SOMPOホールディングス株式会社(グループCEO代表執行役社長:奥村 幹夫)は、介護に関心を持つ著名人と介護のプロが身近な介護問題について語り合う対談番組『もっと介護のハナシをしませんか?』(全3回)を2023年4月16日(火)からYouTube上にて公開しました。
本番組には、タレントの加藤綾菜さんと、SOMPOグループで介護事業を担うSOMPOケア株式会社 相談役会長の遠藤健が出演。介護を主題に全3つのテーマに沿ってトークします。テーマは「食へのこだわり」「人を支えること ~加トちゃんの夢実現のために~」「介護業界のDX ~未来の介護の在り方~」。
介護に関心があり、介護関連の資格を取得している加藤綾菜さんが、加トちゃんこと、夫の加藤茶さんとの生活や、介護への考え方、自身の経験などについて赤裸々に語ります。加藤茶さんの夢を叶えるサポートや、健康面を気遣って試行錯誤してきたことなど、夫を支えるために行動していることを明かしました。
SOMPOグループでは、多様な事業を通じて、持続的に「安心・安全・健康」に資するサービスをお客さまに提供し、人々をリスクからお守りする、そして健康で豊かな社会づくりに貢献することを目指しています。また、SOMPOグループで介護・シニア事業を担うSOMPOケアでは、「介護の未来を変えていく」というスローガンのもと、介護サービス品質の向上やデータ・テクノロジーの活用などを通じ、ご利用者さまと全職員、さらには業界・地域・社会全体に対し、より良い未来社会の実現に取り組んでいます。
今回の対談番組『もっと介護のハナシをしませんか?』では、介護に関心を持つ加藤綾菜さんと介護の経営に携わってきたSOMPOケア株式会社 相談役会長の遠藤健が、身近な介護に関する問題を語り合うトーク番組となっています。
【概要】
■出演者:加藤綾菜さん、遠藤健
■テーマ・公開場所:SOMPOホールディングス公式YouTube チャンネルにて公開 https://www.youtube.com/@sompohd
・第1回:「食へのこだわり」 |
■公開日:第1回~第3回:4月16日(火)11:00
【詳細】
■第1回「食へのこだわり」
介護食アドバイザーなど多数の資格を取得し、自身のYouTubeチャンネルでも料理動画をあげるなど、食の勉強に熱心な加藤綾菜さん。綾菜さんが、夫・加藤茶さんを支えるための食へのこだわりや、介護と食の関わりについてトークします。
まず、遠藤が、綾菜さんのYouTubeチャンネルについて触れると、「夕飯を作る時についでに撮っておこうっていう形で、加トちゃんが私のケータイを使ってカメラマンをしてくれて。スタッフさん0人で、2人でずっとやっています」と意外な裏側を明かしました。
綾菜さんは加藤茶さんの健康のために、結婚生活の始めの10年間は、試行錯誤を繰り返して料理をしていたことを明かします。その試行錯誤を経てたどり着いたのが“氷だし”。この氷だしのおかげもあり、なかなか下がらなかった加藤茶さんの血圧が今は安定しているとコメントしました。そして、氷だしを使った料理を遠藤に振舞いました。遠藤は、SOMPOケアの介護施設での食への取り組みについて説明し、介護予防という観点で食事は重要であると語りました。
<トーク内容一部抜粋>※敬称略
遠藤:まず、食事に関してはどんな思いでやってこられたのですか?
加藤:加藤家は基本減塩の食事なんですけど、結婚2年目ぐらいから(夫が)すごい大病を重ねてきて、腎臓の数値とか内臓の数値がものすごく悪くなってきてたんですよ。先生にいきなり「完全に減塩、1日6gの塩分に抑えてください」って言われたんですよ。“えーっ”てなって。
今まで加トちゃんは50数年間ドリフで忙しくてだいたい出前だったんです。出前で食べるのが、とんかつ、ラーメン、そば、この3つのみで。夜にお酒を飲みに行ってそのまま焼肉に行くかステーキを食べるかっていう生活で。魚は一切食べない、野菜はトマト以外食べないっていう生活でした。血圧も高かったので、一気に減塩するのはすごく難しくて。でもあまりにも腎臓が悪くて、透析が必要になるぐらいまでになっていたので、とりあえず塩抜きしようと思って。一切塩を使わなくなったんですけど、全然食事が進まなくて。食べるフリしては下に落として犬にあげたりとかして、どんどん痩せていったんですよ。どうしようって。
でも減塩で教えてくれる料理教室を探しても日本になかなかなくて、減塩の本を作っている先生がいると知って、自ら会いに行って「減塩料理教えてください」と言って。あとかかっている病院や食について授業がある病院を調べて自ら病院に勉強しにいく中で、介護食の資格を取ろうと思って、介護食アドバイザーの資格をとりました。
遠藤:なるほど。
加藤:今、結婚13年目なんですけど、10年はもう試行錯誤で。(夫は)野菜も本当に食べないので、始めは3歳児の子どもが食べる野菜を食べさせるようなレシピを買ってハンバーグの中に練り込んだり、ドレッシングにしたりっていうのからちょっとずつ野菜に慣れていって。今は全部野菜も食べられるようになったし、魚も食べられるようになりました。
遠藤:10年間の間、本当に工夫されて、苦労もされたんですね。
加藤:10年なんとか減塩を一生懸命やってきたんですけど、本当に努力して“氷だし”にたどり着いて。氷だしの料理に全部変えたら、透析を受ける前日に腎臓の数値が良くなって、透析を免れたんですよ。
遠藤:氷だしについてもう少し詳しく…。
加藤:ちゃんと説明したくて持ってきたんですけど、食材は玉ねぎ、しょうが、酒粕、かつお節の4つの健康食材を使った万能だしです。鍋にすりおろした玉ねぎとしょうがを先に入れます。そこに水と酒粕を入れて沸騰したら5分煮ます。5分煮たら、火を止めて、かつお節としょうゆの順に入れてかつお節が沈むまで待って、ザルでこします。こして下にたまったものを製氷器に入れて、その1つの塩分が0.3グラムなので、それを冷凍庫で保管して、たくさん作っておいて2週間もつので、それを毎日の料理に使っています。
遠藤:それは、お味噌汁に入れたりとか?
