「永遠の輝き」と呼ばれるほど圧倒的な輝きや煌めきを放ち、永遠の愛の証として贈るエンゲージリングに欠かせないダイヤモンド。また、世界的に産出できる場所が限られていることから希少性が高い宝石の王様としても知られ、いつの時代も人々を魅了してきた。

昨今では人々がダイヤモンドを選ぶ際に、これまで重視されてきたカラットやブランドだけでなく、カッティングの技術やダイヤモンドのカッターズブランドも重視する傾向にある。それほどまでに、質の高いダイヤモンドを人々が追い求めているのだ。裏打ちするように、インターネットで検索しても、“数大カッターズブランド”や“おすすめカッターズブランド”などの言葉が並んでいる。

そんなダイヤモンドの歴史において「輝きの原点」を生み出したのが、ベルギーに200年続く、ダイヤモンドの名門「トルコウスキー」一族が創るカッターズブランド『EXELCO DIAMOND』(以下、EXELCO)だ。“真のカッターズブランド”とはどのようなものか、そこにある矜持とはなにか、トルコウスキー家7代目のジャン・ポール・トルコウスキー氏(以下、ジャン・ポール氏)とその子息であり8代目のアルノー・トルコウスキー氏(以下、アルノー氏)に話を聞いた。

  • EXELCOの創始者であるジャン・ポール・トルコウスキー氏(左)。ダイヤモンドの歴史に燦然と輝く、トルコウスキー一族の7代目。アルノー・トルコウスキー氏(右)はその子息であり8代目となる

ダイヤモンドの歴史に輝くトルコウスキー一族

――トルコウスキー家とダイヤモンドの関わりについてお教えください。

ジャン・ポール氏:「私たち一族は、世界でも有数のダイヤモンドの中心地であるベルギーで、200 年にわたってダイヤモンド産業に携わってきました。1800年代初頭、アブラハム・トルコウスキーがトルコウスキー家の初代として、ベルギーのアントワープに工場を設立したのがはじまりです。当時はまだ非常に小さな産業でしたが、1800年半ばになると、アントワープは世界の中心地となり、ダイヤモンドの90%以上を生産するようになりました」

アルノー氏:「そして4代目のマーセル・トルコウスキーは、ダイヤモンド産業に非常に大きな影響を与えた人物として、世界で名前が知られています。みなさんは、ダイヤモンドの価格を決める『4C』という言葉を聞いたことがあると思いますが、カラット、カラー、クラリティ、カットの中でもダイヤモンドの輝きや煌めきを決定づける一番大切な要素がカットです。マーセルは若い数学者で、1919年に、58個のファセットを完璧な形で配置する『アイディアルラウンドブリリアントカット』を発明しました。100年経った今でも、これを超えるカットはなく、現在も世界で最も美しく輝く完璧なカットのダイヤモンドを決める基準となっています」

ジャン・ポール氏:「私の父で6代目のガブリエル・トルコウスキーは天才的なダイヤモンドカッターとして知られ、原石の世界的なサプライヤーである『デビアス』の相談役となり、世界最大級かつ最高品質のダイヤモンドとして知られる『センティナリー・ダイヤモンド』の研磨にも携わった世界的な研磨士です。私は14歳の時に、父の背中を追って研磨の世界に足を踏み入れました。そして7代目としての役割を考えた時に、マーセルが考案した理想的なカット『アイディアルラウンドブリリアントカット』を忠実に再現し、2世紀にも亘り継承してきた歴史と伝統をより高い次元へと飛躍させるダイヤモンドのひとつひとつに込められた美しさを世界中に届けるために、『EXELCO』を設立しました」

  • ジャン・ポール氏が創設した「EXELCO」にはトルコウスキー一族の血が流れる

“本物”のカッターズブランドだからこそのこだわり

――EXELCOの特徴について、また他社との違いなどございましたらお教えください。

ジャン・ポール氏:「『EXELCO』とジュエリー業界の他のブランドとの大きな違いは、“真のカッターズブランド”であるということ。その理由は、“すべてのダイヤモンドの原石”の買付から選定、プランニング、カット、研磨、チェック、鑑定、販売まで全て自社一貫体制で行っている点です。

実はカッターズブランドといっても、自社で一部しか原石を仕入れていなかったり、全く仕入れておらず、自社以外でカットされたダイヤモンドを仕入れているブランドも多数存在します。しかし当社は、世界最大のダイヤモンド原石供給業者である『デビアス』から厳しい審査をクリアした原石だけを買い付け、自社の工場で加工・製造し、デザインを施し、店舗で販売しています。このように100%自社でアイディアルラウンドブリリアントカットのダイヤモンドを生産しているブランドは他にはありません」

