就職活動で欠かせないのが企業研究です。コーポレートサイトや就活サイトを見れば業界や事業内容など基本的な情報はすぐわかりますが、本当に知りたい「残業や休日出勤の実情」や「社内の人間関係や雰囲気」などは案外わからないもの。だからなのか、業界によっては先入観で思いこんでいる部分もあるでしょう。
そこで今回は、数ある業種のなかでも「大変そうな仕事」というイメージを持たれがちなタクシー業界に注目! 大学生を対象にタクシー業界に対するイメージを調べてみました。
また、アンケートの結果をもとに老舗タクシー会社の「大和自動車交通」で働く社員の皆さんにインタビューを実施。あまり語られなかったタクシー業界の実情と、そこで働く人たちのリアルな姿を紹介します。
就活中の大学生はタクシー業界をどう思っている?
まずは大学生がタクシー業界についてどう思っているのか、アンケート調査の結果をチェック!
タクシー会社での仕事といえばまっさきに思い浮かぶのは乗務員。大学生にタクシー乗務員としての就職を検討したことがあるか聞いてみた結果、「はい」と回答した人はわずか10.8%という結果に……。
なぜ、そこまで少ないのか。その理由はタクシー業界のイメージにありました。
タクシー業界に対して持っているイメージで多かったのは「歩合制で稼ぐのが大変そう」「勤務時間が長そう」「過酷な労働環境である」といったもの。具体的には下記のような回答が挙がりました。
・睡眠不足や健康状態によっては、交通事故のトラブルにあいそう。
・事故起こしてしまった時の賠償やばそう。
・接客が大変そう。道を覚えるのが大変そう。
まとめると、タクシー業界には「労働環境が過酷で仕事が大変そうなのに、お金もあまりもらえない」というイメージを持つ人が多いようです。
このイメージが事実であれば、たしかに就職を躊躇してしまう気持ちもわかりますが、でも本当にタクシー乗務員は大変なのに給与も低い仕事なのでしょうか?
実際にタクシー乗務員として働いている方に聞いてみました!
【プロフィール】
Yさん
大和自動車交通の乗務員。教官チームのリーダーとして新人教育や研修プログラムの作成なども行っている。横浜まで走った後、レインボーブリッジを戻りながら夜景を楽しむのが「最高の時間」だという。Mさん
2021年に新卒で入社。乗務職のほかに教官チームにも所属。主に新卒の教官を務めている。ドーナツが大好きで、お客さんを下ろしたあと、その近くのドーナツ屋に立ち寄るのが何よりの楽しみとのこと。Kさん
2021年に新卒で入社。乗務職を経験後、2022年10月から採用企画に異動。新卒採用を担当している。乗務職時代は長距離を走る機会が多く、初めての場所で景色を楽しみつつ非日常感を味わうのが好きだったという。
タクシー会社の“中の人”を集めて座談会を開催!