加藤:スープに入れたり、煮物に入れたり。煮魚とかだと塩分が高くて食べられないんですけど、煮魚を氷だしで煮るようにしたら、塩分が1/3とか1/4になるのに、味があって旨味があってすごく美味しくて。今回食べてほしくて持ってきています!
遠藤:ありがとうございます。
加藤:茹でたほうれん草に氷だしを入れて混ぜ合わせただけのおひたしなんですけど、是非遠藤さん食べてみてください。
■第2回「人を支えること ~加トちゃんの夢実現のために~」
第2回では、数多くの介護関連の資格を取った綾菜さんが、介護への考え方や、実際にデイサービスで働いた経験について語りました。
資格取得時、先生から「本当に加トちゃんを愛しているんだったら、加トちゃんができることを奪わないであげて」と教わり、「自立支援」が大事だと学んだという綾菜さん。一方で、デイサービスで働いた際はうまくいかなかった経験についても話します。しかし、経験を積んで、「コミュニケーションを取るのが好きなので、最後利用者さんに『また来てほしい、あなたは楽しそうだから120点』って言ってもらえて。めっちゃ嬉しくて、ものすごくやりがいを人生で感じたのがその瞬間だったんです。加トちゃんに『めっちゃ今日楽しかった、私向いとる介護!』と言ったら『綾ちゃん絶対やったほうがいいよ。キラキラしてるよ今日』って言われて」と介護に携わりたいと強く感じたエピソードを熱く語りました。
また、今後加藤茶さんに介護が必要になった際、自宅で介護をするのか、施設へ預けるのか、考えを明かしました。さらに、綾菜さんは加藤茶さんの夢を叶えるサポートをしていることも話しました。
<トーク内容一部抜粋>※敬称略
遠藤:資格は介護食アドバイザー以外にも取られてるんですか?
加藤:介護初任者研修と介護実務者研修、食育インストラクター、生活習慣病アドバイザーとか7個ぐらいは取っていると思います。5、6年かけて取りましたね。
遠藤:そういう風に資格を取っていこうって思ったきっかけは?
加藤:結婚した時が23歳だったので介護なんて興味もなく、結婚した当時にネットで、いずれ介護になるよとか言われたんですけど、自分には一切関係ないことだと思っていたんです。でも、結婚して25歳の時に加トちゃんがパーキンソン症候群っていう病気になって、点滴だけで生活するようになって。入院も長かったので私は隣に付き添うだけで何もできなくて。その時に、“こうなるなら、ちゃんと(資格を)取っておけば良かった”と思って。
加トちゃんがリハビリに入ったタイミングで、学校に通い直すと言って。基本的なことは分かって資格が取れた時には、加トちゃんが1年半かけて、めちゃめちゃ完治していて。逆に仕事バリバリするようになって。良かったと安心した矢先に、コロナが流行り初めて。
遠藤:あーそうか。
加藤:コロナ期間中に身近な方が亡くなったりして、いなくなるとか、寝たきりになるとかっていうことを経験して、介護実務者研修を取って。何かあった時にも身構えられる、動揺しない自分になろうと思ってまた取り始めました。
遠藤:介護実務者研修で教わったことは?
