キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノン)が6月22日に発売した、まったく新しいコンセプトのVlogカメラ『PowerShot V10』。中高生が本製品を使いながら、10代~20代前半のZ世代が興味を持つマーケティングプランを提案する「探究ラボ キヤノン“PowerShot V10”プロジェクト」がこの5月から行われている。
カメラメーカーとして国内外で高い人気を誇るキヤノンだが、近年は特にZ世代にとって撮影行為=スマートフォンになっている現状がある。「カメラを使ってもらいたい、カメラのよさを知ってもらいたい」という思いから、このプロジェクトが始まった。
「探究ラボ キヤノン“PowerShot V10”プロジェクト」とは
今回のプロジェクトをキヤノンと共に運営するCURIO SCHOOLは、学生・企業等を対象にした教育プログラムや事業開発の支援を行っている会社だ。学校現場と社会・企業を結び付け、新たな価値を生み出すプログラムを企画している。
「探究ラボ キヤノン“PowerShot V10”プロジェクト」に参加したのは、逗子開成中学校・高等学校(神奈川県逗子市)、千葉県立東葛飾高等学校(千葉県柏市)、田園調布学園中等部・高等部(東京都世田谷区)、富士見中学校高等学校(東京都練馬区)の4校、約50名。今回はそのひとつ、富士見中学校高等学校を取材した。
同校では、昨年度美術を授業選択し、武蔵野美術大学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科との高大連携授業にて「デザイン思考」を学んだ高校生のなかから希望者を募集。結成した4班(チーム)のうち、3班のメンバーと美術科の先生に話を伺った。
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「授業で学んだことを、実際に社会で応用できる機会が欲しかった」
― 本日はよろしくお願いいたします。今回のプロジェクト全体のテーマは「自分たち(Z世代) or 自分たちの周りの人が、より豊かな生活をするための新たな体験(サービスor使い方)を提案する」です。それを踏まえて、各班の提案内容をお聞かせください。
1班・Sさん:1班は、現代人が抱えているストレスをテーマに選びました。ストレス発散している様子の配信や、そうした動画が見られるサイトやSNSがあったらおもしろいなと思いました。
3班・Mさん:3班のテーマは、店舗や施設と連携したVlog体験の仕組みづくりです。Vlogという言葉は知っていて興味はあっても、最初から機材を買って始めるのはハードルが高いですよね。そこで、店舗や施設が『PowerShot V10』を用意してそれをお客さんに貸し出すサービスがあれば、実際に使ってみる機会が生まれて購入のハードルが下がるのではと考えました。今は、近くにある大型家具店でスタンプラリーの企画を提案しているところです。
4班・Yさん:私たちは“交換カメラ”としての活用方法を提案しています。最初に何を撮ろうかと話し合ったとき、撮りたいものがバラバラで、でもどれも楽しそうで決められなくて。それなら、ひとつのカメラをグループで回してそれぞれ好きなものを撮ったらどうかと思いました。交換日記のように、お互いの好きなものや興味のあることをシェアできる新しい仕組みを作ろうと思ったんです。
― 大人にはない、自由さや大胆さが感じられるテーマですね。
先生にお聞きしたいのですが、そもそもこのプロジェクトに参加しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
先生:彼女たちは、昨年実施した「デザイン思考」についての授業で、デザインを考えるプロセスを用いて問題解決する方法を学びました。それは、今回のようなビジネスでも活かせるスキルです。
私は、生徒たちが授業を通して外部の世界と触れ合ったり連携したりすることはとても大切だと考えています。ですので、授業で学んだことを学校の外で生かせる場が欲しいと思ったんです。「デザイン思考」を実社会の中で実践・活用できる今回の企画は、ぴったりだと思って参加しました。
トランプタワーを崩してストレス発散? プロジェクトで大変だったこと
― 今回のプロジェクトで、一番大変だったことや印象に残ったことなどを教えてください。
4班・Yさん:うちの班は人数が5人と多いので、何を撮るのかという最初のテーマ決めが大変でした。同じ学校に通う同い年の子の集まりなのに「こんなに伝えたいこと・やりたいことがバラバラなんだ」って驚いたというか。結局「全部撮ろう」ってなったんですけど(笑)。
1班・Sさん:印象に残ったことは、トランプタワーを作って壊したことです!
