5月20日、米国のマイクロソフト社がローカルでのAI処理に優れたPCプラットフォームとして「Copilot+ PC」(コパイロットプラスPC)を発表しました。近年世界中が注目しているAI PCですが、実際のところどのようなPCなのでしょうか。

本記事では、Copilot+ PCを発表したマイクロソフトと、業界最多となる5機種のCopilot+ PCの予約販売を5月21日から開始したデル・テクノロジーズにインタビューを実施。Copilot+ PCの魅力や各社が注力する背景などについて語ってもらいました。

今回お話を聞いた3人


仲西 和彦 さん(写真左)
日本マイクロソフト株式会社 デバイスパートナーセールス事業本部 マーケティング戦略本部 Commercial Windows戦略部長
松原 大さん(写真中央)


デル・テクノロジーズ株式会社 製品戦略部 プロダクト アソートメント プランナー 兼 コンサルタント
白木 智幸さん(写真右)
デル・テクノロジーズ株式会社 クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 フィールドマーケティングコンサルタント

不可能を可能にした新しい「Copilot+ PC」とは?

――最初に皆さまの仕事内容を教えてください。

  • 日本マイクロソフト株式会社 デバイスパートナーセールス事業本部 マーケティング戦略本部 Commercial Windows戦略部長 仲西 和彦さん

仲西さん:日本マイクロソフトで、当社製品を搭載したPCをOEMメーカーに出してもらえるよう働きかける部署にいます。市場戦略を考え、国内販売数を引き上げるのが私のミッションです。

  • デル・テクノロジーズ株式会社 製品戦略部 プロダクト アソートメント プランナー 兼 コンサルタント 松原 大さん

松原さん:デル・テクノロジーズで、市場に対してどのような製品を出していくか決定する部署にいます。私の担当は主にノートPCのInspiron全般で、当社のオンラインや量販店等の商品戦略を一括して担当しています。

  • デル・テクノロジーズ株式会社クライアント製品本部 フィールドマーケティングコンサルタント 白木 智幸さん

白木さん:デル・テクノロジーズのクライアント製品本部という部署に所属し、認知拡大や購入促進の活動をしています。主にOptiPlexやLatitudeなど法人向けPCのラインナップを担当しています。

――まずは現在のPC市場の動向と、Copilot+ PCはどのような背景を持って登場したものかを教えてください。

仲西さん:PCは世界的に普及が進んでおり、市場はフラットな成長ビジネスになっています。直近では、2025年10月のWindows 10のサポート終了を控えて、Windows 11へのリプレースでやや盛り上がりました。

仲西さん:ただ、このような状況だけではPCの買い替え以上の需要がなかなか生じません。Copilot+ PCはそこにやってきた起爆剤のような位置づけで、Windows 11搭載のCopilot in Windowsも含めた生成AI系ビジネスの最先端な取り組みです。当社にとって、生成AIはPCの歴史におけるインターネットの登場以上にインパクトの大きな波だと捉えています。

これまで当社がOEMメーカーにPCの仕様面でAI利用を勧める目的でお願いしていたのは、キーボードにCopilotキーを用意してほしいということくらいでした。しかし今回のCopilot+ PCは、Windows 11搭載でCopilotキーを備え、40TOPS以上の処理能力があるNPUを採用しているという、大きく3つの条件を要求しています。単にNPU搭載というだけではなく、そのパフォーマンスが40TOPS以上というある一定ラインの線を引いて、これ以上の性能を持つPCを、新たなクラスのPCと位置付けて「Copilot+ PC」と呼ぶことにしました。

  • デルが展開するCopilot+ PC「New XPS 13」(写真左)、「New Inspiron 14 Plus」(写真中央)、「New Latitude 7455」(写真右)

――つまり、Copilot+ PCという単体の製品があるのではなく、各社からリリースされる一定の基準を満たした製品群に呼称を付けた、ということなのですね。このCopilot+ PCは、どのような点がこれまでのPCと異なるのでしょうか。

仲西さん:現状、実はまだその違いを体感できるアプリケーションは多くはありません。PCはビジネスマンにとって、日々の業務を行う上での「道具」なので、PC上で動く業務アプリケーションというエコシステムが広がらないと大きな差を実感しづらいのです。リリース直後に体感できる範囲としては、オフラインでAI処理を行うことによる遅延回避や高いセキュリティ、低電力消費といった3つのバリューです。