アルノー氏:「厳選された原石を仕入れ、さらに一般的な工程数の4倍にも及ぶカット・研磨を施し、ひとつひとつ手作業で仕上げています。だからこそ当社のダイヤモンドは、カットの最高グレードと言われる『トリプルエクセレントダイヤモンド』の中でも別格の輝きを放ちます。

さらに4つの輝きを測定する『サリネ・ライト』でも、当店のダイヤモンドの99%以上が最高グレード『Ultimate★★★』を獲得しています。同じ『トリプルエクセレントダイヤモンド』のダイヤモンドでも輝きは異なります。そのため4Cではわからないダイヤモンドの輝きを、『サリネ・ライト』という科学的な評価でダイヤモンドの別格な輝きを測定することが重要になります。

  • EXELCOでは、ダイヤモンドの輝きを科学的に測定・評価するシステム「サリネ・ライト」を導入。サリネ・ライトレポートが発行されるほぼすべてのダイヤモンド(※)に、最高グレードの「Ultimate★★★」を獲得している。※0.25ct未満およびHカラー以下、クラリティがSI1以下のダイヤモンドにはサリネ・ライトレポートの発行はありません

アルノー氏:私たちは、200年の歴史を持つ家系の子孫であり、『アイディアルラウンドブリリアントカット』を発明した一族ということに大きな誇りを持っています。だからこそ当社のダイヤモンドは、他社にはない唯一無二の美しい輝きを放つことができると思っています」

タイに工場を構える理由と自社一貫体制の生産方法

――自社一貫体制での生産方法もEXELCOならではの大きな特徴ということですね。なぜそのような生産方法を採用したのかお教えください。

ジャン・ポール氏:「品質とカットが『EXELCO』の真髄です。私たちは原石の選定から研磨されたダイヤモンドまで36にも及ぶ細かいステップを踏んでおり、全ての工程をベルギーとタイの工場で行っています。

デザインを決め、それに沿って研磨を幾度と重ねることで、真のダイヤモンドの美しさに1歩1歩近づくことができる。だからこそ全てのステップに妥協が一切許されません。『サリネ・ライト』で最高グレードの『Ultimate★★★』を獲得し、最も美しく輝く『アイディアルラウンドブリリアントカット』のパラメーターを達成するために大切なのが品質管理。厳しい基準を確実に満たすためには、工場での一気通貫の生産方法しか考えられないと思っています。

妥協を許さない品質を追求したことで、50倍の特殊スコープでダイヤモンドを見たときに、精緻なカットの証とされる『ハート&キューピッド』を確認することができるのも当社の自慢です。私たちはカットの品質を追跡し、輝きの性能を測定した証明書や、ダイヤモンドの4Cを測定する第三者機関による鑑定書も発行しています。さらにお客様に提供するダイヤモンドを生きたカッターズブランドでカット研磨している証明としてカッターズブランド一族7代目のジャン・ポール・トルコウスキーと8代目のアルノー・トルコウスキーのサイン入りの『カット証明書(※)』もお渡ししています」

※カット証明書はセンターダイヤモンドに発行しています。

  • EXELCOは自社工場を構え、そこでは原石の買付から研磨、鑑定まで一気通貫で行われている

アルノー氏:私たちは、ダイヤモンド1ピース1ピースに、いつ誰がカットや研磨をして、誰が品質をチェックしたのかなど、全ての経緯について記録を残しています。それが『ダイヤモンド・ジャーニー・プログラム』です。

トレーサビリティのしっかりした原石を仕入れ、それを私たちの工場でどのようにカットするのかを計画され、研磨士がどのように研磨し、仕上げたのかを全行程チェックできるシステムで、この最新テクノロジーを導入した最初の会社でもあります。それができるのは中間業者を介さずに、原石の買付からカット・研磨を一貫して行っている真のカッターズブランドであるからこそ可能なこと。市場の他のブランドと比較して、当社はさらに優位性を得ることができます」

  • 「誰が」「いつ」作業をしたか、ひとつひとつの原石に対して、厳格な管理がされている。この記録に包まれダイヤモンドは各工程を進行していく

――工場を構える上で、なぜタイを選んだのか理由についてお教えください。

ジャン・ポール氏:「私は22歳でこの仕事をベルギーから始めました。ブランドを大きくしていくためには新たに工場を作ることは必要不可欠でした。そんな折、トルコウスキー一族が代々、ダイヤモンドを献上し、深い親交があったタイ王室から誘致されたこともあり、タイに工場を作ることを決めました。

