年々耳にする機会が増えてきた「VTuber」という単語。これは「バーチャルYouTuber」の略称で、2D・3Dアバターを使用して動画配信やインターネット上での活動を行っています。
現在は2万人以上ものVTuberがいるといわれており、100万人を超える登録者を持つVTuberもいるほど。そんなVTuberですが、いまでは配信プラットフォームも多様に。なかでもライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」で生配信を行う「Vライバー」も増加しています。
17LIVE(イチナナ) のCEOアレックス・レン氏も2023年に「Vライバーに注力していきたい」と意欲を見せ、Vライバーの勢いは今後も拡大していきそうです。そこで今回は「Vライバー」の実態を探るべく、VTuberやVライバーをよく知る有名絵師のにより先生にインタビューしました!VTuberやVライバーはなぜ魅力的なのか、その秘密に迫ります。
インタビューの後には、Vライバーの配信をマイナビニュース編集部員が実際にリスナーとして体験!「17LIVE」おすすめのVライバーを紹介しているのでぜひ最後までご覧ください!!
により
イラストレーター、デザイナー。イラストをアニメーションのように動かせる「Live2D」というソフトで、初めてモデリングを行った猫又魔道士ちゃんのイラストをきっかけに、さまざまなVTuberのイラストを手掛けるように。作品は「ホロライブインドネシア」のムーナ・ホシノヴァさんやソニーミュージック「PRISMProject」の星降いくさん、Idol社が手掛けているイスラエル発のVTuber、Nikki Reiさん。ほかにも企業や個人など、多くのVTuberを手掛けている。ジト目(※)で白髪の幼い女の子を描くのが得意。
※まるで相手をにらみつけるかのようなジトっとした表情
なぜVTuberやVライバーが人気?
――VTuberやVライバーなどの「Vジャンル」が世界で人気を集めていますが、により先生自身そういった実感はありますか?
はい。動画再生回数やチャンネル登録者数の多さ、Twitterで関連ワードが頻繁にトレンド入りしていることからもVジャンルの人気は明らかだと思います。 |
――なぜVジャンルが流行っているのだと思いますか?
個人的には「応援のしやすさ」のアドバンテージがあると感じています。YouTuberさんや実況者さんを応援するとき文章や動画の紹介をするといった方面からしかできなかったのが、絵描きさんが描いてみたいと思える姿かたちがあるおかげでファンアート(※)という形で宣伝することが出来た点が大きかったのかなと考えております。もちろん、Vライバーさんじゃない方も自画像としてデザインを持っておられる方が多いですが、そういう点でみると魅力的なキャラクターを演じているということは描いてみたいの刺激を与える部分ではとっても強いのかなと思います。 |
※ファンアートとは:既存の漫画・アニメ・ゲームのキャラクターを描いたイラストや、それらに独自の設定や脚色を加えた漫画などを指す、英語圏における二次創作の総称。他者が創作したキャラクター、衣装、道具、もしくはストーリーをもとにした作品のことである。 海外では小説作品を「ファンフィクション」、イラスト作品を「ファンアート」と称することが多い
――Vジャンルの人気に火がついたのはいつ頃からだと感じますか?
やはりキズナアイさんの登場は語らずにはいられないと思います。2016年に配信をスタートし、「バーチャルYouTuber」という言葉を世界に広めました。Vジャンルにどれだけ素敵なコンテンツがあっても、みんなが知らなければ意味がありません。キズナアイさんは日本にとどまらず世界でバズるほどの人気を集め、Vジャンルの起爆剤になった存在だと思います。 その後VTuber事務所「にじさんじ」では月ノ美兎さん、「ホロライブ」では白上フブキさんの登場で、それぞれの箱(グループ)を盛り上げる起点になったのではないかと感じます。 |
――により先生から見て、キズナアイさんはなぜ世界的にバズったのだと思いますか?
キズナアイさんのトークのおもしろさだと思います。VTuberが画面内でできることには限界があるので、トーク力が一番重要になるのではないかな、と。 ほかの箱の方々も好奇心旺盛でおもしろい人が偶然みんなに見つかり徐々に人気に火がついていく、という流れは変わらないと思います。 |
――どのようなVTuberやVライバーが人気を集めやすいと感じますか?
