ウェットシェービングで28年連続国内トップシェア(*1)を誇るメーカーとして有名なシック。 2022年にはシック・ジャパンの新代表として後藤 秀夫氏が就任した。
「最も革新的なビューティーグルーミングカンパニー」をビジョンに、さまざまな改革を進めている。その1つがオフィスのフルリノベーションだ。2022年にシック・ジャパンの新代表として後藤 秀夫氏が就任し、オフィスとは単なる職場ではなく、シック・ジャパンとしてのパーパスである「ビューティーグルーミングを通して、一人でも多くのお客様に“ワクワク感と幸せ”を感じて頂ける毎日をお届けする」を実現する“革新の場”と方針を掲げている。だからこそ、シック・ジャパンでは新しいオフィス環境にも徹底的にこだわっているそうだ。
そこで今回は特別に、シック・ジャパンの新オフィスに潜入! 革新的なアイデアはどんなオフィスから生み出されるのか、紹介していこう。
ハチドリが印象的! 白く輝くエントランス
シック・ジャパンに到着してまず驚いたのが白く輝くエントランスの美しさ。
製品が並んでいたり、シックのロゴが描かれていたりするのに加えて特徴的なのが、天井付近を舞う色とりどりのハチドリ。実はシックが所属するエッジウェルパーソナルケアのシンボルがハチドリとなっている。
ハチドリは高い身体機能を持っていて、体は小さいけれどとても俊敏で、速く、長距離を飛行できる鳥なんです。さらに羽の色は多様で美しい。そのため海外では“イノベーティブな鳥”とも呼ばれています。そんなハチドリの姿とエッジウェルパーソナルケアが目指すものに重なることから、グループのシンボルとして採用されています(担当者) |
現場の要望で実現! 社内で研究開発が行える「Beauty Grooming Laboratory」
続いて、オフィスのリノベーションにより新設されたという「Beauty Grooming Laboratory」。その名の通り、製品の研究開発を行うためのスペースだ。
一般的な企業では、研究開発拠点は本社とは別の場所に持つことが多い。しかし「研究開発拠点が離れていてはスピード感を持ったビジネスができない」という判断から、フルリノベーションの際に研究開発用のラボを業界初の試みとしてオフィスフロアに新設した。
また、カミソリなどのシェービング製品を販売するシック・ジャパンならではともいえるのが、「Beauty Grooming Studio」内に設けられた洗面台スペース。
ここで新製品の評価を行ったり、時には取引先の担当者に試してもらったりします。実際に製品に触れてもらうことで、商談がスムーズに運ぶことも多いんですよ(担当者) |
シック・ジャパンはグループ内での売上が米国に次ぐ2位で、利益率はなんと1位。グループ内でも大きな存在感があり、例外的に日本法人独自で日本人消費者の肌や髭に合わせて製品開発やマーケティングを行っているのだ。本社内に研究開発用のラボが新設されているほか、日本法人独自で製品に関わるからこそ、こういったことができるのだろう。
ちなみに、こうした要望は現場から上がってきたのだという。社員の声がしっかりと反映されたリノベーションであることが感じられるオフィスになっている。
おいしいコーヒーやランチも! 出社がもっと楽しくなるカフェエリア
続いては、広い窓から明るい日差しが差し込み、とても気持ちよくリラックスができそうなカフェエリア。ここは社員の皆さんの憩いの場として使われている。
シック・ジャパンはリモートワークと出社を組み合わせたハイブリッドワークを実施しており、全員が毎日出社するわけではないからこそ、来たいと思えるオフィスをつくりたかったのだという。
シック・ジャパンの社員は約100名。社員数に対してこれだけ広いカフェエリアを設けているところはそう多くないだろう。本格的なコーヒーやスムージーなどが社割価格で楽しめるほか、栄養満点のランチも毎日販売しているそう。
さらに目を引くのが巨大な2つのスクリーン!
