WOWOW独自のドラマ制作プロジェクト「ドラマW」。「真にエンターテインメント性に富んだドラマを目指し、作品のクオリティを極限まで追求する」というコンセプトのもと2003年にスタートして、今年で20周年を迎えました。
そんなWOWOWでは、ドラマW20周年を記念として、もう一度見たいWOWOWドラマを大募集する「WOWOWドラマまつり」を開催中です。
そこで今回は、キャンペーンを記念して、マイナビニュース独自にエンタメ系ライターが選ぶ「ドラマW」オススメドラマをご紹介します!
エンタメ系ライターが選ぶ、オススメ「ドラマW」4選
沖縄が抱える問題を描きながら、多くの人の生きづらさを乗り越えようと動く『連続ドラマW フェンス』
「ドラマW」といえば、鋭い社会派ドラマを発信していることが特徴の1つです。その中でも、今年放送された『連続ドラマW フェンス』は、沖縄の基地問題という日本の課題に迫ったことで注目を集めました。
脚本は、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』や『アンナチュラル』、映画『罪の声』など、社会が抱える問題を描き出すことで信頼の厚い野木亜紀子氏。沖縄の現状を丹念に取材したうえで書き上げた作品です。
主人公の雑誌ライターのキーこと小松綺絵役に松岡茉優。米兵による性的暴行事件の被害を訴えるブラックミックスの大嶺桜役に宮本エリアナ。キーは桜の訴えの真相を暴くために沖縄を訪れ、取材を進めるうちに、日米地位協定と闘う沖縄県警、基地反対派と賛成派の本音、沖縄と本土の意識の違い、ミックスであること、長男であること、女性であることの生きづらさまで、さまざまな“フェンス”の存在に気づきます。
沖縄の問題だけでなく、多くの人が感じている“フェンス”までも1つひとつ浮き彫りにしていくキーと桜。それらをただ問題提起として並べるだけでなく、“フェンス”を乗り越えようとバディとなり、果敢に行動していく2人が見ていて気持ちいいです。行動するうちに浮き彫りになった自身の問題に向き合う強さも見せてくれます。
“フェンス”はただ隔たりを作るためだけに存在するのではなく、乗り越えることもできるもの。すぐに解決にはいたらなくても、一歩一歩行動することで未来を照らすことはできる。そんな力強さがある作品なので、「難しいかも……」と躊躇せずに視聴してみてください。勇気が湧いてきます。
▼配信情報
『連続ドラマW フェンス』(全5話)
WOWOWオンデマンドにて配信中
人気俳優の“撮休”を新進気鋭のクリエイターが妄想!?『神木隆之介の撮休』
ドラマや映画の撮影が突然休みになる“撮休”が1日あったら、俳優は何をやって過ごすのか。そんな妄想を新進気鋭のクリエイターたちが膨らませた「撮休」シリーズは、「ドラマW」が生み出した斬新な発想のドラマシリーズ。これまでに有村架純、竹内涼真、神木隆之介、杉咲花と注目俳優が出演し、4シリーズが放送されています。
ここでは、シリーズ第3弾となる『神木隆之介の撮休』を取りあげながら、「撮休」シリーズの面白さを語りたいと思います。
まずタイトルにもあるとおり、俳優が本人役として出演し、「神木隆之介が“撮休”の1日を過ごすなら……」という発想から物語が生み出されているというのが面白い。クリエイターそれぞれが神木隆之介のどの部分を抽出するのかによって、彼のさまざまな個性が引き出されていくのです。
例えば、第1話「はい、カット!」のストーリーは、殺人鬼の役作りのためにショッピングモールへ行った神木の前に、何かと「はい、カット!」という声と共に撮影スタッフが現れます。“撮休”のはずなのに撮影と日常が入り混じる状況で、神木はパニックに。そこに子役出身の安達祐実が現れ、これは子役出身の俳優に見られるシンドロームだから楽しめばいいと神木に言います。
第2話「嘘から出た何か」では、撮休になった神木は、ふとピアノを習いたくなり、ピアノ講師の二階堂真実(成海璃子)のもとを訪れます。演奏を教わるうちに中学生時代の転校生の存在を思い出しますが、どうしても名前が出てきません。そんな神木の様子を見て、二階堂は母校を尋ねようと提案。神木は母校にて同級生と再会を果たしますが、そこで不思議な体験をすることに……。と、どの物語も神木らしさとファンタジックなバランスが絶妙で、想像力がかき立てられるものばかりになっています。
参加しているクリエイターは、映画『ラーゲリより愛を込めて』の瀬々敬久監督や、ドラマ『みなと商事コインランドリー』や『ケイコ 目を澄ませて』の三宅唱監督、『ワンルームエンジェル』の枝優花監督など、注目の作家ばかり。いち早く才能あるクリエイターに出会いたい人にもおすすめのシリーズです!
