毎日携帯するノートPCを購入する際に特に重視したいのが重量。出かける際にはノートPC以外にも荷物を持ち運ぶはず。手持ちするにしても、背負うにしても、軽ければ軽いほど身体への負担が低減されることは間違いない。

そこで今回レビューするのが新型のIntel Core Ultraプロセッサーを採用した「iiyama STYLE-14FH128-U7-UH2X」。14型ディスプレイを搭載しつつ、1kg切りの軽量ボディを実現したモバイル特化型ノートPCだ。今回はその魅力についてじっくりとレビューしていこう。

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  • 「iiyama STYLE-14FH128-U7-UH2X [Windows 11 Home]」169,800円

  • 低消費電力に特化した「Intel Core Ultra 7プロセッサー155U」を採用

Meteor Lake世代のIntel Core Ultraプロセッサーを搭載

「iiyama STYLE-14FH128-U7-UH2X」は、OSに「Windows 11 Home 64ビット」、CPUに「Intel Core Ultra 7プロセッサー155U」(12コア[2P+8E+2LPE]、14スレッド、最大4.80GHz、15W)を採用。メモリは8GB(DDR5)、ストレージは500GB(NVMe接続)を搭載している。カスタマイズ購入時には、メモリは8GB/16GB、1stストレージは500GB/1TB/2TB、2ndストレージは「なし」/500GB/1TB/2TBを選択可能だ。

ディスプレイは14型WUXGAカラー液晶(1,920×1,200ドット、リフレッシュレート60Hz、ノングレア)を採用。ディスプレイ上部には200万画素Webカメラ、デュアルマイクを内蔵している。

  • ディスプレイは14型WUXGAカラー液晶(1,920×1,200ドット、リフレッシュレート60Hz、ノングレア)

  • キーボードは86キーの日本語配列

インタフェースはThunderbolt 4×1、USB Type-C 3.1×1、USB Type-A 3.1×1、USB Type-A 3.0×1、HDMI×1、microSDメモリカードスロット×1、3.5mmコンボジャック×1を用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5をサポートしている。

  • 本体前面と本体背面

  • 右側面には3.5mmコンボジャック×1、USB Type-A 3.0×1、microSDメモリカードスロット×1、セキュリティーロックスロット×1、左側面にはUSB Type-C 3.1×1、HDMI×1、USB Type-A 3.1×1、Thunderbolt 4×1を用意

本体サイズは312.5×223×23.3mm、重量は約0.95kg。53,987mWh(設計容量)のバッテリーを内蔵しており、駆動時間は動画再生時7.8時間、アイドル時11.6時間(JEITA3.0)とうたわれている。

本製品は剛性と重量のバランスに優れるマグネシウム合金を採用することで、1kg切りの軽量ボディを実現。また米国国防総省調達基準「MIL-STD-810H」のテストにもクリアしており、堅牢性が高い。もちろん強度に限度はあるが、安心して携帯できるマシンに仕上げられているわけだ。

  • ボディは軽さと剛性を兼ね備えたマグネシウム合金製

  • シリアルナンバー、認証情報、Windows 11のライセンスなどは底面に記載

  • ディスプレイは最大180度まで展開できる。対面の人と一緒に画面を覗きながらPC操作できるわけだ

  • パッケージには本体、ACアダプタ、説明書類が同梱

  • ACアダプタとUSB Type-Cケーブルは脱着可能

  • ACアダプタの型番は「PA-1650-67」。仕様は入力100-240V~1.6A、出力5V 3A、9V 3A、12V 3A、15V 3A、20V 3.25A、容量65W

  • 本体の実測重量は941.5g

  • ACアダプタとUSB Type-Cケーブルの合計重量は実測130.5g

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ボディ剛性はキーボードのフィーリング向上にも寄与している

マグネシウム合金ボディを採用した本製品はキーボード面の剛性が高く、打鍵感は良好だ。キーピッチは実測19mm前後、キーストロークは実測1.5mm前後。キーストロークは浅めだがクリック感はしっかりと存在しており、強く打鍵しても音は低め。一部記号キー以外は等幅に揃えられており、配列は覚えやすい。少し慣れれば、フルスピードでタイピングできるキーボードだ。

タッチパッドは実測105×65mmが確保されており、ストロークも短め。クリック時にマウスカーソルがずれてしまうことはない。よほど細かな作業やゲーム以外では、マウスを必要とすることはないはずだ。

  • キーピッチは実測19mm前後

  • キーストロークは実測1.5mm前後

  • パームレストもマグネシウム合金製なのでゆったりと手首を預けてもたわみは感じない

  • タッチパッドの面積は実測105×65mm

14型WUXGAカラー液晶(1,920×1,200ドット、リフレッシュレート60Hz、ノングレア)については細かなスペックは公表されていないが、液晶パネルとしては「TM140VDHP21」が採用されている(※製造時期などにより変わる可能性があります)。色域を実測したところ、sRGBカバー率は98.5%、sRGB比は106.9%とモバイルノートPCとしては平均以上の色域を確認できた。また、斜め45度から見ても輝度や発色はそれほど変わらない。複数人で同時に見ることも可能な広視野角ディスプレイだ。

  • ディスプレイの表面処理はノングレア(非光沢)。照明などの映り込みの影響を受けにくい

  • 実測したsRGBカバー率は98.5%、sRGB比は106.9%

ディスプレイ上部には200万画素のWebカメラを内蔵。今回Windows 11の「カメラ」アプリで撮影してみたが、室内灯下でも明るく、自然な発色で記録できた。ノイズも少なめだ。綺麗な映像でビデオ会議に参加できるカメラ性能を備えている。

