人口の減少、AIなどの技術革新、グローバル化……急速に変化している私たちの社会。日々仕事をしながら意識はしつつも、実際に変化の波に乗り続けていけるかと問われると、不安を感じる方も少なくないはず。
実は、そんな社会の変化に対応すべく、先進技術を取り入れた「スマートシティ」を目指しているのが、石川県の加賀市。先進的でデジタルな街づくりを進めています。
そこで今回は、加賀市で開催される「イノベーター養成講座」に潜入。実践を交え、充実感満載の講座内容をレポートします!
課題解決に一念発起! 加賀市が先駆けのスマートシティを目指す
石川県加賀市は、石川県の最南端に位置する自然豊かな街。加賀温泉郷と呼ばれる魅力的な温泉地や、九谷焼・山中漆器などの伝統工芸、そしてズワイガニなど豊富な海の幸も、加賀市の名物です。
そんなたくさんの魅力がある加賀市ですが、2014年に日本創成会議で発表した「消滅可能性都市」の認定を受けるほど、人口の減少が課題となっています。
この危機を乗り越えるべく、加賀市が一念発起。産業のさらなる発展のために、AIなどの先進技術を取り入れた社会を目指す取り組みを始めました。スマホやPCで市役所の申請を可能にしたり、子どもの教育にITを取り入れたり。先駆けの「スマートシティ」へ向けて、多方面からトライしています。
さらに、加賀市の取り組みに賛同した実業家が「デジタルカレッジKAGA」を設立。デジタル人材の育成のため、最先端技術を提供したり、意識を高める講座を実施したりしています。
今回取材をした「イノベーター養成講座」も、「デジタルカレッジKAGA」で実施。「スマートシティ」への取り組みの一環として全3回に渡り3日間開催されました。
受けるだけでモチベーションアップ! 講義あり実践ありの「イノベーター養成講座」
取材をした第二回のテーマは「まだ見ぬ未来について」。変革を起こすためのお金やプロジェクト進行の話が主となりました。
まずは第一回のおさらいも含めて、身近なイノベーションとその種について、グループワークを開始。
グループワークではこのような意見が挙がりました。
・「インクは絶対消えてはいけないもの」という固定概念を逆手に捉えた「消せるボールペン」
普段自分が使っているものは何が元となってイノベーションとなったのか、学びを深めていました。
その後、変革のためのプランやファイナンスについて、事例を用いた説明の後、プロジェクトの計画の疑似体験ができる「マシュマロチャレンジ」を実践。
限られた時間内に、スパゲティと紐、テープを使って、できるだけ高い位置にマシュマロをセットした、自立する構造物を作る、という作業です。
計画に時間を使いすぎてしまい、時間が足りなくなった!
設計図通りにパスタが立たず、再度仕切り直しをしていたら最後までたどり着けなかった!
このような声が上がる中、成功し最も高いタワーを作れたグループは
相談しながらチャレンジして、トライアンドエラーを繰り返して、やり方が見えた
とのこと。
中には、クオリティよりも完成を優先させ、シンプルにただ3本のスパゲティにマシュマロを刺しただけのグループも。失敗した人も成功した人も、マシュマロチャレンジで計画の進行のコツが見えたようでした。
「変化も楽しめるように」加賀市の未来を担う講座参加者の声
講座終了後、「イノベーター養成講座」の参加者に感想を聞いてみました。
ーー講座受講お疲れ様でした。まずは、簡単な自己紹介と「イノベーター養成講座」に参加しようと思ったきっかけを教えていただけますでしょうか。
市役所に勤めていて、上司の「もっと広い視野で物事を考える必要がある」という意見から受講を決めました。
今、加賀市に支援いただきながら新しい事業の立ち上げを計画しているんですが、事業のヒント探しとスキルアップのために受講しています。
株式会社オリテックという会社でものづくりの仕事をしています。上司に「面白い講座があるみたいだよ」と教えていただき参加を決めました。今日は社長と別の部署の社員と3人で参加しています。
自動車やオートバイなどの部品を開発から製造まで行う月星製作所という企業から来ました。会社として何か学びになればと社員複数名で参加させていただいております。
ーー実際に受講をしてみて、何か得られたことや印象に残ったことはありますか?
加賀市役所に勤めている方も参加されているのが驚きでした! 市役所職員と民間企業の会社員が一緒に学べているのがすごいことだと感じました。
普段市役所の人以外とディスカッションをする機会はないので、自分にはない意見が聞けるとてもよい機会になりました。
加賀市や自分の将来のことを考えるきっかけになり、とても刺激がありました。変わることに不安もありましたが、変わるのも楽しんだなと気づくことができました。
身近なところにイノベーションがあるというのは新しい発見でした! また、一緒に参加した同僚の考え方や積極性など、自分が知らない一面が知れたのも面白かったです。
ーー加賀市では、他にも様々な研修やイベントを開催していると聞きました。過去にも参加をされたことがある方はいますか?
今年の3月にベトナム研修に参加しました! 外の世界を見ることで自分に足りない部分やクリティカルシンキングについて学ぶことができました。
夏に開催されたドローンエンジニア会議にも参加しました! 国家資格である無人航空機操縦士を持っているのですが、ゆくゆくはドローンと何かをかけ合わせて新しいことができればと考えています。
ーーこのようなイベントや講座を活かして今後やってみたいことはありますか?
加賀市はデジタル意識が進んでいると子どもの教育を見て感じていますが、講座でデジタルを何かと絡めていく必要性をより強く感じました。もっと学び続けて、事業に結び付けていきたいです。
自分の将来のビジョンを見つめ直す機会になりました。自分の想いを絵にして周りに共有してみたいと思います。
会社でリーダーとして、今日学んだことを部下の育成に役立てていきます。
ーー最後に、加賀市の魅力を教えてください!
やっぱり加賀温泉郷ではないでしょうか。3つの温泉地があるんですが、それぞれ効果や雰囲気が違うので何度行っても楽しめます! もうすぐ北陸新幹線が加賀温泉駅に通るので、他の地域の方にも是非来てもらいたいです。
尼御前岬からの景色が最高です! 金沢方面に向かうSAでは食事を見ながら日本海の景色が楽しめるんです。SAに車を停めたまま海まで歩いて行くこともできますよ。
自然が豊かなところですね。鹿島の森、加佐の岬、柴山潟……きれいなところがたくさんあります。海の幸が美味しいところも魅力ですかね。
デジタル分野が他に比べて進んでいるところが魅力です! 私の子どもも加賀ロボレーブ国際大会に参加させていただきました。
― 本日はありがとうございました。
今回の取材を通して見えてきたのは、新しいことを知ろうという姿勢とどう行動に移すかを模索する参加者の真剣な姿でした。
「コミュニティ」がイノベーションの起点に
講座終了後、参加者同士で名刺交換をする姿が見られました。今回の講座を起点に人と人がつながり、新たなコミュニティを作っていくのでしょう。
忙しい毎日を過ごしていると、現状をクリアすることに集中しがち。ですが、学びや経験によって一人一人の潜在的なポテンシャルを引き出せば、未来は少しずつ変わるのかもしれません。加賀市のスマートシティへのチャレンジは、これからも続いていきます。
「現状を変えたい」「最先端の知識を学び、もっと成長したい」という方は、ぜひ加賀市に注目してみませんか?
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