何にでも挑戦できる20代、そして軌道に乗ってくる30代……まだまだこれからなのに、性欲がなくなると焦りますよね。

現代人の生活においては20代30代でも性欲がなくなってしまう原因が山のように存在するので、何も意識せずに過ごしていると気づかないうちに性欲がなくなるのはもはや当然といえます。

でも、気づいたからにはそのままで放置したくはありませんよね。もう一度ギラギラとした自信にあふれる自分を取り戻すためにも、原因をしっかり分析して改善していきましょう。

近年の20代、30代の性欲低下は社会問題?

20代〜30代と若くして性欲がなくなると自分は異常なのではないかと不安になりますよね。

しかし、データを見ると日本では20代と30代で早くも性機能の衰えを感じる方は意外と多く、少子化などの社会問題に繋がるほど深刻な数値になっているのです。

弊社(ナイトプロテイン)でも18歳~39歳の若年男性765名を対象に、性欲に関する調査を実施しました。すると、回答者のうち47%も性欲低下に関する悩みを抱えていることがわかったのです※1

そして悩みを抱え始める方が一気に急増するのは20代後半からであることもわかっています。

日本人は世界的に見てもセックスの回数が非常に少ないことで有名ですが、通常なら平均回数を押し上げるべき20代~30代の性欲が衰えていることが根本の原因かもしれませんね……。

以上のデータから、性欲がなくなったと実感する20代~30代の男性は非常に多いことがわかります。

※1参照:18歳~39歳男性765名を対象にした性欲減退とセックス頻度調査

20代、30代男性の性欲低下の原因9つと対策

では、20代〜30代とまだまだ若い年代でも性欲がなくなってしまうのはいったい何が原因なのでしょうか?

原因1.生活習慣によるテストステロン量の低下

はじめに、これからお伝えする全ての原因に当てはまる、いわばピラミットの最上階に位置する原因を紹介しましょう。

20代〜30代でも性欲がなくなってしまう大元の原因は、性欲の源である『テストステロン』が不摂生な生活習慣によって減少してしまうことです。

テストステロンとは男性ホルモンの一種で、男性らしさを身体に反映させる重要なはたらきをします。男らしい筋肉の合成や骨格の形成、男性的なメンタルの形成、そして男性の性機能に大きく携わっているんです。

当然性欲もテストステロンに左右されることになり、実際の研究でもテストステロンが低い男性ほど性欲が低かったことが明らかになっています※2

性欲の低下……つまりテストステロンの低下は若い人に無縁と思われるかもしれませんが、正しい理解ではありません。

実はテストステロンのピークは研究にもよりますが10代後半から20代前半と言われており、その後は年間で1〜2%の割合でどんどん減少していくのです※3

特にテストステロンは男性の健康状態を示す指標とも言われており、不健康な生活をする人ほど減りが早いことがわかっています。つまり、20代〜30代で性欲がなくなっている方はすでに不健康の沼へ片足を突っ込んでいる状態といえるのです。

性欲だけならまだしも、このままテストステロンが減少し続けるとEDや不妊などさらに深刻な状態になります。

現在20代〜30代で性欲の衰えを感じ始めている方は、テストステロンの減少を食い止めケアすることが必須です。

※2参照:The relationship between libido and testosterone levels in aging men
※3参照:Can Serum Testosterone Be Used as a Marker of Overall Health?

原因2.ストレスやメンタルの落ち込み

では、具体的にどのような時にテストステロンの減少が起こり性欲がなくなってしまうのでしょうか。

20代〜30代の若い方で非常に多いのは、ストレスやメンタルの落ち込みによるものです。

気持ちが沈みストレスを感じると、身体はストレスに対抗するためコルチゾールと呼ばれるホルモンの分泌を増やします。

しかしコルチゾールはテストステロンを減少させてしまうため、強いストレスを抱えるほど性欲が低下してしまうのです。実際の研究データでも、コルチゾールとテストステロンは相互に関係しており、コルチゾールが増えるとテストステロンが減少することが明らかになっています※4

さらに、日常的なストレスや不安が性機能の低下に大きく影響することが別の研究でわかっています※5

20代で社会人になりストレス、結婚や育児など生活環境の変化でストレス、30代では仕事の責任が増えてストレスと、現代の日本人はストレスを抱えていない人はほぼゼロともいえるでしょう。

結果的にテストステロンへの悪影響も増え、20代30代と若くても性欲がなくなる原因になってしまうのです。

対症療法にはなりますが、簡単な対策はリラックスできる時間をつくることでしょう。ひとときでも心を休めることはコルチゾールの減少につながるため、性欲の回復にも効果的です。

※4参照:Relationship Between Circulating Cortisol and Testosterone: Influence of Physical Exercise
※5参照:The relationship between daily hassles and sexual function in men and women

原因3.体形の変化(肥満度の悪化)

学生から20代の社会人になり、一人暮らしを始めると特に変化するのが食生活や運動習慣。自立した生活を始めたはいいものの、学生時代と比べて体重が大幅に増えた方も多いのではないでしょうか?