  • タイ・ベルギー友好通商条約 約150周年記念イベントの様子。上段右から4人目がジャン・ポール氏

タイとベルギーは友好通商条約を結んでおり、昔から親密な関係を築いてきました。なおかつジュエリーの生産を長年行ってきた歴史があり、ジュエリー製造に従事してきた人がたくさんいました。ちょうど私が工場を探している1990年半ばにアジアで経済危機にあり、職を失った職人が多くいて、確かな技術と鋭い感性を持った知職人たちを雇えるチャンスに恵まれたのです。

さらにタイ人は真面目で勤勉な方が多い。1度働いたらそう簡単に職場を転々としない国民性のようで、私の職場にも15、20年と長く務めてくれている方が非常に多くいて、その方たちのおかげでブランドの品質をハイレベルに保つことができています」

  • 写真は研磨工程の様子。勤勉であり信頼できる国民性も工員には欠かせなかった

アルノー氏:「私は今、タイの工場に常駐して、カッティング・研磨工場の経営管理責任者を務めています。現在工場には、研磨士・鑑定士・クオリティコントロール・ダイヤモンドカットのプランニングなど、300名以上のダイヤモンドのエキスパートが従事しています。

この約6年、工場のメンバーと仕事をしながら日々接してきて感じたことは、勤勉性・器用性の高さはもちろんのこと、どんな状態でもパーフェクトなダイヤモンドを作り続ける専門性、熟練性の高さ。全メンバーが、自分たちが作るダイヤモンドが最高に美しい輝きを放つと自信を持ちながら日々働いてくれています」

  • 現在はカッティング・研磨工場の経営管理責任者も務めるアルノー氏

ジャン・ポール氏:「またトルコウスキー一族は、タイ国王即位50周年の記念に、世界最大の研磨済みダイヤモンド『ザ・ゴールデンジュビリー』を贈るなど、代々タイ王室にダイヤモンドを献上してきました。

王室と深い親交があること、さらにタイで工場を運営し貢献し続けてきたことが認められ、2018年に行われたタイとベルギーの友好通商条約150周年の記念イベントにも招待されました。これほどまでにタイと良い関係が築けていることは、トルコウスキー家の誇りでもあります」

国際情勢とダイヤモンド

一気通貫での生産方法や一族のサイン入り証明書など、EXELCOならではのこだわりと誇りがある。だが、ダイヤモンドというと映画などでも話題となった“紛争ダイヤモンド”など、世界情勢の影響が切っても切り離せない。「ダイヤモンド ロシア産」などでのインターネット検索も盛んにされており、ダイヤモンドに対しての安全性も強く求められている。EXELCOとして、そうしたダイヤモンドを取り巻く“影”の部分をどう考えているのか。

――ダイヤモンド市場では、近年G7やウクライナ戦争といった世界情勢の影響が大きくあったとお聞きしました。また、紛争ダイヤモンドやリユースダイヤモンドといったテーマが話題になることもありますが、紛争ダイヤモンドやリユースダイヤモンドについておふたりはどのようにお考えでしょうか。

ジャン・ポール氏:「ロシアはダイヤモンドの産出国として、世界におけるダイヤモンド供給の3分の1という大きなシェアを占めていいます。今回のウクライナ侵攻により、G7は資金源になっているロシア産ダイヤモンドの禁輸に踏み切る予定(2023年10月16日 取材時点)です。これによって原石の供給が少なくなると、必然的に需要と供給のバランスが変わり、ダイヤモンドの価格が高騰することになるので、ダイヤモンド業界に大きな衝撃を与えています。

しかし、『EXELCO』は、ロシア産の原石を使っていないので、影響はあまり受けていません。たしかにダイヤモンドは貴重資源であるがゆえ、紛争の資金源として扱われてしまうことがあります。

これらは『紛争ダイヤモンド』、別名『ブラッド・ダイヤモンド(血塗られたダイヤモンド)』とも呼ばれています。これらはダイヤモンド鉱山などでの強制的な児童労働によって採掘されたダイヤモンドである可能性もあり、子どもたちの健全な成長や安全性を脅かすとして社会的な問題にもなっています。

そのように原石の出所がわからないものを購入すると、知らず知らずのうちに悲しい争いや社会問題に加担してしまっている可能性がある。だからこそトレーサビリティがしっかり追えるものを選ばなくてはなりません。当社では、紛争ダイヤモンドではないことを証明する国際的な証明制度『キンバリー・プロセス証明制度』にのっとり、原石を買い付けているため、安心して選んでいただけると思います」

  • ときにはジャン・ポール氏やアルノー氏も工員に声をかけながら、徹底した品質管理を行う。ダイヤモンドそのものの品質だけでなく、そのダイヤモンドを取り巻く背景にも目を配る

リユースダイヤモンドとは、宝飾品を買い取る企業で買い取られたダイヤモンドや、市場で売れなかった中古のダイヤモンドのこと。これらも市場に出回ることが多く、ダイヤモンドはリカットすれば、まるで新品のような輝きを出すことができるため、見極めることはとても困難だというがーー。