――今回、大学生を対象にタクシー業界に対するイメージを調査しました。皆さんはこの結果をご覧になって率直にどう思われましたか。
ネガティブなイメージを持たれている方が少なくないようですが、特に意外とは感じません。私自身も入社前は同じようなイメージを持っていたからです。私は短大を経て4年制の大学に編入し、芸術学部を卒業しました。短大では建築、大学では写真を専攻しており、タクシー業界に入るなんて当時は考えもしませんでした。
両親もそう思っていたのでしょう。大和自動車交通に就職することを話したとき、父は理解してくれましたが、母は猛反対しましたね。「合計で5年も大学生に行かせた結果、なぜタクシー業界なの」と。
私も大橋と同じで、アンケートに回答した大学生の気持ちは理解できます。地元が岡山なのですが、タクシー乗務員という仕事のイメージはそれほどいいとはいえません。
ですから、就職が決まっても友だちにも恥ずかしくていえないみたいな感じでしたね。親も心配するだろうと思ったので、最初は「タクシー会社に就職は決まったけど、乗務員じゃないから安心して」と伝えて、東京に出てきました。
――おふたりとも就職前はタクシー業界にあまり良いイメージを持っていなかったのですね。そうなるとどうしてタクシー業界への就職を決めたのかが気になりますが……。
私たちが就職活動していたのはちょうどコロナ禍だった2020年です。私は英語を専攻しており旅行業界を志望していましたが、コロナ禍でもっとも打撃を受けた業界ということもあり、就職活動もうまくいっていませんでした。
そんなとき、たまたま大和自動車交通の会社説明会に参加する機会があり、1つくらい内定があれば心の支えになるかも……と受けたのがきっかけです。しかし、今は思い切って飛び込んでみてよかったと感じています。
私もコロナ禍で就職活動がうまくいかないなか、軽い気持ちで大和自動車交通の説明会に参加しました。そこで出会った採用担当者が熱心に説明してくださる姿を見て、なんてかっこいい社会人なんだと憧れまして。私もこんな大人になりたいという気持ちが芽生えて大和自動車交通に入社を決めました。
――それでKさんは今、採用担当をされているのですね。
はい。もともと採用担当を志望していたので、昨年希望が叶って異動することができました。 |
以前の大橋や岡本がそうだったように、タクシー業界はまだまだ良いイメージを持つ人が少ない業界です。たとえば地方の駅前を想像してみてください。駅前にタクシーが並んでいて、タクシー運転手はお客さんが来るまでスポーツ新聞を広げて待っている――そんな光景を思い浮かべるのではないでしょうか。
正直、その光景からはあまり稼げるイメージはできないし、夜中でも運転していることから勤務時間も長そうに感じますよね。私自身、運送会社から転職して大和自動車交通に入社したときは不安がありました。
ですが、少なくとも大和自動車交通に関しては、そういった「給与が少ない」とか「過酷な労働環境」といったネガティブなイメージは当てはまらないとお伝えしたいです。
新卒2年目で手取り50万円超も! タクシー乗務員は“稼げて休める”仕事
――ではここからはアンケートで大学生から寄せられた質問や疑問をもとに、大和自動車交通がどのような会社なのかをお聞きしていきます。
――タクシー業界のイメージでも挙がっていましたが、やはり多かった懸念点としては「歩合制なので稼ぐのが大変そう」「仕事量に対して給料が低そう」といったお金の面でした。
たしかにタクシー業界は歩合制なので、人によっては長時間働いても給与が低いかもしれないと心配されるのかもしれませんね。でも実際にはそうではないんです。
当社は新卒で入社すると「最低給与保証」という制度を用意しています。金額は月額32万円です。月の売上がこの数字を下回った場合でも、32万円の給与は保証するということです。
当社はただし、実際にはほとんどの社員が入社から数カ月でもっともらえるくらいに成長します。ちなみに一例を挙げると、新卒2年目の社員で月の手取り額が50万を超えることもあるんですよ。
私が大和自動車交通に惹かれた理由の1つがまさに最低給与保証制度があることでした。また当社には新卒2年目でマイホームを購入した社員もいます。
――懸念点として「勤務時間が長そう」や「休みが少なそう」などの声もあります。稼げるのは長時間労働しているからでは、と思う人もいるでしょう。
休みに関してはむしろ他業界よりも多いと思いますよ。当社の出勤日は月に12日間。出勤日については月初に希望を提出します。もちろん有給もしっかり取得できますから、休日と組み合わせて長期旅行を楽しむ社員もたくさんいます。
私は海外旅行が好きで秋にはロサンゼルス旅行を計画しています。夏休みや年末年始を避けて予定を組めるので、旅費も抑えられますし混雑に悩まされることも少ないです。
