生活に欠かせない存在である「電気」。そんな電気の供給を支えているのが電力会社の社員の皆さんです。電力会社というと、堅い社風や古い価値観が未だに根強く残っていると思われがちですが、そんなことはありません。
例えば、「ほくでん(北海道電力)グループ」では、北海道という広大な土地で暮らす人々にとって大切な電気というインフラを支えながら、新規事業にも柔軟に取り組むなど挑戦を続けています。そんな、ほくでんグループで働く魅力とは? 入社したきっかけや仕事のやりがい、北海道で働くことの魅力などについて、北海道電力の兼平玲子さん・藤岡美穂さん、北海道電力ネットワークの上野愛さんに語っていただきました。
2017年技術系入社。北海道内の火力発電所の運用方針や、環境保全に関連した業務に携わる。 北海道電力ネットワーク 工務部 中央給電指令所 上野愛さん(中)
2015年技術系入社。電気の使用量に対して発電量をコントロールする需給調整業務に従事する。 北海道電力 北見支社 販売グループ 兼平玲子さん(右)
2022年事務系入社。北海道電力における営業職に従事し、法人顧客の電気契約業務を担当する。
「人間尊重・地域への寄与・効率的経営」という変わらぬ経営理念のもと、「地域社会の持続的な発展なくしてほくでんグループの発展はない」と認識し、電気を中核とする商品・サービスの提供や様々な分野における社会課題の解決に資する事業共創を通じて、持続可能な社会の実現に取り組んでいる。
北海道の魅力に惹かれ、宮城・福岡県からも就職
――まず、ほくでんグループに入社した理由を教えてください。
兼平さん:私は出身が福岡県なのですが、親が転勤族だったので幼い頃から全国を転々としており、北海道に住んだ時にすっかり北海道の魅力の虜になったのがきっかけです。大学進学の際も北海道の理系の学部を選び、就職活動では大学の専攻と異なる新しい分野に挑戦したい、という気持ちから事務系の職種を希望していました。
さまざまな企業がある中で、生活に欠かせないものを扱う会社で働きたいと思ったことや、コロナ禍もあって将来が不安だったので安定した大企業で働きたいと思うようになり北海道電力に就職しました。
藤岡さん:生まれも育ちも北海道で、大学も道内で進学しました。ずっと北海道が好きで、道内で就職したいと思っていました。北海道電力に就職したのは、結婚や出産といったライフステージを経験した後も仕事を続けたいと思っており、そのための福利厚生がしっかりしていて、生活の重要インフラである電気に関われることにやりがいを感じたからです。
上野さん:生まれてから大学卒業までずっと宮城で過ごしました。就職活動では当時人気があったIT系の企業に関心がありましたが、プログラミングがあまり得意ではないので、自分の専攻分野と関連のある企業にするか悩んでいました。そんな時、気分転換に訪れた北海道の自然に触れて北海道が大好きになり、「北海道に住みたい」「北海道で働きたい」という気持ちが芽生えたことから、北海道電力ネットワークに就職しました。
――ありがとうございます。休日は何をして過ごしていますか?
