高速光回線サービス「NURO 光」。10周年を迎えた現在も、10ギガの提供エリア拡大にいち早く力を入れるなど、時代に先駆けたチャレンジを続けています。そこで、ソニーネットワークコミュニケーションズで 「NURO 光」を牽引するお二人に、サービスの軌跡や今後目指す方向性について、インタビューを実施。高速で安定した通信を届けるための“守り”としての品質への取り組みや、新ブランドスローガン「UNLOCK NEW YOU」のフレーズに込めた、“攻めるインフラ”の真意を伺いました。
サービス開始から10年!「NURO 光」のサービスとは?
2013年から開始した「NURO 光」は、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供する高速光回線サービス。当時、最大通信速度下り2ギガ(Gbps/通信速度の単位。1秒間で送受信できるデータ量を指す)という世界最速の通信速度を実現し、音楽や動画のストリーミングやダウンロードはもちろん、オンラインゲームなどの大容量通信でも、快適に楽しめるネット環境を提供しています。
10周年となる現在は、10ギガの普及を進めており、提供エリアも全国22の都道府県に拡大中。現在、ユーザー数は144万人を超えています。
サービス開始から10年の「NURO 光」。誕生以来一貫する”時代に先駆ける”姿勢
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NURO事業部 副事業部長 村田真之助さん 大手通信キャリアでの営業やマーケティング業務を経て、ソニーネットワークコミュニケーションズに入社。約20年間の通信業界に精通した知識と経験を活かし、現在は「NURO 光」の営業・マーケティング領域のマネジメントを担う。通信品質向上のためのプロジェクト立ち上げおよび進行を指揮。 |
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NURO事業部 マーケティング部 部長/ブランド戦略部 部長 桜川智子さん 10年以上、IT企業のマーケティング部門に従事し、3年前にソニーネットワークコミュニケーションズに入社。現在は「NURO 光」のマーケティング事業と、ブランディング部門の責任者に就いている。 |
―「NURO 光」は10周年を迎えられたということですが、当時、サービスのスタートまでには、どのような思いがあったのでしょうか?
「NURO 光」が始まった2013年当時の状況は、映画はブルーレイやDVDで観て、音楽はCDで聴くのがまだまだ主流。ゲームも最新タイトルが出ればパッケージを購入するのが一般的で、インターネットに繋げるデバイスといったらパソコンやスマートフォン、タブレット。
今ほどインターネットを通じて様々なコンテンツを楽しむことが一般化していない時代の中で、私たちは2ギガという、当時世界最速の通信サービスの提供を開始しました。当初は「そんな速さ必要あるの?」「そこまで速いものはいらない」という声もいただいていました。
―たしかに、インターネットの使用機会が限定されていた当時は、2ギガは速すぎるかもしれませんね。
そうですね。今では動画や音楽のストリーミング再生やダウンロード、オンラインゲームが一般的で、テレビや冷蔵庫など家庭内のあらゆる機器をWi-fiに繋げることは普通のことになりましたが、当時はまだどれも当たり前ではなかったんです。 |
でも今はたくさんの方が毎日のようにスマートフォンで動画を観たり、日々色々なコンテンツをインターネットを通じて楽しんでいて、インターネットが日常生活に欠かせないインフラになっています。私たちは、当初からそんな未来が来るはずだと見据えた上で、高速・大容量の通信が可能な2ギガの提供をスタートさせました。 |
ー今では当たり前ですが、当時では予想もできなかった変化が起きているように思います。なぜ「NURO 光」は、先を見据えることができたのでしょうか?