  • ディスプレイ上部には200万画素Webカメラとデュアルマイクを内蔵。Webカメラ使用時はインジケーターが点灯する

  • Windows 11の「カメラ」アプリで撮影(HDRオフ)

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は9925ptsを記録

「iiyama STYLE-14FH128-U7-UH2X」は、CPUに「Intel Core Ultra 7プロセッサー155U」を搭載している。どのぐらいのパフォーマンスを発揮するのか定番ベンチマークでチェックしてみよう。

iiyama STYLE-14FH128-U7-UH2X [Windows 11 Home]
CPU Intel Core Ultra 7プロセッサー155U
(12コア[2P+8E+2LPE]、14スレッド、最大4.80GHz、15W)
GPU Intel Graphics
メモリ 16GB DDR5(8GBオンボード+8GB)※標準構成は8GB
ストレージ 500GB(NVMe接続)

なお、今回の貸出機はメモリを8GBから16GBに増設している。ユニットコムでは、必要に応じてパーツのカスタマイズも可能だ。すでに用途が決まっている場合は、購入時に選択しておこう。

またベンチマークは、「Control Center」で動作モードをパフォーマンス、ファンを最大に設定して実施している点には留意してほしい。

  • ベンチマークは「Control Center」で動作モードをパフォーマンス、ファンを最大に設定して実施。最大パフォーマンスを発揮する設定だ

まず、CPU性能については、CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は9925pts、CPU(Single Core)は1652ptsとなった。ちなみに「Core i7-1355U」(10コア[2P+8E]、12スレッド、最大5GHz、15W)を搭載した某社製ノートPCがCPU(Multi Core)は6871pts、CPU(Single Core)は1820ptsを記録している。いずれにしても、Officeアプリの利用が中心であれば十二分なパフォーマンスを備えている。

3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のTime Spyは1959、Fire Strikeは4171、Wild Lifeは11319となった。比較的軽めの3Dゲームであれば、実用的な速度でプレイできる性能だ。

ストレージはPCIe Gen4 x4接続のSSD「MICRON 2400 MTFDKBA512QFM」が搭載されており、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark」の1M Q8T1 シーケンシャルリードは4189.566 MB/s、1M Q8T1 シーケンシャルライトは1798.658 MB/sを記録した。PCIe Gen4 x4接続SSDならではの4000MB/s超えのリード性能の恩恵を受けられるわけだ。

CINEBENCH R23
CPU(Multi Core) 9925 pts
CPU(Single Core) 1652 pts
3DMark
Time Spy 1959
Fire Strike 4171
Wild Life 11319
CrystalDiskMark
1M Q8T1 シーケンシャルリード 4189.566 MB/s
1M Q8T1 シーケンシャルライト 1798.658 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルリード 1996.852 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルライト 1514.087 MB/s
4K Q32T1 ランダムリード 324.924 MB/s
4K Q32T1 ランダムライト 241.524 MB/s
4K Q1T1 ランダムリード 58.463 MB/s
4K Q1T1 ランダムライト 110.557 MB/s

NPU搭載プロセッサーを採用した1kg切りのモバイル特化型ノートPC

「iiyama STYLE-14FH128-U7-UH2X」はマグネシウム合金製ボディを採用することで、「MIL-STD-810H」のテストをクリアする堅牢性と、1kg切りの軽量性を両立。

NPU対応の「Intel Core Ultra 7プロセッサー155U」を搭載することで、今後対応アプリがリリースされた際には処理能力、電力効率の向上、プライバシーの確保を期待できる。インタフェースは新旧搭載されており、ディスプレイが180度展開するなど使い勝手もいい。気軽に持ち運べる軽量モバイルノートPCを求めているのであれば、本製品はもってこいの1台と言えるだろう。

レビュー製品の詳細はコチラ

  • NPUを搭載したCPUを搭載している本機では、タスクマネージャーに「NPU」の項目が現われる。NPUに対応したアプリが早くそろうことを期待したい

メーカー パソコン工房
ブランド iiyama PC
製品名 iiyama STYLE-14FH128-U7-UH2X [Windows 11 Home]
ディスプレイ 14型WUXGAカラー液晶
(1,920×1,200ドット、リフレッシュレート60Hz、ノングレア)
CPU Intel Core Ultra 7プロセッサー155U
(12コア[2P+8E+2LPE]、14スレッド、最大4.80GHz、15W)
メモリ 16GB DDR5(8GBオンボード+8GB)※標準構成は8GB
SSD 500GB(NVMe接続)
HDD
チップセット CPU統合チップセット
光学ドライブ
グラフィックス Intel Graphics
OS Windows 11 Home 64ビット
LAN IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n対応 Wi-Fi + Bluetooth 5
インタフェース Thunderbolt 4(左側面×1)、USB Type-C 3.1(左側面×1)、USB Type-A 3.1(左側面×1)、USB Type-A 3.0(右側面×1)、HDMI(左側面×1)、microSDメモリカードスロット(右側面×1)、3.5mmコンボジャック(右側面×1)
Webカメラ 200万画素
セキュリティ セキュリティーロックスロット(右側面×1)
バッテリー
駆動時間
動画再生時7.8時間、アイドル時11.6時間(JEITA3.0)
サイズ 312.5×223×23.3mm
重量 約0.95kg

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