兼平さん:私は北見に転勤したばかりなので地元のお祭に参加したり、冬は流氷を見に行ったりして北見ライフを楽しんでいます。インドアも好きなので、寒い日は引きこもって読書やゲーム漬けで過ごしたりもしていますね。
藤岡さん:食べることが好きなので、いろいろなお店を回って食べ歩きしています。現在入社7年目なのですが、これまでに転勤で2つの発電所で勤務したことがあり、その土地ごとのおいしいものを堪能していましたね。
上野さん:私も食べることや料理が好きなので、休日は料理系の動画配信を見て料理したり、食べ歩きもしたりしています。
「電気を当たり前に使える」ようにする仕事にやりがい
――普段の業務や仕事のやりがいについて教えてください。
兼平さん:「〇月〇日から電気を使いたいんだけど」とか、「ブレーカーが落ちてしまったんだけど、どうしたらいい?」などのご相談に対応するほか、こちらから能動的にお電話をかけて電気料金プランの提案なども行っています。コールセンターでは対処できないお客さまの対応をすることも多く大変ではありますが、その分、ご質問に的確にお答えできたりお客さまの問題を解決できたりしたときは大きなやりがいを感じます。
藤岡さん:私が所属するチームでは、設備の老朽化やカーボンニュートラルへの対応に向け火力発電所が縮小の方向にある中で電力の安定供給をどう実現するか、また廃止となる火力発電所の跡地をどのように活用していくのかなどを検討しています。私は環境系の業務を担当しており、大気や水、騒音など、地域の環境になるべく負荷をかけずに安定した電力を作るための施策に取り組んでいます。
私が入社2年目の時に北海道胆振東部地震によって、ブラックアウトが起こりました。私個人としても、自宅に戻っても電気がつかず、当たり前が当たり前ではないことを痛感しました。その経験を経てから、「当たり前に電気を供給する」という仕事にやりがいを感じられるようになりました。
上野さん:私が勤務する中央給電指令所は、北海道の方々が使用する電気の使用量に合わせて発電所の出力を調整する役割を担っています。使用量と出力のバランスが崩れてしまうと電気の周波数が乱れてしまい、電気設備などに悪影響を及ぼしたり、最悪電気を送れなくなってしまったりするおそれがあります。そこで、常に適切な需給バランスを維持し電力を安定供給できるよう、私たちが調整を行う必要があります。
24時間365日必要となる仕事なので、複数のチームで交代して対応しています。お正月でも出勤したり夜勤があったりして大変ではありますが、皆さんの生活を支えているという使命感や緊張感は何よりのやりがいだと思っています。
――大学で学んだことと違うお仕事をすることの難しさはありますか。
兼平さん:大学の研究室では生物学を専攻し実験などを行っていましたが、現在は営業としてコミュニケーションなどのスキルが必要なので苦労もあります。ただ、意外と役立っている部分もあります。例えば、学生時代の研究発表では、専門用語や結果の図表などを分かりやすく説明する必要がありました。その中で身につけた説明スキルは今の業務にも活かせていると感じます。
藤岡さん:大学では応用理化学を専攻しましたが、電気とはあまり関係のない分野でした。電気関連について多少は勉強していたつもりでしたが、仕事を始めて実際に現場へ行くと、知らないことがどんどん出てくるんです。例えば、火力発電所には水や蒸気を通す配管があり、配管がどこに配置されているか、どのように他の配管と繋がっているのかといった知識は、現場を直接見なければわからないことです。現場に配属されてからしばらくは設備を覚えるだけで必死でした。
上野さん:私は大学で電気工学を専攻し、パワーエレクトロニクスや洋上風力発電などの研究をしていたので、大学時代の知識をある程度業務で活かせているのですが、より専門的で現場で必要になる知識が多く、その点は大変でした。特に設備の保守点検などは経験を積むために自分でもやってみる機会があったのですが、慣れている方に比べると効率も違いますし、力仕事も多いので簡単ではなかったです。ただ、先輩社員が手厚くサポートしてくれたので、少しずつ仕事に慣れることができました。
――現在の会社で「働きやすい」と感じるところはありますか。
兼平さん:お休みが取りやすくて働きやすいです。1時間単位で休暇を取得することも可能で、ちょっと仕事を抜けて病院に行くこともできます。また、さまざまな専門知識を持った方も多く、わからないことを聞いても嫌な顔をせず助けてくれる方ばかりです。職場環境はとても恵まれていると思います。
藤岡さん:研修制度が充実しているのも大きな魅力です。学生時代の専攻と異なる業務に就く際も研修があったので不安はありませんでした。入社して1~2年経った後も、部門ごとの研修を定期的に受けられるので、業務の基礎的なスキルを固めていけます。
上野さん:働き方やキャリアについて希望を出すと、それをしっかりと検討してもらえる点が魅力だと思います。例えば私の部門では、夜勤が体に合わないという人が働き方に関する希望や異動の希望を出すと配属を考慮してくれます。働く環境を選んで自分に向いたキャリアを積めるのはいいなと思っています。
地元民・移住者が語る北海道で働くことの魅力
――ズバリ、北海道で働くことの魅力とはなんでしょう?