Copilot+ PCはAIの推論と、学習を行うエンジンをローカルPC内で動かす方法を採用しています。オフラインでAI処理を完了させられるメリットは大きく3つあり、最大のメリットは速度です。クラウドのAIエンジンを利用する場合は、利用する時間帯や場所によって遅延が発生します。このため、即時性が要求される翻訳などの作業にはやや時差を許容しなければいけないという妥協が必要になります。Copilot+ PCではそうした遅延がなく、安心して使用できるのです。

仲西さん:2つ目のメリットはセキュリティです。AIエンジンがクラウドにある場合、組織で安全な利用を行う上でMicrosoft Entra IDのようなIDごとに与えられた権限に準じた情報のみをクラウド上のAIエンジンを経由してアウトプットするといった仕組みを採用しています。クラウドに入力する情報、そこからユーザーに戻す回答を権限に応じた内容に振り分ける仕組みが必要ですが、Microsoft Entra IDのようなソリューションの導入にはさまざまな諸準備が前もって必要です。一方、Copilot+ PCはすべてのAI処理がローカルで行われるので、パソコン上のデータも、AIによる出力結果も、さらには学習データもローカルに保持されるためこうした心配がありません。また、Microsoft Pluton(以下、Pluton)という高度なプログラム整合性を担保するセキュリティ機能も備わっており、情報漏洩に対して高い防御力を持っています。

3つ目のメリットは低消費電力です。たとえば利用ユーザーが増えると、クラウドのAIエンジンを利用しているだけではサーバーの電力消費が上昇し、ひいてはSDGsの観点からの課題を引き起こすといわれています。一方、Copilot+ PCはローカルのパソコン上の、AI処理に特化されたNPUで処理を行うためデータセンターに負担をかけません。実は世の中に広く存在するコンピューティングパワーは、ユーザーの机の上にあるWindows PCです。これらのPCがCopilot+ PCに更新されていき、ローカルでAI処理が行われるようになると、地球全体での電力消費量の増加を抑えていくことが期待できます。この点からも、AIの使い勝手を変えていく大きな切り札になると思います。

デル・テクノロジーズの Copilot+ PC
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新たな4つの機能で、作業をより快適に

――今までできなかったことができるようになるというよりは、より安全・快適・安価になるということでしょうか。

仲西さん:いえ、新たにできるようになったこともありますよ! 現在は4つの機能を紹介しています。

1つ目が「Recall機能(※)」です。過去にPC上で見聞きした画面をPCが記憶して、あとからその内容を自然言語で検索して見つけ出せます。

※Recall機能は、後日のWindows アップデートにより使用可能になります

2つ目が「Studioエフェクト」という機能です。Teamsなどで遠隔からミーティングに参加しているときにノイズを処理したり、アイコンタクトを人間の自然な感覚に調整したりと、対面で対話している感覚に近づけるAI処理機能です。この機能はNPUを搭載しているPCであれば実行できます。Copilot+ PCは高性能なNPUを搭載しているため、もちろん利用可能です。

3つ目はコンシューマー向けの機能で「Cocreator機能」です。自然言語で打ち込んだ内容に準じる絵をどんどん描いたり、手で適当にスケッチを描くとそれをリアルな絵に変えたりします。これもCopilot+ PCの場合はローカルで処理ができるのでより高速に処理できます。

そして4つ目は「Live Captions機能」です。各国語の音声をリアルタイムで翻訳して英語の字幕として表示します。現在は約40の言語を英語にする機能がサポートされており、日本語への翻訳はまだサポートされていないのですが、他の生成AIエンジンとの差別化要素になっています。

これらがOSの機能として提供され、さらにエコシステムが載ってくることで、より使いやすくなっていると思います。

――Copilot+ PCはどのような人向けのPCといえるでしょうか。

仲西さん:法人用途だと、まずはアーリーアダプターの方に、自分が普段行っている作業の効率を上げるためにぜひ使ってほしいと思っています。たとえば、企業の経営者、営業やマーケティングの部門長、スタートアップ企業の幹部など、組織にとって重要な役割を持つ人たち。そして、起業家やデザイナー、研究者といった方たちにもぜひ使っていただきたいです。

――なぜそういった方におすすめなのでしょうか。

仲西さん:アイデア出しに生成AIが非常に有効だからです。生成AIを使うと、予想もしていなかった視点やデータに気付かされるということがあります。そのため、生成AIはアイデアの壁打ちにも結構使われているんですよ。