そもそもタクシー乗務員は人の命を預かる職業ということもあり、勤務時間についても法律で厳しく制限されています。また戻ってきた日(明け)はそのまま帰宅し、同日の夜に出勤ということもありません。人によっては昼間くらいまで睡眠を取り、午後は自分の好きな時間を楽しむという人もいます。
――東京の道やタクシー業界の知識を持たずに入社した人や新卒でも、そうしたノウハウを習得できるのでしょうか。
もちろんです。当社の特長の1つが手厚い研修制度です。特に新卒であれば入社してから半年間、じっくりと研修を受けて乗務員としての知識や運転スキルを身につけていただきます。運転に自信がなくても安心してください。実際にお客さんを乗せて走る路上研修では教官が助手席でサポートします。
また他業種と同じように社会人としてのビジネスマナー研修も受けていただきます。ちなみに研修中でも給与は月額25万円支給されますよ。当社の研修制度はタクシー業界でもトップだという自信があります。
先ほどお伝えした「法律で厳しく定められた働き方で新卒でもしっかりと売上を上げられる」というのは、当社が培ってきたこの様な研修制度があるからです。
――ほかには「事故を起こしてしまった際の賠償について」や「社内の人間関係や雰囲気」などについて知りたいという声があります。
万が一勤務で事故を起こした場合は当然、会社がすべて対応します。そこはまったく心配しなくて大丈夫です。それに事故を起こす危険性があるうちは営業には出しませんので安心してください。半年間もの研修はそのためにあるわけですから。
人間関係や雰囲気はとても良いと思います。歩合制というと「厳しいノルマがあるんじゃないか」とか「(周りの人を気にしてしまい)実際には休みが取りにくいんじゃないか」と思われるかもしれませんが、そういうことは一切ありません。
ここはタクシー会社の特徴かもしれませんね。当社での営業とはつまり、「車が都内の道を走ること」です。誰かが休んでも、代わりの人が車に乗って営業に出ていれば会社としての売上に影響はないわけです。社員同士で競争しているわけではないので、ギスギスした雰囲気も生まれにくいのだと思います。
大和自動車交通の乗務員とは東証上場企業の“営業”である
――ここまでのお話で、タクシー業界に対して漠然と持っていたネガティブなイメージが払拭された人も多いのではないでしょうか。最後に大和自動車交通で働くことに興味を持った方にメッセージをお願いします。
アンケートを見て、やっぱりタクシー業界はまだあまりいいイメージを持たれていないんだなと思いました。入社前は同じ考えだったので気持ちはよくわかります。
でもそんな私でも、タクシー乗務員として活躍できるようになり、両親に給与明細とともに報告したら安心してもらえましたし、私自身が大和自動車交通に入社して本当によかったと思っています。ぜひ先入観にとらわれることなく興味を持っていただけたらうれしいですね。
私は新卒採用を担当しているので、まずはぜひ会社説明会に参加していただきたいです。今回の座談会で話した内容のより詳しい話をお伝えできると思います。入社前の自分がそうであったように、まずはこの業界や弊社を知ってもらいたいですね。
よく「若い頃は時間はあるけどお金がない、年をとるとお金はあるけど時間がない」なんていいますが、当社に関しては「若い頃からお金も時間もある」が実現できる点が大きな魅力です。
さらに大和自動車交通はタクシー業界で唯一の東証上場企業なので社会的にも高い信用のある会社です。たとえば住宅ローンが組みやすくなるなど、“会社に信用がある”点は生活するなかでも様々なメリットがあります。
なぜかタクシー乗務員は一般的な職種と同じ土俵で語られにくいのですが、私たちはタクシー乗務員の仕事とは一般的な職種でいう「営業」だと思っています。
乗務員の仕事で得られるスキルは社会人として幅広く役立つものばかりです。一般的な会社の営業や総務、経理といった職種と同じように、ぜひ気軽に希望職種の選択肢として考えていただければ幸いです。
今回3人のお話を聞いてみて、これまで持っていたタクシー業界へのイメージががらりと変わりました。読者のみなさんも同じように感じている人は多いのではないでしょうか?
偏ったイメージにとらわれるのではなく、“リアルな現場”を知ることはとても大切です。ぜひ気になった方は大和自動車交通をチェックしてみてください。
タクシー業界に関するイメージアンケート
調査時期: 2022年3月28日(水)~3月30日(金)
調査対象: 18~22歳の大学生のみ
調査数: 507人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
[PR]提供:大和自動車交通