兼平さん:実は北海道って過ごしやすい場所なんです。「雪や寒さが厳しい」というイメージを抱かれがちですが、真冬と一週間くらいしかない真夏日以外は20度前後というちょうどいい気温なのでエアコンなしで快適に過ごせるんです。そして、個人的にはスギ花粉が無いのが最高です! 私は花粉症なので、もうこれだけで北海道に住む意義を感じています(笑)。
藤岡さん:私は本州に住んだことがないので比較はできないのですが、よく知人に羨ましがられるのは「通勤で満員電車がない」ことですね。当社では勤務場所によってはバスで送迎してくれますし、車通勤も許可されています。札幌市内は電車もよく使われますが、東京ほどの満員電車になることはまずありません。ストレス無くリラックスしながら通勤できるのは魅力だと思います。
上野さん:自然をはじめとする環境はやっぱり北海道の大きな魅力ですよね。各地域の中核となっている街に行けば活気もあって栄えていますし、都市部からちょっと遠出すればすぐに大自然が広がっています。また、北海道といっても広くて、場所によって自然の姿が異なるのも面白いところです。転勤で道内を異動するたびに北海道のさまざまな姿を知ることができて、自分にぴったりの場所が見つかるはずです。
――ほくでんグループの仕事を一言で表すと?
兼平さん:人とのつながりを感じられる仕事です。お客さまだけでなく、社内のいろいろな人と関わる仕事なので、人との交流が好きな人にはぜひおすすめしたいです。また、ご相談にお答えしたり最適なご提案をしたりすることでお客さまのメリットを創出するだけでなく、カーボンニュートラルのような社会に貢献できる仕事でもあります。
藤岡さん:命に直結する仕事だと思います。それは地震で停電を体験したことで強く思うようになりました。電気は生活に欠かせないインフラですし、人の心に安心を与えられるものです。また、北海道電力は地元と密接に繋がっており、道内の各地で多くの雇用を生み出すなど経済を回す役割も担っています。
上野さん:北海道を支える仕事ですね。北海道全体の電気の使用量を常に見る仕事ですが、電気が使われることで皆さんが生活し、経済や社会が回っているのだと実感できます。北海道で過ごす、すべての人の生活を支えている仕事だと思っています。また、ほくでんグループは道外で災害が起きたときに、他の電力会社の復旧応援に行ったりしており、日本全国を支えることにも貢献している会社であることを誇りに思っています。
ほくでんグループで活躍できる人材とは
――どんな人がほくでんグループで活躍できそうでしょうか。
兼平さん:人とのつながりを大切にできる人ですね。営業の仕事では、お客さまへの最適な提案のために多くの部署同士の連携が必要になります。その際、しっかりとコミュニケーションをとって協力できる人は活躍できると思います。
藤岡さん:電力と一言でいっても、環境や機械、燃料など さまざまな知識が必要です。カーボンニュートラルや再生可能エネルギーなど、時代に応じて新しい知識の習得も求められるので、好奇心旺盛な人は活躍できるのではないでしょうか。
上野さん:苦手なところを補い合ったり、得意な分野では強みを活かしたりできる人です。業務では、様々な経験や知識が必要となるため、個々の課題にも社員同士でフォローし合いながら仕事をすることで、互いに成長できると思います。
――最後に読者へメッセージをお願いします。
兼平さん:私は就職活動を始めたとき、膨大な企業が世の中にあることに呆然としました(笑)。ただ、今はオンラインで説明会に参加できたりインターンに参加できたりと、企業を知る機会は多いです。ぜひ視野を広げて色々な会社を探してみてください。その中で北海道電力を選んでもらえたら、とても嬉しいです。
藤岡さん:電力会社って保守的だと思われがちなんですが、カーボンニュートラルの実現に向けて、水素やアンモニアの混焼など技術的にも経営的にも新しいことにどんどん挑戦しています。また、バイオマス発電や地熱発電にも取り組んでいるため、そんな業界で熱意を持って働ける方にぜひ来ていただきたいです。
上野さん:技術職は女性が少ないので職場環境が不安な人がいるかもしれませんが、活躍されている女性の方もいらっしゃいます。制度や環境も良い方向に変わってきているので、性別や年齢に関係なく挑戦してほしいと思います。
ほくでんグループで活躍する3名の社員の方に、会社の魅力や仕事のやりがい、北海道という地域の魅力についてお聞きしました。人が生きる上で欠かせない電気を供給するほくでんグループは、まさに北海道のインフラといえる重要な役割を担っているといえます。
そんなほくでんグループで働き、北海道に貢献することに興味のある方は、ぜひほくでんグループの採用ページをチェックしてみてはいかがでしょうか。
[PR]提供:北海道電力株式会社・北海道電力ネットワーク株式会社