デル・テクノロジーズの Copilot+ PC
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Windows 95発売時の温度感が再来したほどの期待感

――Copilot+ PCの製品をリリースしたデル・テクノロジーズから見て、Copilot+ PCの印象を教えてください。

松原さん:近年ではコロナ禍のような特需により、Web会議などの利便性が一気に見直されるといったことがありましたが、AIはもっと大きな期待ができる新しいテクノロジーです。Copilot+ PCの登場は、マイクロソフトがWindows 95を発売したときのような温度感に似ています

――“マイクロソフトがWindows 95を発売したときのような温度感”とは具体的にどういったことでしょうか。

松原さん:ここ数年でChatGPTというテキスト生成AIが出てきて、Stable Diffusionのようなテキストを入力することで画像が生成される画像生成AIも出てきて……、“AIが生活を豊かにするのではないか”という期待感が(Windows 95がインターネット時代の幕開けを告げたときのような)温度感に似ていると、我々PCメーカーは感じています。

PCで生成AIを利用するにはどのようなツールが必要なのかというところまで落とし込むと、NPUといわれるAI専用に最適化されたチップの有無が必要になります。

先ほど仲西様が、Copilot+ PCと呼ぶために40TOPS以上のNPUの搭載が条件の1つとおっしゃっていましたが、これはオフラインでAI処理を行うとき、クラウドに接続して使った場合よりも快適に利用できるラインを探ると、だいたいこのあたりの性能で線が引かれるからだと聞いています。

仲西さん:仲西さん:おっしゃる通りですね。具体的には、Copilot+ PCの中でAIの推論、学習を行うエンジンが、ストレスを感じない速度で動くNPUのパフォーマンスに一定の水準を設けることはCopilot+ PCを快適に使っていただく上で重要だと考えています。

  • 40TOPSのNPUを搭載したデルのCopilot+ PC「Latitude 7455」

松原さん: 当社は2025年に向けた戦略として、AI対応PCの普及率でナンバーワンを取ろうという姿勢になっています。市場にCopilot+ PCを増やすことで、AI環境を利用するユーザーが増えます。そうすれば、マスの原理でAIはますます便利で使い勝手の良いものになり、利用のためのコストも下がっていきます。NPU搭載のCopilot+ PCをどんどん世の中に出してユーザーの選択肢を増やし、業界の盛り上げに貢献することが我々の使命と考えています。

ネット検索で求めている情報が、素早く・最初に見つかるイメージ

――仲西様が先ほど、企業の経営者や営業・マーケティング部門の部門長、スタートアップの人などアーリーアダプターの方々にCopilot+ PCを使ってほしいとお話されていましたが、松原様はどのような方にCopilot+ PCをおすすめしたいですか。

松原さん:アーリーアダプターはもちろん、Copilot+ PCの便利さを知ってもらい、個人や学生の方にも使ってほしいです。文章の要約やスケジュールの管理、アラートなどに加え、そこに生成AIや画像生成AIを付加することで、Webカメラの見え方をよくするなどの機能も実現しています。こうした利便性を向上する機能は、個人と法人を問わず好評を得られると思います。

松原さん: Copilotは生成AIの中ではどちらかというとAIアシスタントの部類、いわゆるサポート部隊なんです。たとえば、インターネットが普及し始めた頃は、ブラウザで知りたい情報をキーワード入力し検索することで、候補となるリストからサイトを探せるようになりました。

Copilotはその一歩先をいっていて、知りたい情報をキーワード入力すると、関連するサイトをいろいろ回って読み込んだ中から、一番良い文章を要約して出します。ステップが1つ減っているので、タイムパフォーマンスが上がっているという言い方もできるでしょう。

Copilotはクラウドベースですが、Copilot+ PCはローカルベースになります。Copilotで利便性を実感した人がCopilot+ PCのRecallやCocreater、Live Captionなども利用するようになれば、どんどん速く、便利に、正しい情報が得られるようになります。それが目に見えるので、我々はそこを盛り上げていきたいです。

仲西さん:少し補足すると、インターネットが普及する前にも通信で情報を得る仕組みとして、「パソコン通信」というものがありました。それがどうしてインターネットに置き換わったかというと、ブラウザの登場で専門知識がなくても誰でも簡単に使えるようになったからです。

今回のAIの盛り上がりを見ても、AIそのものは昨今急に登場したものではありませんよね。1990年代から何回もブームがありましたが、いずれも専門家のためのAIでした。現在、生成AIの登場でこれだけのブレイクになったのは、“AIの専門家ではなくても使える”からです。

たとえば、居酒屋でメニューを1つずつ指さして、店員に「これとこれとこれをください」と注文していたのが、「店員に今日のおすすめは何?」と聞くようなイメージです。自分のほしいものや意外なものが出てくるのに外れは少ない。そういうものが普通の人でも使えるという期待感なのです。

Copilot+ PCをチェック!