そもそも、ソニーグループのカルチャーとして、誰もやっていないことに先駆けてチャレンジする、という考えがあります。「インフラ」というと生活を支えていく”守り”のイメージがあると思いますが、我々は常に世の中の一歩先を見据えて新しいことに挑戦する”攻めるインフラ”であると思います。
また、世の中にさまざまなコンテンツが生まれる中で、ソニーグループの通信事業者として基盤を整備していくということも、大きな意義の一つ。私たちが基盤をつくることでコンテンツの成長に少しでも貢献できているのであれば、「NURO 光」のサービスに大きな意義があると考えています。
一度に届けられるデータ量が異なります。例えるなら、イラストのように1台のトラックで運べる荷物の量が1個か、2個か、10個かといった違いです。10個の荷物を運ぶとき、10ギガであれば一度に10個運べるため、速く届けることができます。
―現在はさらに速い10ギガのサービスも強化されていますよね。
はい、10年前に描いたインターネットが日常生活に浸透している世界に、今既になっていると感じています。私たちは、今さらにもう一歩先を見据えて、新しい時代に先駆けるインフラを整えていこうとしています。また「10ギガなんていらない」と今は言われるかもしれませんが、お客様の快適な未来に向けて、今から取り組んでいきます。 |
「NURO 光」の立ち上げメンバーとも話して感じるのは、他にはないサービスをやろう、という思いが強いということです。ニーズがあるなら、失敗を恐れずにチャレンジしたい。今は少しチャレンジングでも、お客様の未来に対して意味を持つと思っています。 |
そうですね、早い段階でまだ誰も踏み込んでいない世界観に踏み込んでいく、常に“攻めるインフラ”であることを意識しています。もちろん守りも必要なので、きちんと守りを固めつつ、攻め続けていくために10ギガへのチャレンジを始めました。
―常に誰もやったことないことに挑戦するという姿勢があったのですね!
「NURO 光」の成長を支える「お客様の声」の存在
―そうした高速通信へのこだわりがある中で、ユーザーが気になることとしては、やはり通信の安定性や速度と思いますが、現在どんな取り組みをされているのでしょうか?
まずは、通信設備の整備を日々行っています。「NURO 光」をご利用のお客様が増えていく中で、できるだけネットワークの渋滞が起こらないよう、道路の車線を増やすイメージで、過去最大規模のネットワーク設備の増強を進めています。
これは前年度比でおよそ2倍となり、注力して取り組んでいます。さらにその状況は、公式サイトにて公開し、整備の進捗をお客様にも見ていただけるようにしているんです。今後はアプリでも通知できるように開発中です。
あとは、各ご家庭で今どのくらいの速度が出ているかというのを把握するために、ネットワーク網内にお客様と同じ環境を疑似的に構築して、モニタリングできるようにしています。速度が遅くなった時はこちらでも状況がわかるので、なにが起きているのかをリアルタイムに把握し、対応できるように努めています。 |
―たしかに、スムーズにネットが使えないと気になります。できるだけすぐに原因を見つけて対応してもらえるのは、安心につながりますね。
そうですね。さらに、お客様の声をできるだけ早くキャッチするために、毎日SNSでの声をモニタリングし、何かあれば他の部と連携して原因究明や対応を進めています。また、「お客様ご意見箱」を設置し、直接いただいたご意見を社内で確認し、サービスに取り入れられるものがあれば検討しています。 |
総務省発表の、2023年5月の固定系ブロードバンドインターネットサービス契約者のダウンロードトラフィックによると、日本のトラフィックは2019年11月からコロナ禍を経て2023年5月までに約2.5倍に増加※しています。
通信の利用量が迅速に拡大している中、時代に合わせて通信環境を整備するのではなく、時代の一歩先を見越してより快適な環境を整えていきます。そのために、社内の各部門の代表を集めて、品質向上委員会を立ち上げました。それぞれの立場でお客様の声に向き合い、サービスの向上に取り組んでいきたいと思っています。
※ 参照: 総務省HP
―これまで、実際にお客様からの声で始まったサービスはありますか?