3班・Mさん:え、どういうこと!? (笑)
1班・Sさん:ストレス発散動画の一環で、トランプタワーを一気に崩してみたら気持ちいんじゃないかって話になって……。作るのは大変でしたけど、一気にバラバラって崩したときはスッキリしました(笑)。
― 作るのにストレスが溜まってプラスマイナスゼロになりそうですね(笑) Mさんはどうですか?
3班・Mさん:みんな部活や勉強で忙しくて、撮影などのスケジュールがなかなか合わせられなかったことです。
4班・Yさん:テスト期間もあったもんね。あれは大変だった……。
― みなさん学業や部活の合間を縫って取り組んでいたんですね。今回『PowerShot V10』を使ってみて、感想はいかがですか?
1班・Sさん:私はデグーというネズミを飼っているんですけど、とても警戒心が強い動物なんです。いつもは写真を撮ろうとすると警戒されてしまうのですが、『PowerShot V10』はとても小さいので、至近距離でいろいろな仕草が撮れました。誰かに見せたくなったときも、簡単にスマホと連携できるのがいいですね。
4班・Yさん:実は私、写真や動画を撮るのが苦手で、スマホでもあまり撮らないんです。でも『PowerShot V10』は、高い手ブレ補正機能や安定した内臓スタンドのおかげでキレイな写真や映像が簡単に撮れて感動しました!
3班・Mさん:私が気に入ったのは、起動の早さとマイクの性能の良さです。写真も動画も「撮りたい!」って思った瞬間にハイクオリティなものが撮れるのは嬉しいです。
― ありがとうございます。では最後に、キヤノンという会社に対するイメージや、今回のプロジェクトで印象が変わったところなどがあれば教えてください。
先生:我々の学校では、地元の美術館や企業とコラボレーションした授業をいくつか行っています。ただキヤノンさんのようなグローバルな企業とやらせていただくのはあまり例がなく、高校生に門戸を開いてくださったことに驚いています。製品だけでなく、会社自体やそのイメージなどを変えていこうという動きを感じました。
4班・Yさん:カメラで有名な会社、という漠然としたイメージしかなかったのですが、今回のプロジェクトでぐっと身近に感じられるようになりました。
3班・Mさん:6月に中間発表があったんですけど、そのとき私たちのテーマや計画に対して真摯に話を聞いて褒めてくださったことがすごく嬉しかったです。
1班・Sさん:うんうん、最初はちょっと怖くて身構えていたもんね。でも実際は、真剣にアドバイスをくれたり良い点を言ってくれたりして、最終発表に向けてのモチベーションが上がりました。
― 今回はありがとうございました。今回のプロジェクトの経験を大切に、今後も頑張ってください。
『PowerShot V10』についてもっと知る▼ 「探究ラボ キヤノン“PowerShot V10”プロジェクト」のVlog作品をCHECK ▼今回のインタビューを通して見えてきたのは、自由な発想とその表現方法を模索する彼らの真剣な姿だった。7月22日にキヤノン本社で行われる最終発表では、他の班や学校も含め、ユニークで大人をあっと言わせるようなプレゼンが続きそうだ。彼らがどんな『PowerShot V10』の未来を提案してくれるのか、注目したい。
『PowerShot V10』で毎日Vlog日和
『PowerShot V10』は、スマホを彷彿とさせる縦型デザインのVlogカメラ。片手に収まるコンパクトなサイズ感、焦点距離約19mm相当の広角レンズ、1.0型CMOSセンサーなどにより、高画質・高音質な映像を記録可能だ。カメラ初心者やVlogに初めて挑戦する方でも、気軽に本格的な動画撮影を楽しめる。
カメラアングルの調整ができる内蔵スタンドを搭載しているため、様々な角度からの置き撮りができる。簡単な操作で、無線ライブ配信やスマホからのリモート撮影なども行える。1台でマルチな活用に期待ができる製品だ。
「スマホがあるから」そう言ってカメラ離れが進んでいる今、キヤノンがこの製品を打ち出したことに揺るぎない自信を感じるのは筆者だけではないはずだ。本製品が、スマホではないカメラならではの魅力に気づくきっかけになるのではないか。 「探究ラボ キヤノン“PowerShot V10”プロジェクト」に参加していた彼らの輝く瞳を思い出すたび、その核心は深まっていくのである。
「探究ラボ キヤノン“PowerShot V10”プロジェクト」のVlog作品をCHECK ▼
[PR]提供:キヤノンマーケティングジャパン