▼配信情報
『神木隆之介の撮休』(全8話)
WOWOWオンデマンドにて配信中
人を愛すること、自分の人生を切り拓くことの先にたどり着いた2人の運命は――。『連続ドラマW そして、生きる』
胸がギュッとなるせつない愛を体感したい人におすすめなのが、『連続ドラマW そして、生きる』です。2011年の東北で出会い、すれ違う運命に翻弄されながらも懸命に生きる2人を、有村架純と坂口健太郎が演じたヒューマンラブストーリーです。
脚本は岡田惠和氏。有村架純主演の連続テレビ小説『ひよっこ』など、数々のドラマを手がけた“愛すべき日常”を描き出す名手で、近年ではドラマ『日曜の夜ぐらいは…』が話題となりました。大ヒット映画『君の膵臓をたべたい』の月川翔監督による、美しい色彩の映像も印象的です。
主人公・生田瞳子(有村架純)と清水清隆(坂口健太郎)は、学生ボランティアとして訪れた気仙沼で出会い、惹かれ合います。同じ境遇で育ったことを知り、お互いに運命を感じ合った2人。そのまま結ばれ、幸せな日々が訪れると思いきや……!? 心がまっすぐな2人だからこそのすれちがい、自分の人生を切り拓くことに必死にあがく日々。展開が予想できない2人の数年間が全6話に凝縮されていて、一気に見てしまうこと間違いなしです。
瞳子の友人役に女性アイドルグループ・KARAのメンバー知英、瞳子に想いを寄せる高校の同級生役に岡山天音、瞳子と清隆が気仙沼で出会う理髪店の店主役に萩原聖人、瞳子の育ての父親役に光石研、清隆の母親役に南果歩と、味のある役者陣による登場人物も色濃く描かれており、それぞれに泣かされてしまうので、視聴する時はティッシュ必須です!
▼配信情報
『連続ドラマW そして、生きる』(全6話)
WOWOWオンデマンドにて配信中
WOWOW版は三上博史が主演! 下町の工場と大企業の戦いを描く『連続ドラマW 下町ロケット』
『下町ロケット』というと、阿部寛主演のTBS系日曜劇場版を思い出す人も多いのではないでしょうか。しかし実は、日曜劇場版が放送された2015年よりも4年前の2011年にWOWOWでドラマ化されていたのです。池井戸潤氏が『下町ロケット』を発表したのが2010年。その翌年にはドラマ化したという原作選びの上手さと早さは「ドラマW」の特徴でもあります。放送直前には、『下町ロケット』は第145回直木賞を受賞しています。
実は「ドラマW」と池井戸作品は縁が深く、2009年にドラマ化した『連続ドラマW 空飛ぶタイヤ』をはじめ、『連続ドラマW 株価暴落』(2014年)、『連続ドラマW アキラとあきら』(2017年)、『連続ドラマW 鉄の骨』(2020年)、『連続ドラマW シャイロックの子供たち』(2022年)と良作を生み続けています。『空飛ぶタイヤ』『アキラとあきら』『シャイロックの子供たち』と、のちに映画化もされた作品を先駆けてドラマしていることを見ても、「ドラマW」目の付けどころの良さが光ります。
WOWOWの『連続ドラマW 下町ロケット』は、三上博史が主演。つくだ製作所のスタッフに綾野剛、池内博之、松尾諭、光石研、帝国重工は財前役に渡部篤郎のほか、眞島秀和、忍成修吾など、実力派のキャスト陣が揃っています。
宇宙科学開発機構での研究を諦め、家業の小さな町工場を継いだ佃航平(三上博史)ですが、特許侵害を訴えられ会社存続の危機に。工場立て直しのために、彼の夢が詰まったロケット部品の技術特許を売るべきなのか……。中小企業と大企業の熱い戦いの中で、日本の町工場の技術の素晴らしさを印象づけた物語です。仕事で悩んでいる人、元気になりたい人におすすめしたい作品です!
▼配信情報
『連続ドラマW 下町ロケット』(全5話)
WOWOWオンデマンドにて配信中
ドラマW20周年記念 もう一度みたい「WOWOWドラマまつり」
もう一度見たいWOWOWドラマを大募集する「WOWOWドラマまつり」では、ファンから寄せられた作品にまつわるエピソードをもとにドラマを厳選。選ばれた作品は、WOWOWコンテンツをいつでもどこでも視聴できるサービス「WOWOWオンデマンド」で12月から特集として展開される予定です。
応募は、WOWOWのイベントやプレゼントに応募できるサービス「プラスW」と、SNS「X(旧Twitter)」からできます。あなたがもう一度見たい作品を「WOWOWドラマまつり特設ページ」からチェックして、ドラマのタイトルと共に作品にまつわるエピソードをお送りください。
さらに、応募された方の中から抽選で豪華賞品が当たるキャンペーンも開催中! プラスWで応募された方には「連続ドラマW 完成披露試写会 参加チケット」「4K液晶レグザ」、X(旧Twitter)で応募された方には「SONY 完全ワイヤレスイヤホン」「SONY ワイヤレスネックスピーカー」「MOGUビーズソファ 三角フィットソファ」などが当たるチャンスがあります。
WOWOWが大好きなドラマファンも、初めてWOWOWに入る方も、この機会に思う存分良質なドラマを楽しんでみませんか?
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