カフェスペースでは全社ミーティングやセレブレーションイベントを開催することもあり、そういった場合にも活躍している。
また、壁には「People first」「Move forward」「Listen up speak up」「Own it together」という文字が描かれている。これはシック・ジャパンのバリュー(行動指針)であり、仕事で迷ったり悩んだりしたときに立ち返るべき指針なのだとか。カフェエリアに大きく掲示されていることで常に目に入るため、バリューの社内定着にもつながっているのだろう。
入口側の壁にはシック・ジャパンの社史や製品が並んだ展示コーナーも。
100年以上の歴史を持つシックだからこその展示コーナー。オフィスを訪れたお客さんも思わず足を止めてしまう工夫がなされていて好評なんだそうだ。
そしてふと上を見上げると、ユニークな形の照明になっていることに気づいた。
いくつもの円が中心から放たれているかのような照明デザインは、「波動」をイメージしたもの。実はこの「波動」が、新オフィス全体のコンセプトの1つにもなっているそうだ。そこには、「波の動きのように自由な発想や多様な創造性、柔軟なコミュニケーションが生まれる空間を生み出したかった」という想いが込められているとのこと。
明るく開放的に! 社員の交流が自然に生まれる執務スペース
最後は執務スペースを見てみよう。
リノベーション前の執務スペースは2フロアに分かれており、さらに背の高いパーテーションで各デスクがきっちり仕切られていたそうだ。また、小部屋も多く閉鎖感のあるオフィス環境だった。
仕切られていることで仕事に集中はできるのですが、雑談的なコミュニケーションをとるのが難しく、もう少し部署を超えたコミュニケーションが自然に生まれるような執務スペースにしたいと考えました(担当者) |
そこで生まれたのが、新たな執務スペース。2フロアだった執務スペースを1フロアにまとめ、さらに背の高いパーテーションを取り払ってフロア全体を見渡せるような広々とした空間を生み出した。
さらにフリーアドレス制を導入し、社員は思い思いの場所で仕事ができるため、部署をまたいだ新たな交流も生まれやすくなったそう。
執務スペースの中央には「コラボレーションスペース」も新設し、人が集まる工夫も施されている。
飲み物を片手にリラックスして話せるようなスペースとなっていることで、ここから新たなアイデアが生まれることもあるようだ。
ちなみに、ここでも照明に注目すると……
放射状に伸びる印象的な形状に。これもまた、新オフィス全体のコンセプト「波動」をイメージしたものになっている。
社員にも大好評の新オフィスでシック・ジャパンはさらに革新的に
新オフィスは社員の方にも大好評とのことで、社員の声を紹介していこう。
全社ミーティングも、今までは別会場に移動するのが大変でしたが、いまではカフェスペースで飲み物やお弁当等も提供されて、社内で行えるのでとてもいいなと思っています。また問題が起こったら会議室を予約せずとも関連部署とFace to Faceで簡単に話せるのがいいと思いました。 |
非常に清潔感があって、他部署の方々とのコミュニケーションもとりやすくなりました。また、カフェができたことがとてもうれしいです。モダンなオフィス、明るい雰囲気。採用でも候補者の方からポジティブなフィードバックがあり、快適な職場環境をアピールすることができています。 |
ラボスペースが新設され、処方を作る業務ができる環境になったのが嬉しいです。 |
ここまでの規模で本社をフルリノベーションしたのは少なくとも過去20年間で初めての試みだそう。会社が革新を起こす際に重要なパーパス・ビジョンは言うだけでなく、それにふさわしいオフィス環境を目に見える形で大きく変えてインパクトを社員に見せる事が重要と後藤代表は話す。それによって社員そして顧客にも変革の本気度が伝わります。フルリノベーションによって新たに生まれ変わったシック・ジャパンの新オフィス。こだわりがつまったカフェエリアや製品の研究開発を行う「Beauty Grooming Studio & Laboratory」の新設、がらりと雰囲気が変わって開放的になった執務スペースなど、どこを見てもワクワク感のつまったオフィスという印象だった。
今後はこの新オフィスからどんな革新的な製品が登場するのだろうか。シック・ジャパンの次なる展開に注目だ。
(*1)28年連続国内ウェットシェービング販売シェアNo.1:インテージ SRI +カミソリ市場(ホルダー、ディスポーザブル、替刃)1995年11月~ 2023年10月各年メーカー別累計販売金額
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