実は体重の増加がテストステロンの減少につながるため、性欲がなくなる原因になってしまいます。

もう少し具体的に説明すると、身体に脂肪が多いとテストステロンを女性ホルモンに変換する酵素が活性化してテストステロンが減少してしまうのです……恐ろしいですね。

多くの研究データでも顕著な数字が出ていますよ。とあるデータでは、肥満に分類される男性は通常体型の男性と比較して、なんと30%もテストステロン量が低いという結果に※6

「少し太ったかな……」という状況を放置していると、体重は増加、性欲は低下するばかりで危険ということですね。

対策はやはり食生活の改善や運動です。特に運動はテストステロンを増やしてくれるため、肥満と性欲に対してダブルの嬉しい効果がありますよ。

実際、ナイトプロテインが行った調査でも、高強度の筋トレを行っている男性は性欲が強いと自覚している割合が3.3倍も高いという結果になりました。

※6参照:Effectiveness of testosterone therapy in obese men with low testosterone levels, for losing weight, controlling obesity complications, and preventing cardiovascular events
※7参照:性欲や勃起力を上げる筋トレの頻度や方法とは(男性500名対象調査)

原因4.ハード過ぎる運動

運動が良いという話をした直後ですが、逆に運動のしすぎも性欲の低下につながってしまいます。20代〜30代で体力があるからこその原因ですね。

ハードすぎる運動は慢性的な疲労や身体の炎症につながるため、テストステロンも減少してしまいます。気持ち的にはまだまだでも身体の機能が弱ってしまうのです。

実際の研究でも、定期的に高レベルの負荷がかかる長時間の持久力トレーニングを行っている人は性欲が低いというデータが報告されています※8

特に代表的なのがマラソン選手で、多くの研究で競技レベルのトレーニングを行っている人は性欲が低いと明らかになっているんですよ※9

どんなにバイタリティにあふれる20代〜30代でも無理は禁物。ハードに追い込んでいる方は、性欲の低下を感じたら質の高い休息をとって、身体をリカバリーさせましょう。

※8参照:Endurance Exercise Training and Male Sexual Libido
※9参照:Marathon Running and Sexual Libido in Adult Men: Exercise Training and Racing Effects

原因5.一部の医薬品による副作用

20代から30代でも薬を飲んでいる場合は注意が必要。実は薬の副作用によって性欲が低下してしまうリスクがある薬品もあるんです。

一例として、20代〜30代でもよく使う薬品だと以下のお薬が当てはまります。

  • 抗うつ薬
  • 精神安定剤
  • 一部の睡眠薬
  • AGA治療薬
  • 抗高血圧薬

もしお薬が原因の場合、残念ながら原因となっている薬を減らす、もしくは変えない限り性欲の低下が改善することはありません。

ただし、自分の判断でお薬を減らしたり、変えたりすることは危険を伴います。もしお薬を飲み始めてから性欲がなくなったと感じる方は、まずは主治医に相談しましょう。

並行して、健康的な生活習慣により病気自体が改善されれば、お薬を減らしやすい状態になりそうですね。

原因6.セクシー動画の閲覧や見過ぎ

次は20代~30代の若い男性なら誰もが経験のあるであろう行動……そう、過激なポルノの見すぎによる性欲低下です。

特に最近では、様々な性癖にマッチした刺激の強い動画や、現実離れした動画が無料でインターネット中に転がっていますから、試聴が日常の一部と化している方も多いことでしょう。

しかし、過激なポルノで脳が慣れてしまうと、知らず知らずのうちに実際の行為で興奮できなくなってしまうのです。

「本当に?」と疑う方も多いと思いますが、実際の研究データでも実証されています。とある研究では、週に1度ポルノ動画を見ている男性は見ていない男性よりも、性欲が16%低いという結果が出ました※10

実際の行為で不能な男性になりたくなければ、対策必須ですね……。難しいところですが、思い当たる方は視聴内容の変更や実践重視の方向に舵を切りましょう。

※10参照:Is Internet Pornography Causing Sexual Dysfunctions? A Review with Clinical Reports

原因7.同棲によるパートナーとの関係性変化や飽き

20代~30代でパートナーがいらっしゃる方の中には、同棲を経験されている方も多いのではないでしょうか?

