電卓なんてどれも同じ、と思っていませんか? たしかに「電卓=計算が簡単にできる機械」という共通点はありますが、使い勝手やデザインなどは日々進化を遂げています。 なかでもカシオ計算機の電卓は、社名に“計算機”が入っているだけあって多種多様で、「え、そんなものまで!?」と驚くような機種も。
今回はそんなカシオの電卓を深掘り! お客様の要望に応えて開発された左打ち用の人間工学電卓や、国内生産のS100などを、カシオ社員のこだわりとともにご紹介します。
“人が電卓に合わせるのではなく、電卓が人に合わせる”をテーマに開発された「人間工学電卓」。
打ちやすい電卓の条件を明らかにするために、専門機関と協力し、操作時の手や指の動き、キーの押し込み方などを徹底的に調査解析して開発されました。
その結果たどり着いたのが、操作面のみを3度の角度で傾斜させた「人間工学階段キー」。 上から見ると普通の電卓のように見えますが、机の上に置いて水平から眺めると、キーの高さに違いがあることがわかります。 小指側に向かってだんだんとキーの高さが下がっているため、電卓を操作する手の形にしっかりフィット。長時間使っても手首に疲れを感じませんでした。
また、ボタンをあえて垂直に押し込めるように設計したのもこだわりのひとつ。 調査によって、電卓を操作するときの指の動きは垂直であることがわかったため、打鍵効率を落とさないよう、キーそのものには角度を付けなかったといいます。
キーは樹脂製で、指触りもなめらか。文字を印刷ではなく樹脂で成型する「二色成型仕上げ」が採用されており、長期間使っていても文字が薄れてくる心配がありません。
現在発売されている人間工学電卓は右手用ですが、左手用も間もなく発売予定。 開発時の調査では左手打ちユーザーは5%に留まったものの、「左手用もほしい」とお客様から要望を受け、すぐに商品化に乗り出したそうです。
電卓に対するデザインの常識を打ち破ったのが、「コンセプト電卓」。文化服装学院有志による学生ラボ「CULTURAL LAB.」とコラボして製造された電卓で、多種多様なコンセプトのデザインが展開されています。
テーマは“The Choice is YOURS”(選択はあなた次第)。「どのような人に持ってもらいたいか」を起点に、様々なデザインが生まれました。 お客様から「持っていてテンションが上がる」、「ワクワクする」、「これが電卓なのかと最初は驚いた」などの声が届くほどの、使っていて楽しくなる電卓です。
たとえば「City(シティ)」。高層ビル街の俯瞰図を、ピクセルアートで表現しています。
レトロゲームを感じさせるドット絵や文字がおしゃれ。キーひとつひとつが、俯瞰したビルのように見えてきます。 電卓のどこかには文化服装学院とCASIO本社も隠れているとか。スタイリッシュさだけでなく、遊び心も詰まったデザインです。
建築物やインテリアなどにも使われている「白木」をイメージした「Wood(ウッド)」も好評。天然の木の色合いだけでなく、手触りも再現しています。
凹凸は立体印刷で表現。本当に木を触っているかのような感覚を味わえます。部屋に飾っても違和感のない、温かみのあるデザインです。
「Rust(ラスト)」もこれまでの電卓からは想像もできないような斬新なデザインで注目を集めました。
風雨にさらされた経年劣化によるサビを印刷で表現した1台。屋内で使用する電卓とは縁遠いサビをあえて取り入れ、ヴィンテージもののような渋さとかっこよさを醸し出しています。
電卓としての使い勝手を落とさないよう、柄の配置にもこだわりが。全体の雰囲気と調和しつつも見やすいフォント、文字を邪魔しないデザインなど、細部まで妥協せずに作られています。
各柄200台限定で販売したコンセプト電卓。なかには発売日に完売した人気モデルもあったため、気になったデザインは早めに入手することをおすすめします。
続いて紹介するのはメイドインジャパンにこだわったハイクオリティーモデル「S100」。
最先端の設備と経験豊かな技術者が集うカシオのマザーファクトリー「山形カシオ」で、ひとつひとつ丁寧に組み上げられています。
丁寧に組み上げられた「S100」は、品質管理ももちろん厳重に行われています。キーや液晶の動作、筐体の外観など、技術者が1つ1つ入念に品質をチェック。
丁寧な作り込みはボディを見ただけで伝わってくるはず。表面のパーツはアルミニウム合金の削り出しで作られています。 通常は30分でもこなせる切削ですが、あえて2時間以上かけ、少しずつ削っているそうです。ゆっくりと削ることでアルミパーツの変形を抑え、外観のクオリティを追求しています。 丁寧に削り出されたアルミパーツは、ずっと眺めていたくなるような美しさ。こだわりを感じるなめらかな仕上がりで、ほどよい光沢を放っています。
削り出したアルミパーツは染色、周囲のダイヤカット加工、天面のヘアライン加工などを経てようやく完成。必要な部品の製作だけでも1週間以上費やしており、組み上げまで含めると1日に数十台程度しか生産できないそうです。
そんなこだわりの電卓をさらに特別にするのが、背面に刻印されたシリアルナンバー。まるで高級文房具やアクセサリーを身に着けているときのように、「S100」を所持していることそのものを誇りに感じられるはずです。
機能面も申し分ない「S100」。液晶画面には、眼鏡にも使われている反射防止コーティングが採用されています。コントラストも高いため、文字がくっきり。より見やすい画面を実現しました。
キーはパソコンと同じパンタグラフ構造。パソコンでタイピングをしているときに似た、爽快感と打ちやすさがあります。 キーを押し込んだときの音は、電卓とは思えないほど静か。それでもカチッと心地よい音が耳に届きます。
机の上で使いやすいスタンダードサイズに加え、手の人に収まるコンパクトサイズが新登場。電卓の使用場面に合わせて、好きなサイズを選べます。
なぜカシオはこれほどまでに多様な電卓を作っているのでしょうか。 そこには「市場の声が小さかったとしても、お客様の声ひとつひとつに真摯に向き合う」という、カシオに長年受け継がれてきた姿勢があるそうです。
たとえば人間工学電卓の左手用。前述したように事前の調査では左打ちユーザーは5%でしたが、お客様からの要望を受け、「赤字でもやるべき」とすぐに開発を決定したそうです。カシオ社内からの反対意見はゼロ。そのため右手用の発売から約1年で左手用を世に出すという、スピード感のある展開が可能になりました。
また、製品を企画する段階では頻繁にお客様や電卓ユーザーにヒアリングを実施。SNSやレビューもこまめにチェックして、お客様の声に向き合っているそうです。 「生の声をもらう機会を大事にしており、いい点も悪い点も受け止めています」と、笑顔で教えてくれたカシオ社員。「カシオでこんな電卓がほしい!」とSNSでつぶやけば、要望に応えてもらえる可能性もゼロではないといいます。
時代に合わせたニーズや最新技術を取り入れつつも、常に変わらないのは「せっかく電卓を使ってくださる方に対して、計算機だからこそできるものを提供し、お客様の利便性や仕事の豊かさに貢献したい」という気持ち。ひとりひとりが「これは使いやすい!」と思える電卓を実現するために、細かな要望に向き合い続けています。
お客様の要望を大切に、電卓でさまざまな選択肢を提供しているカシオ。だからこそ、あなたにぴったりな1台がきっと見つかるはずです。こだわりの詰まった電卓をもっと知りたくなった方は、一度公式サイトをのぞいてみてはいかがでしょうか。
[PR]提供:カシオ計算機