アルノー氏:「リユースダイヤモンドについても先ほどお伝えしたように、当社では、原石の買付から店舗での販売まで、すべてひとつのブランド内で管理しており、原石がどこから来てどのように加工されたのか全てをチェックしているので、紛争ダイヤモンド同様、リユースダイヤモンドが紛れ込む余地はありません。そのことが真のカッターズブランドの大きな特徴であり、皆様に安心してもらえる点だと思っています」

  • EXELCOではダイヤモンド原石の買付より厳格な管理をしているため、安全であり安心して手にとることができる

ジャン・ポール氏:「紛争ダイヤモンドやリユースダイヤモンドが出回るということは、そこに戦争や破産、離婚などといったネガティブな背景があります。しかし、私たちが提供するブライダルダイヤモンドは、ふたりがひとつの人生を共に歩み始め、ひとつの家庭を作り上げていくという、人生の中にあってハッピーな曲面で使用されるものです。

だからこそその背景に、不幸な経緯があっては絶対にならない。私達は人生のかけがえのない瞬間を祝うダイヤモンドを選ぶお客様に対して、本当に信頼でき、輝きに曇りないものを届ける責任がある。本当にピュアなダイヤモンドを届けたいからこそ、優れた品質とトレーサビリティに重点を置いて日々真摯に向き合っています」

日本の市場では1つのブランドで一部のダイヤモンド原石は仕入、カット・研磨しているが、ほとんどがそうでないカットされたダイヤモンドを仕入れているブランドが多いという。

EXELCOのダイヤモンドは国際的な証明制度『キンバリー・プロセス証明制度』にのっとり“紛争ダイヤモンド”ではない、原石から仕入れているからこそ“リユースダイヤモンド”でないということ、優れた品質とトレーサビリティに重きを置いているからこそ、取り扱うダイヤモンドの背景も含めて、EXELCOのダイヤモンドを手に取る顧客は安心できるはずだ。

また、こうした取材の依頼を快諾してくれることこそも、優れた品質とトレーサビリティの証にもなると言えるだろう。そこにEXELCOが“真のカッターズブランド”である一端が垣間見える。

  • 「ダイヤモンドは“絆”を作るものであり幸せを届けるもの」そう語るジャン・ポール氏は、だからこその安全性や信頼性を何よりも重視している

“絆を紡ぐ”ダイヤモンドであり続けるために

最後に2人から読者に対してコメントをいただいた。

アルノー氏:「私は、世界で最も重要なダイヤモンド技術のひとつを発明したことで知られる、ダイヤモンドカッターのトルコウスキー家に生まれたことを大変誇りに思っています。

その伝統を継承しつつ、中間業者を介さずにダイヤモンドの原石から研磨、販売まで一貫して行ってきたことで、ダイヤモンドに真の輝きを与え続けてきました。トルコウスキー家の8代目である私の使命は、世界中のすべてのお客様にこの真のダイヤモンドを届けることだと思っています。ダイヤモンドの輝きをさらに継承して、極めていくために、最新のテクノロジーを投入して、幅広いお客様に私たちのダイヤモンドの素晴らしさや安全性、ダイヤモンドの美しい輝きをもっと知ってもらいたいです」

ジャン・ポール氏:「私たちが世代から世代へと一族に交わした永遠の約束が、ダイヤモンドひとつひとつに込められています。つまり永遠の約束とは、トルコウスキー家に代々受け継がれてきた約束であり、愛であり、献身であり、完璧への達成であり、原石を完璧で美しいダイヤモンドに仕上げることです。

私たちは、婚約指輪、子供の誕生、記念日など、人の人生において最も重要な場面でダイヤモンドを提供するため、すべてのダイヤモンドを管理し、カップルや母親が私たちのダイヤモンドを手にしたときに、本当に特別なものを手にしていることを実感してもらえるよう、真のカッターズブランドとしてこれからも成長し続けていきたいです」

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冒頭にも記したが、世の中には数多くのカッターズブランドがある。なかには、“数大カッターズブランド”などと大きくブランディングされているブランドも存在する。だが、本当の意味でのカッターズブランドとはなにか。それは徹底した品質管理(ここで言う品質とは、ダイヤモンドの輝きなどだけでなく、取り巻く背景も含む)とすべてを自社一貫で行うことへのこだわり、そしてなにより手にする人を幸せにしたい、新たな絆を紡ぎたい、そうした願いを持ち、実現しているブランドこそが“真のカッターズブランド”なのではないだろうか。カッターズブランドのダイヤモンドを選ぶ理由の一つにしている人は、ぜひEXELCOのダイヤモンドの輝きを自分の目で確認してほしい。

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