションに合わせて好きに作品を楽しめるサービス。ＷＯＷＯＷ加入済みの人なら無料で利用可能だ。本作はもちろん、ドラマフリークの支持を集めるオリジナルドラマに加え、厳選された映画や海外ドラマなどが見放題。いつでもどこでも、好きなだけ視聴できる。

まさかの実写化で世間を騒がせた令和の青春時代劇コメディ、連続ドラマW-30『磯部磯兵衛物語～浮世はつらいよ～』をぜひこの目でチェックしてほしい。

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