現在2ギガを利用しているお客様から10ギガへアップグレードしたいというお声を多く頂いたことで、アップグレードの仕組みをリリースしました。また、「今自分がどれくらいの速度が出ているか知りたい」という方が多くいらっしゃいます。そこで、アプリで速度を計測できる機能も準備中です。お客様の通信環境を見守るために役立てたいと考えています。 |
また、「NURO 光」のお客様はゲームをされる方が多いのですが、ゲーマー目線の声を取り入れる取り組みも行っています。今年からプロeスポーツチーム「REJECT」とスポンサー契約を締結し、所属する選手やメンバーにプロの視点からご意見をいただいています。 |
プロeスポーツ選手にとって、「ネット回線は命綱」と言われるほど通信の品質は重要です。弊社のホームページでは、チームメンバーのご自宅の通信速度やレビューを公表しています。このようにこちらから情報を開示することで、お客様との信頼関係もより深めていきたいと考えています。 |
※ プロeスポーツチーム「REJECT」×「NURO 光」の詳細はコチラ
やはり、インターネットのサービスは品質が命です。特に「NURO 光」のお客様はオンラインゲームをされる方など、通信を大容量使う方が多い。少しでも快適なネット環境でサービスを安心してお使いいただくためにも、きちんとこちらから情報を開示し、取り組みをお伝えしていきたいと思っています。
ソニーグループのインターネット「NURO 光」が見つめる未来とは
―品質を守りながら、10ギガの提供エリアを拡大する”攻め”の取り組みをされていますが、今後の「NURO 光」の展望を教えてください。
今後「NURO 光」は“10ギガをスタンダードに”していくために現在2ギガを提供しているエリアに10ギガを広げ、さらに、今「NURO 光」を展開していないエリアには、10ギガのみを提供していく方針を取っていきます。
そうですね。“10ギガをスタンダードに”していく先には、ソニーグループのコンテンツとの連携も進めています。現在は「NURO 光」のオプションとして、「PlayStation® 5」のレンタルなどを提供していますが、今後、ソニーのゲーミングマシンやテレビなど、さまざまなエンターテインメントサービスとの連携を考えています。 |
私たちは今後、インターネット上の仮想空間であるメタバースや、次世代インターネットのWeb3※など、さらに新しい世界がくると考えています。そのために必要なのは、まずは10ギガのインフラ。だからこそ、ここをスタンダードにしたいですね。
※ 次世代のインターネットを表す言葉で、データを分散管理することにより、プラットフォーマーのサーバーを経由することなく、ユーザー自身の手で管理・運用できるようになること
―新しい時代のために、ネット環境を強くしていく、という考え方ですね!「NURO」では新ブランドスローガンとして「UNLOCK NEW YOU」を掲げていますが、そういった構想の基になっているのでしょうか?
そうですね、「UNLOCK NEW YOU」は、「自分自身を解き放つ」という意味合いを込めています。これから新しいチャレンジをする人や企業の背中を押して、「誰かの新しい可能性を支えるもの」に「NURO」はなりたいと思っています。それはネットを楽しむお客様であり、サービスを創る私たちにも当てはまるのですが、新たな可能性を解き放つ、ワクワクする存在になれればと思います。 |
先ほど申し上げた“攻めるインフラ”はまさにこの言葉のベースなのかなと思います。世の中はこれからも急速に変化していきますし、私たちも変化をし続けないといけない。そのためには、限界を設けずにチャレンジし、必要であれば自己否定も重ねながら進んでいこう、というメッセージと捉えています。
―「NURO 光」のチャレンジングなサービスから、新しい未来が見えてきたような気がします! ありがとうございました。
未来を見据え”攻める”、そして品質にこだわる”守り”も徹底するからこそ選ばれるブランドに
今は仕事でもプライベートでも、ネット環境は生活に不可欠。これからさらなる新しいサービスやエンターテインメントが増えてくれば、さらにインターネットを使う頻度は増えてくるはず。
現在のようにインターネットが様々なシーンで利用されていなかった10年前から、常に未来に先駆けて攻め続けている「NURO 光」は、10ギガの提供エリア拡大やソニーの持つさまざまなエンターテインメントサービスとの連携など、これからも革新的で独自性のある取り組みを止めることなく走り続けていくに違いありません。
そして、コロナ禍を経てさらに通信の利用量が拡大している中で通信環境の整備を強化していることや、ユーザーの声をスピード感をもって聞き、その声を反映させている事例からもわかる通り、サービスの根幹となる“品質へのこだわり”には一切妥協なく、チームNUROが一丸となって真摯に向き合っていることがわかりました。
「今より品質と安全性が高いインターネットサービスを使いたい」「オンラインゲームを始めたいけど今のネット環境では心配」という方などは、ぜひ「NURO 光」を検討してみてはいかがでしょうか。
[PR]提供:ソニーネットワークコミュニケーションズ