個人的にはファンアートを描きやすい子かな、と思います。Vジャンルでは、配信者それぞれに独自のファンアート用タグが用意されているのも特徴です。そのタグをつけてTwitterなどに投稿すると、次の配信動画のサムネイル画像や宣伝ツイートの画像に使ってもらえることがあります。だからこそVジャンルとファンアートは切っても切り離せない関係かな、と。 ただ、人気が出る人に関してはなかなか予想できない部分も多いです。こういう活動をしたらウケるだろうな、この性格はファンが増えそうだな、などの傾向はあるのですが、その要素をすべて持ち合わせていても埋もれてしまうことは珍しくありません。第三者に見つかって人気に火がつくためには、運命力が必要なのかなと思います。つまるところファンのみなさん次第なので、推しを積極的に宣伝すること=人気に火がつく秘訣だと思います。 |
――Vジャンルでは配信者がアバターを使っていることが特徴です。バーチャルな姿を持つことの魅力を教えてください。
により先生が生み出したYouTube登録者数130万人以上(掲載時点)を誇る大人気VTuber「ムーナ・ホシノヴァ」
配信者目線でいうと、キャラクターを演じられる点だと思います。リアルな姿だと、どうしても現実の人間の魅力を見せることしかできません。しかしキャラクターがあれば、ファンタジーの世界にいるような、現実ではありえない設定も演じられます。視聴者目線だと、架空の設定を持つアニメのキャラクターと対話できることがやはり魅力ですよね。VTuberが流行る以前の自分からすると夢のような体験です! |
――視聴者の方はVTuberやVライバーのどういったところに魅力を感じていると思いますか?
キャラクター性です。たとえば猫耳のついたVライバーさんが「魚が好きです!」と言っただけで、普通の人が「魚が好き」と言うよりも、視聴者としては痺れるところがあると思います。 |
個人的には、高校生という設定の配信者が、うっかりお酒の話をしてしまい急いで訂正するような(バーチャル上での設定とリアルでのギャップが見える)シーンが大好きです! |
――改めて、VTuberやVライバーの人気の秘密は何だと思いますか?
設定を前提にしたうえでの、キャラクターとの交流です。Vジャンルでは配信者が自分に1枚フィルターをかけており、設定というルールのなかで視聴者と配信者が遊んでいます。しかもそのルールは配信者ごとに違うので、無限に遊べてしまうのも魅力的です。 |
17LIVEのVジャンルがアツイ!
――最近ではVTuberならぬ“Vライバー”が流行っていると聞きました。数あるVジャンル市場のなかで「17LIVE」はどういった立ち位置だと感じますか?
スマホだけで簡単に配信ができるので、ライバーになることへのハードルが低いライブ配信プラットフォームだと思います。Vライバーの方は良い意味でオタク感がない、といった印象です。YouTubeで活動している方は、個性を出すために専門的な知識や技術を全面に押し出した、ある意味オタク感のある配信が多いです。そうした配信はもちろん楽しいですが、初めてVジャンルに触れる人にとってはハードルが高いかもしれません。だからこそまずは手軽にVジャンルを楽しみたいときは、17LIVEのVライバーさんがいいのかなと思います。 |
――17LIVEのVライバー配信ならではの魅力などはありますか?
リスナーである自分がVライバーを育てている、といった感覚を強く味わえる点が魅力的です!17LIVEにはライブ配信中に送ることのできるギフティング(※)があり、ランキング制度も用意されています。 YouTubeだと有名になるためには動画が運よくピックアップされるのを待たなければいけませんが、17LIVEではギフティングの多い配信動画は目に止まりやすいのが特徴です。YouTubeと異なる部分として、リスナー自身の行動が目に見える数字に反映されてVライバーの人気を後押しできるというのは、リアルタイムでVライバーと交流できるプラットフォームならではの魅力ですよね。 |
※ギフティングとは:リスナーがライバーにギフトを贈る事をギフティング(投げ銭)と言います。ギフトは、リスナーがアプリ内のデイリーミッションやログインボーナスを通じて無料で入手したり、課金で購入できるベイビーコインというアプリ上での通貨を消費することで入手できます。応援する方法は様々で『エール』など、課金せずに応援できる機能もあります
Vライバー市場の未来は?