加藤:それが「自立支援」という言葉なんですけど、そこが一番衝撃で。
私は今まで、加トちゃんの靴下を履かせてあげたり、何かあったらお茶を取ってあげたりとか、できるだけ動かさないようにしていたんですけど、それが愛じゃないって先生に教わって。「あなたが本当に加トちゃんを愛しているんだったら、加トちゃんができることを奪わないであげて」って言われて。その日からは水も取りに行かないし、何か頼まれても「加トちゃん自分で行き〜」と言うようになって。そしたら加トちゃんから「愛が冷めたんじゃないか」とか色々疑われました(笑)。
でも、「違うのよ、加トちゃんを愛しているから加トちゃんができることを私は奪ってないんよ」と言ったらわかってくれて。そこから私が仕事で遅くなった時とかにラーメンを作って待ってくれていたり、ジムなんて全然行くようなタイプじゃなかったんですけど、「ジム行きたい」と言って今では週2回ジムに行って。自ら動くことに喜びを感じるようになって。
遠藤:それはいい話だな。
加藤:やっぱり自立支援ってすごく大事ですよね。
遠藤:(綾菜さんの夢は)加トちゃんの夢を叶えることだと、前にお聞きしたことがあるんですけど、どのようなことですか?
加藤:加トちゃんの夢が108歳、108歳が茶寿って言うんですよ。加藤茶の茶に寿って書いて茶寿。だから、「俺は108歳まで生きる。95歳までは現役で舞台に立つ」っていう夢があって、それを絶対に叶えたいと思って私もサポートしています。
「俺、芸能人で一番の長生きになろう」って言って。でもやっぱり健康じゃないと寝たきりだったらダメだから「歩ける108歳になりたい」って言って、今頑張っています。
■第3回「介護業界のDX ~未来の介護の在り方~」
2040年には介護業界で働く人が69万人足りなくなるという試算が出ています。介護にもテクノロジーを導入することで、利用者はより質の高いサービスを受けることができる一方で、職員は負担が減り、テクノロジーやシステムではできない、会話など人にしかできないことにもっと時間を使えるようになります。
実際に介護現場に導入されているテクノロジーについての紹介のほか、テクノロジー導入の難しさについても言及しました。
また、人材を増やす取り組みについてもトーク。志を持って介護の仕事に就いたものの、色々な現実にぶつかって辞めてしまう人が多い業界ですが、それを解決するためにSOMPOではまず教育システムを工夫していることを説明しました。 そして最後に、綾菜さんから、介護の従事者へメッセージが送られました。
<トーク内容一部抜粋>※敬称略
加藤:そもそも介護をする人材を増やすためにどのような取り組みをすればいいと思っていますか?
遠藤:これは一番重要なテーマです。まず、介護を目指す人はうちにも毎年300人前後の新卒職員が入社してくるんです。その学生たちは福祉系の学部を出ている人が2割ぐらいで、あとはみんな一般の学部を出た人。
なんで介護業界を目指してきたのか聞くと、子どもの頃おじいちゃん、おばあちゃんに大変可愛がってもらって、恩返ししようと思った時にはもう亡くなったので、この仕事に入って社会的に恩返ししたいっていう子が大体30〜40%くらい毎年いるんですよ。こういう子たちが入社してきて、悩みにぶつかって、辞めていってしまう。こんなにもったいないことはない。
だからまず1つは教育だと思いまして。今SOMPOには「SOMPOケアユニバーシティ」っていう、いわゆる企業内大学があって。教育に徹底的に力を入れているんです。そうしたら私が社長になった時に4人に1人がやめていく25%ぐらいだった離職率が今11%ぐらいまで下がって。だから、まず教育をしっかりする。
それから次に働きがいですよね。働きがいは自分がケアしているご入居者やご利用者が元気になるとか笑顔が出るとか、これが一番嬉しいんです。だから自立支援ってものすごく重要なんですが、そういうことに向き合える時間を多く作らないと、介護記録を作るとかその他様々な雑務で(人と)向き合う時間がないってなると、“そんなはずでこの仕事選んだんじゃないのに”となってしまう。そういう環境をなくすために今SOMPOケアでは業界の先頭に立ってテクノロジーの導入・利用、それは入居者にとってもケアの質、サービスの質が上がる、働く人にとっては効率がよくなるっていうことを目指しています。
遠藤:最後に、今まさに家庭内で介護している方とか、あるいは当社のように実際に介護の従事者として働いている方に綾菜さんから何かメッセージを送ってくれませんか?
加藤:私は特に一人で抱え込む期間が2年ぐらいあって、すごく辛い思いをしたんですけど、今私に相談してくれる方もほぼ1人で両親をみたりとかお母さんみたりとか、高校生1人でお母さんをみてるとか…。
遠藤:ヤングケアラーですね。
加藤:すごく多くて。でも絶対に相談してほしいです。相談できるところはいっぱいあるので、一人で抱え込まないでほしいです。あと、私は今芸能界の仕事もやっていますけど、これから介護の現場に行きたいっていうのはすごくあって。こんなにテクノロジーが私の知らない間に発達しているっていうのを知ったら、ますます働きたいという思いが出たので、ぜひ一緒に頑張りましょう!
加藤綾菜 |
遠藤健 |
[PR]提供:SOMPOホールディングス株式会社