大学生や転職者に人気が高い業界のひとつコンサルティング業界。しかし、「コンサルタントになるにはどうすれば良いのかわからない……」、「コンサルタントにあこがれはあるけど、いったいどのような仕事をしているのだろうか……」という人はいるのではないでしょうか。司法書士や行政書士、FP、MBAなど、コンサルタントに人気の資格は幾つもあります。ですが、これを取得すれば自動的にコンサルタントとして認められるという資格がないこともあり、悩んでいる人がいるようです。
そんなコンサルタントを目指す人が安心して学べる「CONSULTING ACADEMY(コンサルティングアカデミー)」 が2024年4月20日(土)に開校されます。同校では、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社、PwCコンサルティング合同会社などの現役コンサルタントや主催が選定したコンサルタントが講師を務めるそう。第1期生の募集開始に先立ち、先日2024年3月2日(土)に行われた発表会の様子をレポートします。
基礎から実践まで学べ、コンサルタントになった自分をイメージできる!
そもそもコンサルティングとはどのような仕事なのでしょうか。
コンサルティングとは、ある事柄について専門的な助言を行う仕事のこと。そして、その分野を専門的に扱う人のことをコンサルタントと言い、企業の経営や組織の問題解決、事業の進め方のアドバイスなどで活躍する人を集めたコンサルティング企業を「コンサルティングファーム(consulting firm)」と言います。
そんな コンサルティング業界で働く高度な人材を育成するため、国内トップクラスのコンサルティングファームが業界を横断して個々に合ったリスキリング機会を提供し、即戦力人材を発掘、輩出する業界初の取り組みがCONSULTING ACADEMYです。
カリキュラムは全8回。基礎から実践まで学べるので、コンサルティングファームでの働き方を具体的にイメージできるようになります。
成長著しいコンサルティング業界の抱える課題とは
CONSULTING ACADEMYを主催するのは、元SAPジャパン代表取締役会長の内田士郎氏が率いるコミュニティーメッシュ。内田氏は日本の産業を前進させる上で、コンサルティング業界が大きな役割を担っているとし、業界の現状と課題について次のように述べました。
「コンサルティング市場はワールドワイドで急速に成長中です。
日本のコンサルティング業界も1990年代から2000年頃に比べると、市場規模が3倍以上になっており、今後10年ほどで4倍くらいに拡大すると見込まれます。
しかし、日本はGDPの成長率は低迷しているのが現状です。だからこそ、 日本の産業の下支えを担うことのできるコンサルティング業界は、直面している課題を解決していかなければなりません。
その直面している課題こそが、人材不足やリスキリングの機会の不足などの人材に関する課題です。これを解決し、優秀な人材をコンサルティング業界に集めていくためにもCONSULTING ACADEMYを開校しました。」(内田氏)
CONSULTING ACADEMYを通して、人材不足解消のための教育に携わるほか、コンサルティング業界を盛り上げられるようにコンサルティング業界と他業界を繋げていき 、国内産業の振興に貢献したいとしています。
業界で求められるのはコンサルテイティブな人材
CONSULTING ACADEMYには、PwC(プライスウォーターハウスクーパース) コンサルティング合同会社や、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社などの世界的に有名なコンサルティングファームも参画しています。
発表会ではPwCコンサルティング合同会社 代表執行役CEO PwCアジアパシフィック コンサルティングリーダーの大竹伸明氏と、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 代表執行役社長の佐瀬真人氏が、CONSULTING ACADEMY開校に向けたメッセージを寄せました。
PwCコンサルティング合同会社 代表執行役CEO PwCアジアパシフィック コンサルティングリーダーの大竹伸明氏は1番のポイントは、“コンサルテイティブ(consultative)な人材”が少ないことに危機感を抱いているよう。
大竹氏はコンサルテイティブな人材として求められることについてふたつの定義を示しました。ひとつめはプロジェクト型やジョブ型で働いたことのある、働ける人材であることだと言います。専門性をもち、限られた時間やお金などのリソースで成果を出していく達成志向性が強いことが重要だそう。もうひとつには、クライアントにしっかり問題意識を持たせて一緒に解決策を模索し、実行できることを挙げました。
「アウトプットの内容や問題が非常に多様化しているなかで、今後の日本では、他業界で働いてきた人がコンサルティング業界に来る際に、これまでのスキルをベースにしながらスキルアップをして問題解決を図れるような時代になってほしいと考えております。こういう時代になると、コンサルタントとして嬉しいし、これからこの業界に入ってきてくれる人にとっても非常に良いニュースだと思います。日本全体のコンサルテイティブな能力が上がっていくことを非常に期待しています」(大竹氏)
大竹氏の話しから、自分のスキルを磨くことこそが、コンサルティング業界で活躍できる道へ第一歩であることがわかります。
優秀な人材を引き付け、業界共通の課題に取り組む場になってほしい
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 代表執行役社長の佐瀬氏もコンサルティング業界は一定の市民権を得たとはいえ、まだまだ業界外の人や学生達から見た時に十分に理解されていないと指摘。CONSULTING ACADEMYに期待することを挙げました。
ひとつは業界の発信プラットフォームのような存在になってほしいということ。コンサルティング業界には、コンサルティングファームが一堂に会して発信できるような機会がこれまでなかったそう。だからこそ、この業界共通の課題などを発信するプラットフォームになることを期待していると言います。
また、コンサルティング業界とほかの業界を行き来できるような「リボルビングドア」になってほしいとも語りました。先々は、コンサルティング業界から産業界に人材輩出し、そこで活躍した人々が業界に戻る、人材の流動化を通じて、業界、産業、さらには社会の発展に貢献していけるような大きなポテンシャルを秘めた取り組みではないかと考えているとのこと。また、CONSULTING ACADEMYに期待することも語っていただきました。
「コンサルティング業界の発展には、我々がクライアントや社会のために、どれだけ価値を出し続けていけるかが大切です。CONSULTING ACADEMYの取り組みを通じて各社が切磋琢磨し、クライアントに対してより価値を上げていく。それによって業界の発展と、優秀な人材を引き付ける好循環を生み出してほしいです。このCONSULTING ACADEMYがその着火点になることを期待しています」(佐瀬氏)
コンサルティング業界を、ひらく。
CONSULTING ACADEMYには「コンサルティング業界を、ひらく。」のキャッチコピーが付けられています。
このキャッチコピーには、コンサルティング業界の人材不足の背景が意味として込められているよう。アカデミー長の内田氏は、コンサルティング会社が就活人気ランキングで上位にのぼるようになりながら、一方で何をしているのか分からないということが、人材不足の理由のひとつになっていると言います。
「守秘義務などの問題があって、業務内容を詳しく語れないため、業界外の人がイメージしづらいです。そのため、このキャッチコピーでは、コンサルティング業界をもっとオープンにしていきたいという想いを込めました」(内田氏)
コンサルタントになりたいけれど、何から勉強すれば良いのか分からない、自分がコンサルタントに向いているのか自信が持てない、新卒でコンサルティングファームに入らなくてもなれるのか不安……。そんな悩みを抱えている人こそ、CONSULTING ACADEMYは解答への道を提示してくれることでしょう。
開校日は4月20日(土)。募集定員に達し次第応募は締め切られます。詳細はアカデミーのWebサイトをチェックしてください!
CONSULTING ACADEMYについて詳しくチェック!
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