企業ユースに向けたCopilotの導入支援サービスも準備

――Copilot+ PCのラインナップを見ると、搭載OSに「Arm版Windows」を採用していると思います。これによって普段使用しているアプリケーションが動作可能かどうか不安に感じる方もいるかと思いますが、この点についてはどのように考えていますか。

白木さん:今までの資産との整合性をどう取っていくのかが一番気にされるポイントかと思いますが、この点に関してはマイクロソフトさんが以前から対応してくださっているので不安はないと考えています。

白木さん:Armとの互換性や、Armネイティブで動作するソフトウェアのプラットフォーム環境もだいぶ整備されていて、現在はほとんどのアプリケーションがArmネイティブで動くといえる状態ができあがっています。エミュレーションモードもしっかり提供されているので、Armネイティブで動かないアプリケーションに関しても基本的に動きます。つまり、Armのもつポテンシャルをフルに堪能できる状況が整っていると言えます。

――それは安心ですね。自社の製品やサービスを戦略的な流れで顧客に届ける「Go To Market」の観点から、法人企業に利便性を感じてもらえるコミュニケーション戦略や施策について、何か考えている取り組みはありますか。

白木さん:先ほどコメントさせていただいたように、アプリケーションの互換性という意味ではだいぶクリアになってきている一方で、企業のお客様においてはさまざまなレガシー環境をお持ちです。そのような環境の中でちゃんと動くのかを気にされているお客さまが多いです。そうした要望に対して、評価用のプログラムを提供させていただく予定です。また、企業向けにWindows 11への移行支援サービスや、Copilot for Microsoft 365 の導入支援サービスも提供しています。

――具体的にどのようなプログラムですか。

白木さん:当社にはお客さまにどれが最適解なのか適切にアドバイスしていく役割もあり、専門のサービスチームも備えています。最近では、2025年10月にWindows 10がサポート終了を迎えるにあたり、次のプラットフォームを何にしたら良いのかという選定が多くの企業で進んできました。その選択肢の一つに、今回のテーマでもある Copilot+PC が含まれるんです。

企業にはさまざまな部門があります。お話を聞いてみると、なかにはAIを活用する頻度の少ない、つまりCopilot+ PCではなく、別の選択肢のほうがコストパフォーマンスが高まるケースもあります。当社ではさまざまな選択肢を提供しておりますので、そのあたりの判断もきちんと行い、お客さまのニーズにしっかり応えるようにしています。

Copilot+ PC
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AIによる情報漏洩へのリスク対策とは

――法人ではセキュリティを重視するお客さまも多いと思います。先ほど白木様も触れていたPlutonについて、もう少し詳しく教えてください。

仲西さん:ここまでAIの利点をお話してきましたが、実は危険な部分もないわけではありません。一番分かりやすいところは、PCから万が一情報が漏洩したときのダメージが大きくなることです。多くのことがPCの上で行われるので、個別のPCに入っている情報をいかにきちんと守っていくかが、個人も法人も関係なく今まで以上に重要になってきます。

仲西さん:Windows 11では以前からTPM(Trusted Platform Module)という生体情報などを格納するチップを利用してきました。しかし、これはCPUとチップが通信する際にこの通信を物理的にジャックされてしまうと、情報が読まれてしまうという弱点があります。

Plutonはこれを防ぐためにTPMと置き換えて採用したものです。CPUの中にPlutonのチップを入れて、物理的に盗聴できなくしています。Copilot+ PCではこのPlutonを標準にしていて、Copilot+ PCを名乗るには必ずPlutonを利用するという仕様にしています。

――情報漏洩のダメージが大きくなるというのは本当にその通りですね。

白木さん:そうです。Copilot+ PCについて語る際、Plutonのセキュリティプロセッサーが入っていることは、実はもっと注目されて良い大きな要素だと思っています。安心して使えることに繋がりますし、高性能なものを存分にビジネスで動かすにはとても大事なことです。