――Vライバーは5年、10年後にどのようになっていると思いますか?
YouTubeを超えて世界に進出していきそうです。いまもその兆しが見えていますが、さらに羽ばたいていくと確信しています! |
――今後のVTuber、Vライバー市場はどうなっていくと思いますか?
多くの方がVライバーのような理想の姿を手に入れ、仮想空間で交流できるようになると思います。VライバーはVTuberと比較すると手軽に交流できるため、これからも多様化し、盛り上がり続けるでしょう。ハイクオリティメタバース時代が早く到来するのを心待ちにしています! |
――これからVライバーの配信を初めて見る方に向けて、楽しむコツやポイントを教えてください。
いち視聴者として生配信でキャラクターとの交流を楽しむのはもちろんですが、「配信全体を盛り上げる」ことを意識して楽しむのも醍醐味です。それぞれの配信には独自の空気感があるので、それを大切にしたコール&レスポンスが重要です。最初はその空気感を掴むのが難しいかもしれませんが、それをマスターした瞬間、さまざまな配信を見て・参加することへの楽しさが増すと思います! |
\ スマホひとつで配信できる!/
――Vライバーとして配信をする人へのアドバイスはありますか?
キャラクターや世界観の構築を半分、自分のやりたいことを半分の割合で配信すると、リスナーも自分もさらに楽しめるのではないでしょうか。 |
――最後に、により先生を応援しているファンへのメッセージをお願いします。
いつも応援してくださりありがとうございます!みなさんに見てもらって反応をいただけることがなによりのモチベーションです! |
マイナビニュース編集部員も体験してみました!
Vライバーへの興味がわいてきたのではないでしょうか?により先生のお話を受け、マイナビニュース編集部でも17LIVEのVライバーを見てみることに!「これまでVライバーについてよく知らなかった」「まだVライバーの配信を観たことがない……」という編集部3人の感想をご紹介します。
初めてなのにもう何度も配信に通っているかのような、アットホームな雰囲気で迎え入れてくれました。お菓子マークのボタン(エール機能)を押してみたら、ライバーさんが喜んでくれて嬉しかったです。 |
猫が好きなので、猫っぽい見た目をしているVライバーさんの配信を見てみました。初めて視聴したときに、「はじめまして!」と私の名前を呼んでくれたのが嬉しくて……!猫なのに、猫が食べられないチョコレートの話をしていたのが、素が見えるようでおもしろかったです。 |
朝昼晩、どの時間帯も常に誰かが配信をしていて驚きました!休憩時間にちょっとのぞいてみたり、家事をしながら配信を流したりと、生活の一部になりそうです。好きな曲をリクエストをしたらすぐに歌ってもらえて「本当に生配信なんだ!」と改めて実感しました。 |
視聴前は「初心者でも楽しめるかな」「うまくコメントできるかな……」と心配していた編集部員たちでしたが、実際に参加してみると、不安が吹き飛んだ様子。17LIVEのVライバーにコメントや好きなアニソンの歌唱リクエストをしてみるなど、リアルタイムでのやりとりを楽しんでいました。により先生が語ってくださった「バーチャル上での設定とリアルとのギャップが見える瞬間」も垣間見え、「これはクセになる!」とまた配信をチェックしたくなるVライバーも見つかったようです。
推しライバーが見つかるかも!?
まずは、この人を見れば間違いない!
おすすめVライバーを紹介!!
最後に編集部員たちが「おもしろい!」と感じた17LIVEのVライバーを4人ご紹介。Vライバー初心者でも楽しめる、魅力あふれる方ばかりなのでぜひチェックしてみてください。
電脳塵イチカ🎀🐱
一叶(いちか)。電脳塵(サイバーデブリ)から生まれたVライバー。雑談・歌配信を中心に、教育系Vとしても活動している。
「ランチタイムがほっとする時間になるように、トークや歌を歌っています!ディズニーとクラゲが好きです!遊びに来てね!」[PR]提供:17LIVE