残酷な事実を突きつけることになりますが、毎日一緒にいるからこそ、パートナーに対しての性欲は低下する可能性が高いといえます。

これは男性の本能が関係しています。男性はより多くの子孫を残そうとするため、特定のパートナーがいないとセックスアピールが強くなりテストステロンも向上します。

しかし、逆に特定のパートナーがいる状態が続くとテストステロンを高める機会が減るため、低くなるのです。

実際の研究でも証明するかのような結果が出ています。

とある研究では、1年以上付き合っているパートナーがいる男性と、独身男性のテストステロンを比較しました。すると、パートナーのいる男性は、独身男性よりもテストステロンが約22%低いという結果になったのです※11

こちらも対策が難しいところですが……性欲を低下させないためにはマンネリ化の対策は必須になるでしょう。場所を変えてみたり、プレイを変えてみたり……。2人で向き合い工夫を凝らすことが必要になりそうです。

※11参照:The effects of being in a "new relationship" on levels of testosterone in men

原因8.お酒の飲み過ぎ

次の性欲がなくなる原因は20歳から飲めるようになる『アルコール飲料』です。

20代〜30代の社会人は嫌でも付き合いでお酒を飲む頻度が増えるでしょう。もちろん、飲めるようになってから好きになった方も多いはず。

そうして飲み続けた結果、待ち受けているのが性欲低下なのです……。なぜ起きてしまうのでしょうか?

アルコールにはテストステロンを女性ホルモンに変換してしまう、「アロマターゼ」と呼ばれる酵素を活性化させる作用があるからです※12

男性314人の食生活とテストステロンを分析した研究でも、週に112g以上のアルコールを摂取する人は、ほとんど飲酒をしない人に比べてテストステロン欠乏症のリスクが4.37倍も高かったというデータが出ました※13

付き合いを回避するのはなかなか難しいので、対策としてはできるだけアルコールを摂取しないことに限ります。

最近では美味しいノンアルコールカクテルも多くなってきましたから、お酒の間に挟んでできるだけ摂取するアルコール量を減らしたいところですね。

※12参照:The effect of alcohol ingestion on hepatic aromatase activity and plasma steroid hormones in the rat
※13参照:Relationship between Alcohol Consumption and Testosterone Deficiency according to Facial Flushes among Middle-Aged and Older Korean Men

原因9.寝不足

最後の原因は寝不足。日本は不眠大国と呼ばれるぐらい世界的にみても睡眠不足が深刻な国ですから、多くの20代〜30代が当てはまってしまうことでしょう。

社会人になると残業や飲み会、ストレスにより10代の頃よりも良質な睡眠を取りづらくなることはもはや当たり前といえますね。

しかし、睡眠不足は間違いなく性欲の低下に直結します。

実際の研究でも、若い男性に5.5時間の短い睡眠を1週間続けさせたところ、テストステロンが10%〜15%も減少する結果になりました※14。また、同じ研究では性欲が低下したことも確認されています。

睡眠時間を増やすことが一番の対策になりますが、寝不足が慢性化している忙しい社会人ほど増やせないのが実情ですよね。

その場合はできるだけ睡眠の質を高めることがベターな選択肢になります。

※14参照:Effect of 1 Week of Sleep Restriction on Testosterone Levels in Young Healthy Men

性欲低下を感じたらテストステロンを意識した取り組みを実施すべき

ここまで20代〜30代でも性欲がなくなってしまう原因について解説してきました。

過酷な現代を生きる20代〜30代は、若くても気をつけないとどんどん性欲が低下してしまうことがよくわかるデータばかりでしたね。

「前より性欲がなくなっている気がする……」と感じる方はぜひとも今日からテストステロンを意識した生活習慣を実践したいところですが……誰もがすぐにできたら日本は絶倫大国になれますよね。

そう、本当の問題は、取り組みを始めようと思っても具体的に何から始めれば良いかがわからないことなのです。

複合的な原因が絡み合う中で、1から専門的な知識をリサーチして理想通りに実践できる人はほぼ皆無といっても間違いないでしょう。

そんな社会的課題に立ち向かうべく、ナイトプロテインではどなたでも無料で使えるLINE相談窓口を開設しています。

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