デル・テクノロジーズの Copilot+ PC
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「情報の機密基準をしっかり管理してほしい」セキュリティに対する持つべき意識

仲西さん:当社として、AIの話をするときはセキュリティから入るのがセオリーです。特にクラウドベースのAIの話をするときは、まずMicrosoft Entra ID、旧名のAAD(Azure Active Directory:クラウドIDとアクセス管理のソリューション)といったほうが、なじみがあるかもしれませんが、これを適切に設定してくださいという話から始めています。

白木さん:当社もお客さまと接する際に、情報の機密基準をしっかり管理してほしいということは強く訴えています。Copilot for Microsoft 365 やデータのガバナンスをアセスメントして支援するサービス体制を持っているので、セキュリティについてもきちんと相談できるようになっています。

仲西さん:私たちから見ても、デルの強みは実はそこにあると思います。AIのような新しい技術を導入していくときに、エンタープライズ企業はノウハウを持っていますし、社内のIT部署の方の多くは知識も豊富です。一方で、中小企業では専任の担当がいないケースも多く、導入時にこういうノウハウを提供してくれる人が必要だと感じています。

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導入に不安のある法人企業でも安心して相談できるパートナーに

Copilot+ PCとは、オフラインでAI処理を実現する、ハイスペックで、強固なセキュリティを備えたPCであり、これからの時代をリードする可能性に満ちた製品であることが3人の話の中から浮かび上がってきました。

BTOビジネスで培ったサービス体制を、ビジネスモデルにしっかりとレバレッジしており、Copilot+ PCの導入に不安のある法人企業でも安心して相談できるパートナーになり得ることが伝わったのではないでしょうか。

デルが5月20日に発表したCopilot+ PC「New Inspiron 14 Plus」は現在数量限定で予約受付中。発売は6月下旬を予定しています。「New XPS 13」は6月18日より販売開始。量販店での展示は6月下旬から7月上旬に展開予定です。加えて「New Latitude 7455」の出荷開始は6月下旬から7月上旬を予定しています。

  • 「New Latitude 7455」(写真右)、高品質なビデオ/オーディオ体験も可能な「New Inspiron 14 Plus」(写真中央)、ロングバッテリーで高い創造性を一日中堪能できる「New XPS 13」(写真左)

いずれも企業だけではなく個人や学生の方も活用できる高性能なPC。Snapdragon® Xシリーズを搭載し、高いパフォーマンスを実現します。

  • Snapdragon® X Eliteによる革新的なパフォーマンスを搭載

スペックは以下の通りです。

ポテンシャルの高さを感じさせる、業務や日常用途では十分なスコア

今回は参考として、ビジネスや日常使いに適したシリーズ「Inspiron 14 Plus」のベンチマークテスト結果を以下に掲載します。通常、ベンチマークスコアは比較対象を用意しますが、世に出たばかりの環境のため、本機のデータのみを掲載しています。

プロセッサー Snapdragon X Plus「X1P64100」
CINEBENCH R23 Multi 7515
CINEBENCH R23 Single 1088
CrystalDiskMark 8.0.5 ARM64 SEQ1M Q8T1 Read 5090.87
CrystalDiskMark 8.0.5 ARM64 SEQ1M Q8T1 Write 3999.85
3D Mark Nomad Light Score 1994
3D Mark Nomad Light Graphics 14.78
FFXIV:漆黒の反逆者(最高品質) 3224
FFXIV:漆黒の反逆者(高品質ノートPC) 6079

ビジネスシーンや日常生活の中で使用する上で十分な数値が出ていることがわかります。ゲーミングPCの数値を見慣れているとやや物足りなく感じますが、実機に触って動画再生などをした体感では、もう少し高い数値でもおかしくない印象でした。
一方で、SSDの性能を計測するCrystalDiskMarkは良い数値を出しており、本機のポテンシャルを示しているように感じました。

バッテリーの性能はYouTubeの4K動画を連続再生することで計りました。満充電の状態から省電力設定やスクリーンセーバーをすべてオフにした状態で動画をストリーミング再生し続け、電源が落ちるまでをストップウォッチで計測。 15時間42分の結果を得ました。これならば朝から仕事で持ち出して帰宅するまで、ACアダプターなしで不安なく作業できるでしょう。

New Latitude 7455
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New Inspiron 14 Plus
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New XPS 13
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デル・テクノロジーズの Copilot+ PC
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